このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

楽しいひとときになるはずが・・・
哀しみのファン感
(03/3/29付 「荒熊放言録」より転載)


ファン感の途中、ファンに向かって整列した選手・スタッフ
そして「活動停止」挨拶のコメントを読み上げる戸田社長


その日は桜が至るところで咲き始め、柔らかな春の日差しが降り注いでいました。

今日1日だけはファイナルの悔しさ、そしてこれからの不安を忘れて楽しんでやろう、そう意気込んで東伏見へ駆けつけました。
開場10分ほど前に着いた時は既に開門待ち行列が伸び始めており、それがみるみるうちに膨れあがり、開門予定時刻直前にはアリーナをぐるりと囲むように南ゲート入り口付近まで行列は伸びていました。
このような大行列はレギュラー最終戦やプレーオフでも確かにありましたが、ファン感でそのような光景にめぐり合うとは予想してませんでした。
逆にこれだけファンがいることをもっと前からアピールできていれば・・・と歯がゆい気持ちにもなりました。

そんなことを考えているうちに予定の開場時間となりましたが、いっこうに列が前に進む様子がありません。何かの事情で開門が遅れているようでした。
約5分遅れで開門、中に入るといきなり選手一同がお出迎え。なるほど、この段取りに手間取って遅くなったのかと納得。
何はともあれいきな計らいに嬉しくなりながら、選手から記念品などを受け取りスタンドへ。なお昨年同様、客席は北側のみの開放でした。

席について落ち着いた時、さきほど入り口でもらった記念品に、意味ありげな挨拶状が付いているのに気づきました。表紙を見ると「1966-2003」の文字が西武のロゴと共に・・・
恐る恐る開いてみると このような メッセージが。覚悟をしていたとはいえ、言葉を失いました。
周りの人たちも同じようなリアクションでした。

重苦しい雰囲気の中、何事もないようにファン感は始まりました。
まずは選手・スタッフが一人一人紹介を受け(司会は今年もじろうさん)ながらリンクへ入場、相澤監督の挨拶(これは廃部には触れない、普通のものでした)の後、ちびっ子との対抗スケーティングリレー、その後紅白戦と進行しました。
ハンデをつけるため(?)、紅白戦では西武側は小川がGKを務めていました。防具をつけたその姿は、数日前にテレビで見た「スポーツえらい人グランプリ」のバウバウ松村そのものでした。

珍プレーの連続に微笑んだ後、チームグッズ抽選会。
そしてチームの紅白戦へとプログラムは進むのですが、その開始前に選手は一旦本部前に整列、じろうさんから「ここで戸田社長からの挨拶があります」とのアナウンスが流れると、一度は和やかになっていたスタンドの空気が再び凍りつきました。

挨拶の内容は、さきほど配られた「挨拶状」の文章とほとんど変わらないものでした。ただし「廃部」「合併」「統合」という表現は一切使われませんでした。
観客席の反応は、不気味なくらい何もありませんでした。すでに覚悟ができていたから敢えて反応しなかったのか、それともあまりの衝撃に声を失っていたのか・・・
挨拶が終わり選手・スタッフともに一例をした時、スタンドからパラパラと拍手が起きました。私はしませんでした。

悪夢のような時間帯が終わり、チーム紅白戦が始まりました。
白組のGKはさきほどのちびっ子戦に続いて小川が務めました。
最初は笑いを誘うプレーの連続だった彼も、慣れてきたのか試合終盤の頃には好セーブを連発して、拍手喝さいを浴びていました。
ダスティや渡辺・小森トレーナーもプレー、得点も決めたりして会場は沸いていました。
試合は同点のため、PS戦に突入。青山コーチが小林了相手に豪快なショットを決めたのが印象的でした。まだまだ現役で行ける?

最後に氷上での選手とファンとの交流会で第1部は終了。
この後場所をリンク裏の駐車場に移して第2部のジンギスカンパーティーが実施されました。
本来は会費が\1000かかるところでしたが、ファンクラブ会員は無料となりました。
当初の案内では「ファンと選手が一緒に楽しむ」というはずでしたが、実際はジンギスカンに箸をつけていたのはファンだけで、選手は若手が食材を運ぶために時々やってくる以外は交流できるような環境ではありませんでした。

その代わりビール・ソフトドリンクが飲み放題ということで、欲しい飲み物を売り場(?)にいる選手から直接手渡してもらえるというサービスがありました。
なぜか途中から1升瓶に入った日本酒まで振舞われ、私も#22から注いでもらって賞味しました。ちなみに彼は先にできあがっていた様子で、目がすわってかなり怖かったです(笑)

ジンギスカンと同時進行で選手ジャージ販売も実施されました。
抽選だった去年とは違い、今年はジャンケンで当選者を決める方式でした。
途中まで私も参加していたのですが、その後場を離れてチーム関係者やファンの方と色々と会話しているうちに、いつのまにか終わってしまっていました。
この会話の際に、今後のチームの行く末について様々な情報交換をしました。
ただ、まだ情報がかなり錯綜しており、この場で皆さんにお伝えするのは控えたいと思います。

ジンギスカンの終盤あたりから、さきほど#22その他選手からもらった日本酒がかなり効いてきて、恥ずかしいことに前後不覚の状態となってしまいました。
鳥○に行ったことはしっかり覚えてしているのですが、このあたりから記憶が断片的にしかありません。
朝まで飲み明かす意気込みで「第3部」に臨んだのですがあえなくダウン、結果的には終電よりも1時間以上も早い時間の帰宅となりました。

飲みすぎから来る吐き気と、哀しみに布団で悶えながら、眠りにつきました。


BACK

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください