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『ドラえもん[1979年版第2世代]』に出演した方々 

 『ドラえもん[1979年版第1世代]』に準じ、リニューアル版であるこの[第2世代]でもレギュラーキャラ役で出演された方々を紹介する(表記は登場時のもの。五十音順、敬称略)。

大原 めぐみ(おおはら・めぐみ)
 アニメは初出演で、確認できる出演作品は、PS2ゲーム『SIMPLE2000 THE鑑識官』鑑太役くらいしかない。
 子育てが一段落してから、メイド喫茶でアルバイトしながら声優を志したと言う、変わった経歴を持つ。
 この『ドラえもん』がデビュー作で、しかも主人公と言えるのび太役である。声優経験はほとんどないが、豊富な人生経験で、活躍の幅が広がることを期待したい。
折笠 愛(おりかさ・あい)
 しずかのママを務めることになった。先ドラでは「スーパージャイアン」の回で美女役を演じたことがある。
 『小公女セディ』の主人公セディ役でデビュー。デビューにあたって芸名が付けられることになったが、なかなか決まらなかった。席を外していた偉い人が、戻って来て曰く、「今放送されている世界名作劇場シリーズが『愛の若草物語』、去年が『愛少女ポリアンナ物語』。来年デビューする主人公の役者が『愛』で、“愛の三部作”だ!」という本当かどうか分からない理由で芸名が決定したと言う。その名作劇場では、『ロミオの青い空』のロミオも演じている。
 『モジャ公』で空夫を演じたり、『新機動戦記ガンダムW』のカトル・ラバーバ・ウィナーなど男の子も多いが、やはり折笠さんと言えば『天地無用!』シリーズの魎呼(りょうこ)だろう。このような美女役では、『サクラ大戦』シリーズの藤枝あやめ藤枝かえでも挙げられる。変わったところでは『覇王大系リューナイト』のハグハグなんてのもあった。
 『ちびまる子ちゃん』では丸尾の母もやっているし、映画『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』ではグースケの母を演じていて、ついにこの時が来た、と言うべきか。
かかず ゆみ(かかず・ゆみ)
 『機動新世紀ガンダムX』サラ・タイレル役でデビュー。『アキハバラ電脳組』代官山はと子、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では本田伊歩(あの本田の妹だ)、『シスタープリンセス』シリーズの春歌、『STRATOS4[ストラトス・フォー]』シリーズの本庄美月、『仙界伝封神演義』妲己、『東京ミュウミュウ』藍沢みんと、『ヒカルの碁』藤崎あかり、『VANDREAD(ヴァンドレッド)』シリーズではディータ・リーベライ、『Rahxephon[ラーゼフォン]』では朝比奈浩子など。そしてOVA『勇者王ガオガイガーFINAL』ではルネ・カーディフ・獅子王を演じている。
 その『ストラトス・フォー』の続編OVAなどの上映会で、2005年4月3日、初めて姿を拝見した。デビュー作から名前を知っており、実はラジオ『サンライズラヂオG』で毎週声は聴き馴染んでいる(2005年4月限り降板)のだが、なかなか北海道だと生で観る機会がなかった。想像どおりのお姉さんぶりであり、しずかちゃんとは正反対の性格?!
