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◇少年☆周波数・ストーリィ解説…というか感想というか、叫びというか(笑)←ヲイ◇
〈1巻2巻編〉

※基本的にネタバレありです!
碓氷@管理人は将棋のルールをまったく知りません。
加えて熱烈なキタムラーなためかな〜り偏った解説になることをご了承くださいませv※

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◇1巻◇
☆VOL・1

 15歳にして現役高校生プロ棋士である入江裕貴山根容のふたりは、北村透覇王VS家鋪一順七段の覇王戦第4局会場に来ていた。
 山根君が家鋪先生との賭け将棋(笑)で名のある駒師の作品である「龍水」という駒を譲り受けることになっていたからだ。
 なんだかその「龍水」っていう駒が「憑いてる」っぽかったり、オカルティックな展開なのか?と思いきや、同世代の天才棋士・山根君にコンプレックスを感じていた入江君が棋士やめます宣言しちゃったりと、初っぱなから波乱の展開。
 そして北村先生の策士ぶりと笑い上戸ぶりも炸裂しています(笑)
 入江君の、投了するのがイヤで時間切れまで泣きながら盤面睨んでたっていうデビュー戦の可愛い逸話も披露されてましたv
 ちなみに冒頭で入江君と対局してるのは駿河太郎5段ですv

※ここでちょっと簡単な将棋用語の解説※
投了……「負けました」と宣言すること。
持ち時間……指し手を考えるのに与えられた時間のことですが、対局の種類によって違うようです。この後、北村先生がVOL2で秒読みに(わざと)追い込まれていますが、持ち時間を使い切ったら1分以内に指さなければいけません。


☆VOL・2
 入江君、棋士やめます騒動勃発。泣いちゃってます(かわええv)
 一方、覇王防衛がかかった北村先生、七番勝負ですでに3局連敗しているためもう防衛は無理だろうと言われているにもかかわらずこのステキな決め台詞。
『前例、作ってみせようか』(p61)
 か、かぁ〜っこええ!!o(><)o
 この後、駒が割れてしまったり、北村先生が指名して「龍水」を使うことにしたら記録係りが倒れたりとまたもちょっとオカルティックな展開に。
 日英ハーフで外人顔の家鋪先生が迷信深いというか験を担ぐ姿は某スパイ小説の主人公H山を思い出させてアレなんですが(笑)←わかるひとにしかわからないネタを振るなよ…
 北村先生が持ち時間ギリギリまで粘ったのも作戦のうちだと思うと、本当に怖いひとです。山根君との1局の逸話を聞いても、ほんとコワイひとですね(笑)←投了するって言ってるのに無意味に駒を取って最後に王1枚に追い込んだ。大人げないよ、北村先生……


☆VOL・3
 山根君、留年のピンチ。
 碓氷@管理人はこの漫画を読むまで棋界は学歴軽視社会だとは知りませんでした。高校行かないなんてザラなんですね〜(周波数以外で読んだ将棋漫画といえば、亡き村山聖氏のドキュメント漫画だけだ…彼は病気だから学校行ってないんだと思ってたよ…)
 ここで入江母が所有している北村先生本、読んでみたいですよねッ!なんせ帯の文句が「天才の脳と心を解き明かす」ですよ。そりゃ無理ってもんじゃ(笑)
 この頃からやたらと入江君をかまい始める北村先生ですが(腐)どうやら家鋪先生に対する嫌がらせ(笑)という理由もあるみたいですね(家鋪先生、縁起担ぐから…)
 今回の北村先生名台詞。
『でも「上」にあがりたいならなりふり構ってられなくなる』(p131)


☆VOL・4
 いきなり入江君負けシーンから始まります(あっちゃ〜)。で、対局しているおじさんってもしかして1話めと2話めに出てきてたおじさんですか?名前出てないですけど。
 ここでまたも北村先生の爆弾発言。
『僕、入江君のおっかけだし』(p147)
……真顔で言わないでください、北村先生。
 山根君は迷いなく将棋に向かっているけど、進学も検討している入江君はイマイチ棋士一本でやっていく覚悟が決まっていない様子。勝てないイライラから山根君と大喧嘩。しかしこのふたりはよく喧嘩しますね(笑)
 学校での入江君、先輩方先生方に可愛がられてますv2枚落ち(おそらく飛車・角落ちでしょうね)で対局をねだる先生(笑)
 後々、入江君の悩みのタネになる芳賀君、初登場です。兄弟校の生徒さんなのね。しかも生徒会役員だ。
 しかし山根君の折れた指よりもテレビ棋戦の収録を優先する根性には脱帽……


