このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

1/13 準決勝 王子戦
西武5-4王子

第1試合がOT,PS,サドンデスのフルコースだったため 開始時間の遅れが心配されたが、ほぼ定刻にフェースオフとなった。

あたりまえだがリンク内に暖房など効いてないので、札幌の屋外の 厳しい寒さに比例して、スタンドも猛烈な冷え込みであった。
この試合から見始めた人はまだマシかもしれないが、自分も含め 第1試合から見ていた人は、この時点で相当マイっていたはずだ。

さて、ゲームは1ピリから王子に押されっぱなし。
つまり西武側の応援スタンドから見て手前側ばかりで展開。
なんとかダスティの好守で王子の猛攻を跳ね返していたが、
ついに8分に耐え切れなくなり失点。
その後も反撃の糸口を掴めないまま1ピリが終わろうとしていた。
とにかくパスが繋がらない。
西武の攻めのマズさというより、王子の激しい前線からのチェックに 圧倒されているという雰囲気であった。
しかし1ピリ終了直前、ライアンの好判断から生まれたゴールで同点に追いつく。
「パスが繋がらないのなら自分で持ち込んでしまえ」とばかりに、
集中が途切れたためかチェックの甘くなった王子のDF陣をかいくぐるようにゴール前まで運び、
GKの動きをよく見てバランスを崩しかけながらも見事に決めた。
終了間際の得点というのは精神的にも大きくプラス影響を及ぼす。

すっかり気をよくした西武は2ピリに入ると一転して攻勢に出る。
5:3のパワープレーのチャンスを得ると、難なくこれを活かして勝ち越しに成功。
落ち着いてパックをアタックゾーンで回して、クリスがブルーライン正面付近からスラップショットを決めた。
王子は1ピリの飛ばし過ぎのツケが早くも現れたか、このピリオドは防戦一方。
しかし西武も決定力不足に泣き、1点差のまま2ピリを終える。

3ピリ序盤に西武がまたも5:3のパワープレーの絶好のチャンスを掴む。
そして2点目と同じような展開でクリスがまたもシュート。
しかし今度はゴールネットを直接狙わず、ゴールの少し左にいたライアンに向けて放たれた。
これを注文通りチョコンと合わせて角度を修正されたパックは綺麗にネットに吸い込まれた。
2点差。王子の疲れ具合を考えればもうこれで決まったかに思えた。
ところがここでやってはいけないキルプレーを連発し、
イヤな予感通りきっちりと2回決められてあっという間に同点にされてしまった。

しかしまだ余力のある西武はその1分後にすぐ勝ち越しに成功。
相手ゴール前でごちゃごちゃしながら、なんとかクリスが押し込んだようだ。
さらに1分立たない内に今度は駄目押し点。
ライアンの一点目の時のように今度は小堀タカが相手DF陣をかいくぐりながら
(というより無理矢理突っ込んでいきながら)GK前へ持ち込む。
今度も自分でシュート・・かと思わせたが、任せた方が確実と判断したか最後に左にいたクリスにパス。これを落ち着いて決めた。
クリスはハットトリック。

今度こそ体勢決したかと思ったが、またもすぐさま1点差に迫られる。
残り時間は王子の6人攻撃にタジタジ。
しかし残り1分を切ってアタックゾーンでフェイスオフを得たところでようやく勝負あり。
追加点こそ奪えなかったが危険な局面は迎えずに試合終了のブザーを聞く。

元々寒いところに加えて冷や汗モノの勝利で体の芯から凍えてしまった。
選手もスタンドのファンも、歓喜に踊るというよりはグッタリ・・・
ま、何はともあれ目標だった決勝進出をきっちりと果たした。

リンクの外の暗闇の大地はもっと寒さが堪えた。
こんな思いしてもう一日過ごすと考えるとちょっと気が重くなったが、
その先には必ずイイコトが起こると信じて、ひとまず月寒を離れた。


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