 オーディションを受けたのは、2005年に入ってから。既に前年から行なわれていたが、かかずさんの事務所に話があったのは、年が明けてから。いろいろな人が「記念に」受けたと言うが、選ばれた時は素直に驚いたようだ。
 2004年に結婚し、05年春にご懐妊。ちょうど『ドラえもん』ほかの新番組が始まり、公表はしばらく経った7月下旬だった。8月末から産休に入り、9月下旬に出産。10月より復帰したが、しずか役は10・11月放送分がお休みで、12月放送分から復帰となった。
門脇 舞(かどわき・まい)
 初回スペシャルに幼いのび太で出演。
 2005年4月3日『ストラトス・フォー』の続編OVAなどの上映会(札幌市テイセンホール)で、同年12月10日には「魔法先生ネギま! 大麻帆良祭」(幕張メッセ)にて、姿を拝見した。上映会はOVA『きらめき☆プロジェクト』カナ役で出演しているから来ていたわけだが、『ドラえもん』に登場するとは思わなかった。
 個人的には、『RADIOアニメロミックス』のパーソナリティーが馴染み深い。愛称の“舞太[まいた]”もここで知った。一緒にやっている福圓美里さんと「TAMAGO[たまご]」というユニットを組んでいた。
 『双恋』シリーズで白鐘双樹、『ぱにぽにだっしゅ!』では“魔法少女”ベホイミ役。インターネットラジオ『魔法少女ベホイミの「新感覚☆癒し研究室」』も好評放送中である。『魔法先生ネギま!』葉加瀬聡美役などなど。『ネギま!』のイベントでは、「ネギま〜」の挨拶が定番となった。
 ご本人は目が悪く、普段からかわいい眼鏡をかけている“眼鏡っ子”である。そのせいか、眼鏡っ子を演じることが多い。『ネギま!』の葉加瀬は、本人が白衣を着たようなキャラだ。
亀井 芳子(かめい・よしこ)
 ノビスケを演じる。ミチビキエンゼルでも登場した。
 『Di Gi Charat』シリーズではゲマ、『飛べ! イサミ』では月影トシを演じる。主にトシのように、元気な男の子役を演じることが多い。ノビスケもその流れか。
木村 昴(きむら・すばる)
 ミュージカル『アニー2002』でタップキッズで出演。また、『おはスタ』2001年度おはキッズとしても活躍、という。
 まだ中学生だと言うが、よく言われているとおり、見た目からしてジャイアンそっくりである。中高生のレギュラーは、冨永みーなさんや笠原弘子さん・塩屋翼さんらなど偉大な先人たちがいるが、無限に続く作品としては初めてだろう(と言うよりこんなに続く作品自体が珍しい)。
 立派な体格をしているが、見た目で高い声かと思いきや、実はオバサン声。くじらさんから演技力を取っ払った感じの声質だ。
関 智一(せき・ともかず)
 業界内では「智一」の音読みで“チイチ”と呼ばれる。それは「関さん」と言えば甘い声の関俊彦さんという第一人者がいるからだが、智一さんもいつのまにやら中堅となった。
 おもな作品を挙げても、『カードキャプターさくら』木之本桃矢、『キャプテン翼J』では若島津健、『キャプテン翼[2001年版]』では大空翼(青年)を、『機動戦艦ナデシコ』でダイゴウジ・ガイ(笑)、『無限のリヴァイアス』尾瀬イクミ、『SAMURAI GIRL リアルバウト ハイスクール』では草剪静馬、『フルメタル・パニック!』相良宗介、『新世紀エヴァンゲリオン』の鈴原トウジ、『STAR OCEAN EX』アシュトン・アンカース、『逮捕しちゃうぞ』シリーズではアニメオリジナルの東海林将司、『天空のエスカフローネ』のバァン・ファーネム、『RAVE GROOVE ADVENTURE』ハル・グローリー、『フルーツバスケット』草摩夾、『遙かなる時空の中で』シリーズ森村天真、俊彦さんと“競演”した『舞-HiME』の楯祐一と数多い。ガンダムシリーズでの主要キャラも多く、『機動戦士Vガンダム』ではトマーシュ・マサリク、『機動武闘伝Gガンダム』では主役のドモン・カッシュを。これが智一さんの名を世に知らしめた作品となった。最新作の『機動戦士ガンダムSEED』シリーズでもイザーク・ジュールを演じている。ほかにアニメイトの『アニメ店長』では兄沢命斗を熱演中。
 2004年に公開された映画『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』では、ゲストのスネ夫のようなキャラダクを演じていた。2005年3月25日のTV放送まですっかり失念していた。また、映画『おばあちゃんの思い出』でも、小さい頃のスネ夫を演じていた。今となっては運命的としか言いようがない。
高木 渉(たかぎ・わたる)
