このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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朱芳慶尚
(c)貫井徳郎『鬼流殺生祭』講談社文庫

明詞シリーズ文庫落ち記念TOP。
季節外れに寒々しいです(笑)。<これUP時6月……

時は維新の騒擾未だ収まらぬ明詞七年。帝都・東京。
複雑な家系図を持つ旧家、雪の密室…ミステリィ好きには垂涎の舞台設定。
端正な探偵ものなのですが特筆すべきは探偵役の朱芳さんが
安楽椅子ならぬ病で床に伏している病弱探偵なところでしょうか。
しかも探偵ものいちばんの見せ場であると思われる、
登場人物を一同に集めて謎解き!
のシーンで中座する探偵役…(笑)。
ちゃんと貫井さん得意の緻密なミステリィですんで未読の方はぜひ。
続編の『妖奇切断譜』(こちらは講談社ノベルス)もすっごくいいので
続けてどうぞ!!

朱芳さんは武家の三男で医学の道を志していたのですが、病で断念。
同じく公家のお気楽三男坊・九条惟親の持ち込む難事件・怪事件を床のなかから解決☆
と言っても時々病をおして事件解決のために出張ってくれたりもします。
おせっかい野次馬有閑ワトスン役の九条くんとのコンビもまた絶妙なのですヨ(笑)!

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