このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

3/11 クレインズ戦(Round 2)


「ホッケーファン」として見れば面白い内容のゲームであった。
しかし「西武ファン」として見たら、悪夢以外の何物でもない試合。

1P
フェイスオフ直後から、クレインズの動きが良い。
一日でしっかりと切り替えができている。
対する西武も昨日の好調を維持してる様子。
がっぷり四つの引き締まった展開が続く。
3:36 ラッツがブルーライン付近から放ったショットがネットに豪快に突き刺さる。
膠着状態をうち破る見事な判断から生まれた先制ゴール。
その後も互角の内容だったが、いい雰囲気のまま1ピリ終了。

2P
西武がやや押し気味になってくる。そして、
7:59 ラッツがまたもロングショットを放ち、リバウンドが出たところを小林が叩いてゴール。
完全に西武ペースになってくる。さらに、
10:32 PSをブライトが落ち着いて決める。
これで勝負あり、と誰もが思ったはず。
その上小林を後ろからドツいたクレインズ選手がミスコン取られ、
このプレーで巻きぞいを食らった大滝が負傷。
もう西武からすれば思うがままの展開、だったのだが・・・
この大滝の負傷治療による中断がその後の試合の流れをひっくり返してしまう発端になるとは
この時誰が予想できたであろう。
再開直後、西武DFの一瞬のスキを突かれSHゴールを決められる。
イヤな点の取られ方をすると、不思議と流れも敵の方へ行ってしまうものである。
案の定、その後は一転してクレインズペースで試合は進む。
2ピリはなんとかそれ以上の失点は免れる。

3P
なんとかクレインズに向いてる流れを断ち切りたいところ。
しかし1ピリの接触プレーで腰を痛めたライアンの動きが重く、
他の選手も足が止まってきて攻撃の鋭さが完全に失われている。そして、
5:30 クレインズ追撃の2点目。1点差に詰め寄られる。
こうなると完全にクレインズの押せ押せの展開。
10分過ぎ以降は、情けないけど時計とにらめっこしながら逃げ切りを祈るだけ。
しかし、その願いも通じず
16:18 クレインズついに同点に追いつく。
この頃には西武DFの自陣での寄せが目に見えて甘くなっており、
頼みのダスティも集中が切れているように映った。
最後の最後に決定的なチャンスを迎えたかに見えたが、
無情にもここでピリオド終了のブザー。
楽勝のはずがまさかの延長突入。

OT
流れは完全にクレインズに行っている。
虫の息の西武としては早い時間帯のうちに決着をつけたいところ。
しかし、玉砕覚悟の序盤の猛攻も、あっさりと凌がれてしまう。
そして、悪夢のような幕切れが訪れる。
11:44 自陣でパックを回され、最後は右45度の角度でどフリーになっていた伊藤にミドルショットを決められる。
この時、誰もチェックに行っておらず、伊藤とダスティの間には綺麗な「花道」ができあがっていた。
逆いにいえばスクリーンにもなっていない状況で、
あっさりとダスティが抜かれてしまったのも少し寂しく感じた。

3点差リード、楽勝ムードから一変のVゴール負け。

怒り、悔しさ、悲しみ・・・色々な思いが渦巻いてくるが、
立ち止まってるヒマはない。もう次が迫ってきている。

勝負事の怖さを、選手もファンも十分に思い知ることができただろう。

今日という日を体験したことで、本当の「戦い」が始まる。


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