 “普通の”先生役。と言うのも、実写ドラマ(反町隆史氏主演)にもなった『GTO』の“グレート・ティーチャー・オニヅカ”こと鬼塚英吉を演じていたからだ。主役の作品ではほかに、『機動新世紀ガンダムX』ガロード・ランがある。
 藤子アニメでは、『モジャ公』でガキ大将タイプのピテカン役だった。『名探偵コナン』では、ジャイアンがモデルと言われる小嶋元太役のほか、本来は名もない刑事役だったのが、アフレコ本番の前に遊びで「高木です」と言っていたところ、いつのまにかレギュラーキャラとなった高木刑事も演じている(原作にも登場するようになり、さらに高木刑事メインの話まで作られている)。色々な作品に存在感のある役で出演しており、『天地無用!』シリーズの火美猛(赤い方)、『YAT安心!宇宙旅行[第1期]』のダニエル、『忍たま乱太郎』シリーズの滝夜叉丸(初期は大木雅之助もやっていた)、などなど。
高山 みなみ(たかやま・みなみ)
 スネ夫のママ役。『ウルトラB』や『藤子・F・不二雄 SF短編シアター』「幸運児」にも出演している。
 映画『魔女の宅急便』では、キキウルスラを演じる。まだデビューからそんなに経っていない頃であり、しかも主人公と主人公がスランプから立ち直るきっかけを作る画家との二役であったが、見事に演じきった。
 『まじかる☆タルるートくん』江戸城本丸、『お〜い!竜馬』では、少年時代の坂本竜馬、『クッキングパパ』ではまことと妹のみゆき、『マシュランボー』マシュラなど、少年役が多いが、『ガサラキ』安宅燐や『ツヨシしっかりしなさい』では石川舞など、女性役も。真骨頂は『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』での山本洋子だろうか。
 『剣勇伝説 YAIBA』鉄刃[やいば]、『名探偵コナン』江戸川コナンと、青山剛昌作品で続けて主人公を演じる。青山氏とは公私ともに仲が良く、双方巨人ファンであることから、一緒に東京ドームに観戦に行ったりしていた。周囲からは結婚を勧められていたが、特にそういう動きもなかったという。しかし、青山氏がマンションを購入することになり、みなみさんが「じゃあ、私をお嫁さんにして?」とプロポーズ。2005年5月5日、晴れてご結婚された。
 『名探偵コナン』も長いが、『忍たま乱太郎』乱太郎役はとっくに10年を越え(1993年スタート)、“NHKの顔”と言っても良いのではないか。
 『楽しいムーミン一家』シリーズでは、ムーミンを演じる。一般的には岸田今日子さんのムーミンが知られているが、わたしはみなみさんの方が馴染み深い。
 『らんま1/2』では天道なびきを演じた。乱馬役の山口勝平さんはじめ、早乙女家や天道家の面々が、軒並みレギュラーやゲストで同じ高橋留美子作品である『犬夜叉』に出演されているので、みなみさんも出たかったらしいが、続けて放送されている『コナン』の影響もあり、出演は叶わなかった。が、『高橋留美子劇場 人魚の森』に真魚で出演し、願いがちょっと叶った!?
 永野椎菜さんとのユニットTWO-MIXとして、1995年『新機動戦記ガンダムW』OP「JUST COMMUNICATION」デビュー。時々休止しながら、現在も活動中。また、歌が下手という設定の『コナン』江戸川コナンとして、2005年12月、こちらも何とCDデビュー。
竹内 都子(たけうち・みやこ)
 ドラえもん役のオーディションに参加したが、ジャイアンのママ役に抜擢された。
 1986年、清水よし子さんとお笑いコンビ「ピンクの電話」を結成。数々のドラマやバラエティ番組に出演しているが、アニメでは『夢のクレヨン王国』でキラップ女史役を務めていたことがあり(相方の清水さんはプーチ夫人役)、本作でも活躍が期待される。
田中 秀幸(たなか・ひでゆき)
 ※原稿準備中
萩野 志保子(はぎの・しほこ)
 ※原稿準備中
宝亀 克寿(ほうき・かつひさ)
 ※原稿準備中
松本 保典(まつもと・やすのり)
 パパを演じるようになったんだなあ、と言うのが率直な感想。既に『サザエさん』ノリスケ役(3代目)でおなじみとなったが、これで2代長寿アニメに先ドラの野村さんに代わってレギュラーを持つ身となった。
 個人的には『スレイヤーズ』シリーズのガウリイ・ガブリエフの印象が強い。その流れで『ロスト・ユニバース』に闇を撒く者で出ていた。『太陽の勇者ファイバード』で火鳥勇太郎、『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモトヨーコ』カーティス・ローソン。『ラブひな』シリーズの瀬田紀康は、『スレイヤーズ』に続いて林原めぐみさんの“相手役”だった?