◇2巻◇
☆VOL・5

 飛竜位の挑戦者決定リーグで家鋪先生と対局することになった入江君。自称・追っかけの北村先生も観戦に駆けつけます(VS家鋪先生だしそりゃあ来るでしょうね…)
 ここで棋界の宝・四冠王北村先生をボロクソにけなし倒すある意味ツワモノな女流王者・世利奈ちゃん初登場。なんせ北村先生に面と向かって「感じわるー」ですから(笑)
 今回、北村先生の言動が入江君を勝利に導くわけですから、あながち追っかけも無駄にはなっていないということですね(^^
 しかし対局中に「けけけっ」とかって笑うなよ〜北村先生!しかもなにがツボにハマったのか、中座しての大爆笑だし……まぁ、おかげで入江君勝てたんですけど。
 この回、なにげに芳賀君がボケかましてて笑えます。「プロ棋士」を「ピロシキ?」は名台詞ですな(爆笑)!その「王将マンボ」とかってアヤシイ歌はなに〜?しかも歌えるんかい、君!


☆VOL・6
 入江家の家庭の事情がおぼろげに見えて来ます。しかし、脚の形が綺麗に伸びるために正座させなかったってお母さん…男の子にそこまでしますか(笑)?まぁ、入江君ほど可愛い子にならするかもですね。
 とにかくテレビ棋戦出場を止められてしまう入江君。このことが後々波乱の元凶になります。
 さりげに人間関係に繋がりが見える回でもありますね〜。なんと芳賀姉は北村先生の彼女の友人。しかし別れ話を電話一本ですます北村先生…ヒドイ男だ…と思ったが電話口の会話「透だけど」にちょっとくらっときてしまった碓氷は所詮熱烈キタムラー(爆)。


☆VOL・7
 四冠王北村透、激荒れ。感想戦も投げて帰っちゃう不機嫌ぶりです。
 そして山根君も彼女と別れちゃったようですね。原因が「あたしと将棋とどっちが大事なの」と詰め寄ったからだとか(笑)それって永遠の禁句だろ…山根元カノさん……
 入江君は自分で思っている以上に山根君のことを頼りにしてるんですね。麗しき友情ナリ。学校印紛失事件で山根君の大物さを再確認しました(笑)君ってヤツぁ……
 そしてVOL7最大のチェックポイント、酔いつぶれた四冠王・北村先生が入江君のファーストキスを奪うシーン!!
 山根君とふたりで北村先生を自宅マンションまで送っていくと、そこには彼女の書き置きとともに合い鍵が…っていうか、合い鍵渡すような仲だったんですか、亜希子さんとはっ!!
 ベランダから飛び降りたら楽になるかな〜だの「助けて」発言だの、今回の北村先生、儚いです!あの強気で鬼畜な(オイ…)北村先生の脆い一面がさらされて碓氷のキタムラー熱は一気にヒートアップ致しました!ここで張った複線が今後きっちり明かされていくことをキタムラーとしては熱烈に願います。

※ここでまた蛇足の将棋用語解説※
感想戦……終局後、敗因を追求するために行うもの。つまり負けた方の北村先生が速攻で帰ってしまっては感想戦をやる意味がないのですね。


☆VOL・8
 目覚めたらベッドから落ちている北村先生(笑)寝相悪いんスか?しかも『また知らない女の子連れて帰っちゃったかと思ったよー』ってアナタ!「また」ってなんですか、「また」ってェ!!(@o@
 しかし酔いつぶれていたときのことを一切覚えていない北村先生、入江君にちゅうしたと聞いても「ごめんね」ですましちゃう(笑)
 お礼に1局ねだる高校生ふたり組、可愛いですvここで北村先生はふたりにファミレスで食べ放題させるんですが、四冠王ですよ?北村先生。推定年収が1億円以上の男なのにファミレスかよ…(涙)まぁ、制服の高校生を滅多な店に連れていけないでしょうけど。
 ここで発覚する、入江君ナンパ成功率200%伝説(笑)逆ナンかかって女の子倍増ってスゴイな…それ。
 もうひとつ発覚するのが、山根君の天才ぶり。あれだけ将棋に集中してて東大ボーダーってどうよ!?将来は宇宙飛行士になって宇宙に将棋を広めるって…それ出来たら将棋連盟の名誉会長に指名されること間違いなしだって、山根君……
 北村兄・その1、健志さん初登場。元々カメラマンをしていたという雑誌の記者さんです。ロン毛です。
 しかし北村先生とのちゅー写真はいったい誰が撮ったんだろう……?周波数最大の謎か(笑)


☆VOL・9
 初っぱなからちび北村先生と家鋪先生!!きゃあ〜可愛い〜〜o(><)oこのふたりって、幼なじみと言っても過言じゃないつきあいの長さですよね。なにせ十年以上だ。
 北村先生と家鋪先生の対局は名将戦(多分挑戦者決定リーグだと思うのですが…)。このとき、北村先生は棋神位のタイトル戦(防衛戦?)、家鋪先生は王者位のタイトル戦の最中です。将棋はリーグ戦だから勝てば勝つほど対局数が増えて、強い棋士だとこんな風にタイトル戦ラッシュになってしまうんですね〜。
 入江君と北村先生のちゅー写真が山根君の陰謀で将棋連盟に出回ってしまい(笑)久々に乱闘モノの喧嘩になる元気な少年たち。(北村先生と家鋪先生も仲が良かったらきっとこのふたりみたいになったんだろーなぁ…暫し妄想)
 止めに入った北村先生のメガネを割ってしまった入江君は読みあげ(差した手を声に出して読みあげる)をさせられるのですが、ここでまたも北村先生の名台詞炸裂(笑)
「うんって言わなきゃキスするぞ」ですからね〜わははは!!お茶目さん☆(←死語…)
 そしてもうひとつの名台詞。
『家鋪さん今「入江くんがいてもこの対局の差は逆転できないはず…」——てなこと考えてたでしょう。そう考えてることがすでに俺に負けてんだよ!』(p162)
 くぅ、苛烈!北村先生は家鋪先生を買ってるからこそこういった辛辣な台詞を吐くんだと思うのですよ。北村透が認めるほどの実力を持ちながら無冠だということがイラつくんでしょうね。
 家鋪先生のトラウマとか、将棋と北村透に対する心構えとか、深い部分が明かされて家鋪先生株がぐんと上昇する回です。
 しかし、相変わらずの策士ぶり。北村先生……あくどい…そして名台詞の嵐(笑)将棋に対する真摯な姿勢、カッコイイっス(惚)
『(略)負けるのは弱いからだ。だから棋士は弱くてはだめだ。どんなときでも揺らぐことのない強さを持たなくては——!』(p170)

※ここでまたまた蛇足の将棋知識※
『少年☆周波数』のなかでは棋界に7つあるタイトルの名称を架空のものに設定しているようです。
名人、覇王、棋神、名将、王者、天聖、飛竜の7つ。このうち2巻現在で4つを北村先生が保持しています。
対して現実のタイトルは次の7つ。名人、王将、竜王、王位、棋聖、棋王、王座。
参考までに下記の表に詳細を記してみました。

番数持ち時間予選参加資格挑戦者決定方式開催時期その他、補足など。
名人7番勝負2日制決勝9時間
予選6時間
A級棋士A級棋士による順位決定戦リーグ4〜6月頃主催社:毎日新聞社
A級棋士でないと参加資格が得られないので、名人になるには最短でもプロ棋士になって5年かかる。
王将7番勝負2日制決勝8時間
予選4時間
現役棋士全員2次予選を通過した3名、シード4名による本戦リーグ1〜3月頃主催者:スポーツ日本新聞社、毎日新聞社
名人戦の次に歴史が古く、7名が総当たり戦をした上で挑戦者を決定する実力重視のタイトル。
竜王7番勝負2日制決勝8時間
予選5時間
現役棋士全員、女流棋士2名、アマ全国大会成績優秀者4名1〜6組の成績上位者11名によるトーナメント10〜12月頃主催社:読売新聞社
女流からアマチュアまで広く参加できる。優勝賞金が3200万円と7タイトル中最も高額。
王位7番勝負2日制決勝8時間
予選4時間
現役棋士全員、女流王位、女流王位挑戦者紅白にわかれたリーグの1位によるプレイオフ7〜9月頃主催者:共同主催(北海道、東京、中日、神戸、徳島、西日本各新聞社)
主催社が各地方にあるため、タイトル戦も日本各地で行われる。
棋聖5番勝負1日制決勝5時間
予選4時間
現役棋士全員、女流棋士2名本戦リーグ上位者8名によるトーナメント6〜8月頃主催社:産経新聞社
若手がタイトル保持者になることが多い。
棋王5番勝負1日制決勝4時間
予選4時間
現役棋士全員、女流名人、全日本アマチュア名人30人による本戦トーナメント2〜3月頃主催:共同通信加盟新聞社(20社ほどあるので割愛)
ベスト4からは敗者復活戦を行い、2敗した者が敗退していくという独特のルール。敗者組は挑戦者決定戦での2連勝が必要。
王座5番勝負1日制決勝5時間
予選5時間
現役棋士全員、女流棋士2名16名による本戦トーナメント9〜10月頃主催社:日本経済新聞社


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