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(新春特別企画)
大好きなドライブ最終章
−愚か者、海を越える!の巻−
この冬休み、I指令を始めとする様々な人の期待に応えて1997年12月18日に開通したばかりのとある自動車専用道路を通ってきた。それは、巷で臨海副都心を越えるとも言われる人気を誇っている(?)
東京湾アクアラインである。ここで
東京湾アクアラインについて軽く触れておこう。東京湾アクアラインとは(※以下アクアラインと記す)、神奈川県川崎市と千葉県木更津市を東京湾を介して結ぶ15.1kmの自動車専用道路である。海ほたるのある木更津人工島を境に約10kmの東京湾アクアトンネル(川崎側)と約5kmの橋梁(木更津側)からなる道路である。ちなみに海ほたるになる前、今は『風の塔』というトンネル換気孔になっている川崎人工島とともにトンネル掘削用の資材を送り込んでいた前線基地だった。さて、地図を見ながらどちらから渡ろうかと考えたが、収集した情報を基に分析をした結果、比較的渋滞が軽い川崎側から渡ることにした。そして、
首都高速湾岸線を西に向けて車を走らせた。行路としては湾岸線千鳥町ランプ→東海JCT→横羽線金港JCT→石川町JCT→本牧JCT→湾岸線横浜ベイブリッジ→鶴見つばさ橋→川崎航路トンネル→浮島ランプを経てアクアラインに入ることにした。途中、浦安からフジテレビお台場新社屋付近まで渋滞が続いたが、その後は順調だった。途中、東海道新幹線の基地のそばにある大井PAで休憩をとった時、縦列で止めた後ろにあのハイブリッドカーが止まっていたのには驚いた。その車がPAを後にするまで見ていたが、エンジンアシストとモーターの音が混ざった不思議なノイズには唯々聞き入るのみだった。私も休憩を終え、再び本線に戻り、まるでワインディングのような横羽線を直走り、憧れのベイブリッジやつばさ橋を渡り、
ついにアクアラインにたどり着いた。もう何も言うこと無し…と言いたいところだが、レインボーブリッジの上で聴いたbay−fmの交通情報が私を絶望のどん底に突き落とすような情報を伝えていた。「海ほたるは現在閉鎖中です」と…。最初は「何とかなるさ!」と気楽に構えていたが、アクアトンネルに入り通常放送に割り込んできたJH提供の交通情報が「本日は東京湾アクアラインをご利用頂きありがとうございます。トンネル内での事故や火災防止のため海ほたるPAは現在閉鎖しております…」と伝えていた。この瞬間、己の浅はかさを呪った…。それでも、「木更津金田ICでUターンできます」と言っていたのでそれに従って行こうかなあと考えているうちにアクアトンネルを抜け、海ほたるの前を通り過ぎ、ふと反対車線を見ると、路側帯に『海ほたる』への入場待ちの車の行列が延々3〜4km位続いていた。こちらの車線も『海ほたる』に入れなかった車が路側帯に車を止め東京湾を見ていた。そして、木更津金田ICのUターンのレーンを見ると、こちらも行列。仕方なく諦めてそのまま連絡道のほうに車を進め、料金(\4,000)を支払った。帰りは館山自動車道市原SAで昼食と休憩をとり、京葉道路経由で帰還した。市原SAには流石地元だけあって
アクアラインが載ったSAPAガイド(※JH幹部の天下り先の関連団体が発行している地図)が置いてあったので貰って帰った。海ほたるは残念だったが、
アクアラインは出来たばかりということもあってとても奇麗で走りやすかった。また、橋梁部から見る東京湾は視界を遮るものがなく、とても美しかった。でも、海ほたるは混んでいたのにアクアライン自体は空いていたのが納得行かない。やはり早急に周辺の整備(川崎側のアクセス道路の早期完成&木更津側での成田空港への早期直結)を行なわないと、万里の長城のようなモニュメントで終わってしまうかも知れない。『海ほたる』のフィーバーだって一時的なものという可能性が非常に高い。高いと言えば通行料も高い。これだけあれば常磐道で柏からいわき勿来まで行けてしまう。だが、一番何とかしてほしいのは『海ほたる』を拡張してほしい点に尽きる、そう思った今回のドライブ旅行だった。
最後に、アクアラインを通るときの注意点を要約すると…
◎車間距離は広めに。さもなくば、電光表示盤に怒られます
(
『車間距離あけろ!』)◎路肩に車を止めて景色を楽しもうなどという真似はしないこと
(東北道で脇を高速でトラックが通過するのを体験すると、絶対にやらないと思う)
◎
『海ほたる』を目指すなら木更津側から行くこと(川崎側はトンネルなので路肩に並ばせて貰えない)
by:寺村 宏幸
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