 緒方賢一座長の「劇団すごろく」などで舞台出演も多い。
 ドラえもん役の水田さんは、もと劇団員だったという。ドラえもんに選ばれたのを聞いて驚いていたある日、「明日(パパの役で)リハーサルをやります」と依頼があったので、水田さんに伝えたところ、「明日をお楽しみに…」という。スタジオに行ってみると三石さんがおり、「そういうことか!」とまたびっくり。主要キャラはオーディションで選ばれたが、それ以外は一本釣りだったようだ(プロデューサーの選任らしい)。
水田 わさび(みずた・わさび)
 先ドラにも何度か出ている(1999年初出演)。『忍たま乱太郎[第8期]』よりしんべヱの妹カメ子を演じている。『あたしンち』では川島。ほかに『はれときどきぶた』おにぎり山ほか、『たこやきマントマン』グリーン、『ヒカルの碁』福井雄太、『アキハバラ電脳組』ビリケンほか多数の作品に出演。個人的には、伊倉一恵さんに声質が似ていると思うが…。
 “丸っこい声”なので、新時代のドラえもんにはぴったりの声だろう。芸名も覚えやすいし、何よりインパクトがある。
 2005年8月21日、「ドラタウン in サッポロ」の一環として、水田さんのトークショーがあったので、聴きに行った。大山さんとは違い、地声もほとんどドラえもんであった。ドラえもんソングも着々と増えてきており、今後も目が離せない。
三石 琴乃(みついし・ことの)
 ママである。だいぶ前、ゲーム『豪血寺一族2』で花小路クララを演じ、テーマ曲で「♪彼の自慢のチャリンコに乗って、夜の浜辺でドラ焼き食べたら…」と歌っていた頃が懐かしい。10年以上経って、まさかドラ焼きを出す側に廻るとは…。
 誰がなんと言っても『美少女戦士セーラームーン』シリーズの月野うさぎを挙げねばなるまい。『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズの菅生あすかも長かった。で、これも忘れちゃいけないのが『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサト役。『セーラームーン』で声優ブームに火が付いたが、この作品でアニメが“商売”になった。この時の“三人娘”も今や母親に…。
 『ゲンジ通信あげだま』平家いぶき、『機動新世紀ガンダムX』トニヤ、『スパイラル〜推理の絆〜』鳴海まどかなど。
 現在は『忍たま乱太郎』シリーズの山ぶ鬼、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのマリュー・ラミアスナレーションを担当。実はピンクハロも演じていたりする(笑)。
山崎 バニラ(やまざき・ばにら)
 ジャイ子役で初めて声を聴いた時、はっきり言って驚いた。
 活弁士である。TVでも観ることができ、2005年12月31日、初めて普通に喋っている場面を観た。
 どちらかと言えば“人外の生物”向きの声で、『ぱにぽにだっしゅ』のメソウサはバニラさんの声ならでは、と言える。
 とは言え、ジャイ子が合ってるかどうかは、ひじょうに疑問である。

制作:GDC総裁  紅葉橋律乃介

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2005年12月31日解説一部追加・修正
2005年7月16日解説準備
2005年5月23日解説修正
2005年5月2日移転
2005年5月1日解説修正
2005年4月23日高木渉さん追加、解説修正
2005年4月19日改訂
2005年4月5日開設

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