このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


PURE LOVE 〜硝子のような透明な恋の物語〜
清風高校3年6組木田真夜18歳。 好きな人はいつも喧嘩をしている3年4組長原隆史18歳。 他人の目から見ればただのケンカ友達のように見えるかも。 でも私の頭の中は隆史のことばかり。 もうわたしは隆史しか見えない。 ああ隆史… 他の男なんて考えられない。 隆史はいつも私にきつく言ってくるわ。 そんなに私のこと嫌い? そんなに私といるのがいや? 私はこんなに好きなのに… 「好きな人が出来たんだ。」 急に隆史が私に言ってきた。 「へ、へえー、どんな人?」 ドックンドックンと心臓が鳴る。 「かわいい子だな。お前なんかと違って声もキュートだし。 『隆史君☆』なんて言われたら、もうたまんないね。」 「は、はは…隆史のこと好きとは限らないじゃん。」 「好きだと思うよ。だってずっと俺のこと見てるもん。」 「え?」 「というわけで、お前との縁もこれまでだ。じゃあな。」 「勝手にすればいいじゃない。隆史と離れられてせいせいするわ。」 いや 「せいぜいその子と仲良くしなさいよ。」 やめて、離れるなんていや 「けっ、かわいくねーなー。じゃあな。」 隆史が去っていく。 バッ 「行かないで!」 真夜が後ろから隆史に抱き付いた。 「私だって隆史のことずっと好きだったのよ。 こんなに好きだったのよ。もうどこにも行かないで。 私だけの隆史でいて。私絶対離さないから。 誰にも渡さないから!」 泣きながら真夜が言った。 その時隆史が真夜をそっと抱き寄せた。 「ごめんね。 実は俺の好きな女の子って真夜のことなんだ。」 「え?だ、だって。」 泣き顔で真夜が言った。 「真夜がいつもきつく言うから、ちょっと意地悪してみただけなんだ。」 「隆史…もうバカ…」 「好きだよ真夜。」 「隆史…」 隆史は真夜にそっとキスをした。
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