周知のとおり危機的な状況に直面している日本アイスホッケーリーグ。
現状打開を図るべく今シーズンは「完全決着制」「地方ミニ集結開催」
「土日連続同一カードの削減(マンネリ化防止)」「オールスターの
実施」など数々の改革に乗り出した。それらは素直に評価したい。
しかしその改革の裏で、外国人枠が各チーム2名から1名までに削減され、
さらには来シーズンからは外国人採用そのものが禁止されることが
現時点で既に内定しているのだ。
(「日本アイスホッケーリーグ観戦ガイド」の183Pに裏づけ記述あり)
このまま誰も反対の声をあげなければ、自動的に来季からは外国人選手
抜きの日本リーグとなるであろう。外国人排除の最大の理由は経費面でのことらしい。
確かにクラブ化した2チームをはじめ、日本リーグに属するどの
チームも不況のあおりで運営費の捻出には頭を痛めている状況であり
その中で人件費の削減は避けて通れない問題なのかもしれない。 だが、ここでもう一度考えてほしい。
たとえ外国人を削って人件費を浮かせたとしても、はたしてそれだけで
チームの経営状況を必ず好転させられると言い切れるだろうか。
経費削減策と収益増加策が一体となって、初めて経営良化が図られる
ものだと考える。
具体的な収益増加策も見えないうちに人件費削減の旗印として
「外国人禁止」だけをブチ上げるというのは、何か順番が違う
ような気がしてならない。 そこで日本リーグから外国人が消えた時に考えられるデメリットを
挙げてみよう。
・日本人だけで戦力が整っているチームとそうでないところとの格差が拡大。
・国際レベルの強力FW・DFとの対戦機会がなくなり、世界を見据えた
うえでの貴重な実践経験の場が奪われる。
・上記により試合の質のダウンは必至、スター選手の不在も影響し
観戦する側もモチベーションが低下、観客動員数の減少へつながる。
・観客数が減少すれば必然的に入場料売り上げも減少、結局は運営会社
に入る収入が減ることに・・・
・・・どう考えてもメリットよりデメリットの方が大きいと感じるのが
自然ではなかろうか。 率直に言ってしまえば、人件費の問題など「お上」がとやかく言うこと
でなく、各チームの「自助努力」に任せるべきものではないか。
バックスのように日本人選手なみの報酬で外国人選手を雇っている
ケースもあるのだ。
知恵を絞れば、外国人を排除しなくとも、経費節減できる方策は
いくらでも出てくるはずだ。
ここまで述べてきたような理由から、当サイトでは来シーズン以降の
外国人枠撤廃については断固反対の意思を表明する。
意思表明とともに、何らかの行動も辞さない構えで臨む。 ご賛同いただけるかたでご意見や反対意思表明行動について何かいい
アイデアをお持ちの方、ぜひこちらの
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まで書き込みをお願いしたい。 立ち止まっている暇はない。
まず、行動してみよう。
日本アイスホッケーリーグを、これからもずっと楽しめるように・・・ |