このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
はじめに
平成9年8月24日。私の朝ごはんは新宮駅でのうどんだった。と同時に、この時運行されていた4路線(他にもあったらごめんなさい)の定期普通夜行列車を制覇した。18切符の存在を友人に教えてもらったのが高校一年生の冬。そしてその春。受験休みの3月1日に初めて夜行列車(今は亡き上諏訪夜行)に乗った。それ以来、自力で宿を取ったことのない私の宿はいつも夜行列車だった。
私の乗車記録
《普通夜行列車編》
1、上諏訪夜行 新宿→上諏訪(421M?<山男列車>)
乗車日:3.3.1 3.12.25 4.3.1
記念すべき、初夜行列車。
1度目は、この後中央本線で名古屋へ。2度目は、冬の松本へ。3度目は、飯田線を乗りに行った。
新宿発 0:01。このころの乗車記録に時間は書いていないが、23時前から待っていた気がする。新宿駅8番ホームは、2時間くらい前から他の列車の乗降は無い。新聞を敷いてただ待っている。
入線は23:40過ぎくらい。今の列車と比べたら早い方である。車両は、113系。中央線の俗称“青電”である。私は毎回、冬期に乗っていたため、割とすいていた。夏になると、朝荷物を置いて1日新宿で遊んでから乗ったと言う、噂を聞いた(今思えば、そこまでして山に行くなら、宿を取れば良いと思うが)。
新宿−上諏訪はそれほど距離のある区間ではない。途中大月で30分、甲府で1時間程度の停車時間があった。2度目の乗車時には、甲府のみになり、1時間半になってしまい、後々には、ダイヤ上は甲府行と松本行(このとき延伸された)とに分断された。現在では、松本行臨時夜行として運転されている。
朝は小淵沢過ぎで迎える。朝の微かな光の中で、雪がぽつりぽつりと残っているのが見える。また、車内の暖房が弱めなのと、停車駅のたびにドアが開くのとで、寒さで目が覚めることが多かった。
しかし何よりも良かったのは、人が少なかったのでボックス内で横になって寝れたことである。もし最初にこれが出来なかったら、二度と乗ろうとしなかったのかもしれない。
2、大垣夜行/東京夜行→ムーンライトながら 東京−大垣
(375M/372M)
乗車日:3.4.5 8.8.19 9.7.23/3.3.1 4.3.1 8.8.23
なんだかんだと一番利用している列車。
下りの1度目は岐阜へ。2度目と上り3度目は3年時のサークル夏旅行。3度目はゼミ合宿。上りの1・2度目は、上諏訪夜行の帰り。
大垣夜行に乗るのが大変なのは有名である。しかし、東京夜行はとてものり易かった。23:42発の大垣夜行には21時半から待ったが、22:40発の東京夜行にも21時半くらいから待った気がする。しかし、現在では全席指定のムーンライトながらになったため指定券があれば直前でも平気である。ただ、入線時刻が遅すぎると思う。
以前の車両は、165系(急行とうかいに使われた車両)で、直角椅子だが、通路が狭い分、座席がゆったりしている。現在は、317系(JR東海特急車両)を利用していてリクライニングが出来る、とても幸せな車両になった。
みんな乗ったことのあろう列車であるから、コメントはここまで。
3、ムーンライト→ムーンライトえちご 新宿−村上
(3763M/3720M)
乗車日:7.3.22 8.3.19/なし
比較的長い間走ってて、当初から、全車指定快速列車の夜行列車。
1度目は、山形・仙台へ(?)。2度目は、秋田・「たざわ」へ。
使用している時期からして分かると思うが、サークル旅行後に、実家から福島に戻るときに利用している。使用車両は167系。
この列車は、大宮−高崎の長い区間で検札が来る。また、高崎を過ぎると夜間減灯する、親切な普通列車である(もしかしたら他の普通列車でもしているのかもしれないが、もしそうなら寝ていて知らないんだろう)。まぁ、読書灯もついているので、かろうじて本を読むことも出来そうである。
まぁ、下りしか乗ったことがないのでこんなもんで。また、リクラニング初体験車だったが、わたしに言わせれば、とても天国のような車両だった。
4、ミッドナイト 函館−札幌(3981D/3980D)
乗車日:7.8.21/7.8.25
北の大地を走る夜行普通列車。18切符の時期になると停車駅が増える(あからさまな18切符対策)。
往復とも2年時のサークル夏旅行で使用。夏旅行のことを直前まで考えていなかったため、往復とも自由席。
下りは1人で乗車だったため、最後尾の2人掛けの席を1人で使用した。足が伸ばせない状態での初めての乗車だったが、横向きで寝ていたため、特に窮屈ではなかった。しかし、夏の乗車と言うこともあって、かなり混んでいた。
上りは2人のMさんと3人で乗車。3人で1ボックスという、比較的贅沢な状態だったので特に苦ではなかった。この様に人数にあわせて、乗る場所を考えるのも夜行列車を上手に活用する方法だと思う。
5、新宮夜行 新大阪→新宮(2921M<太公望列車>)
乗車日:9.8.23
現段階で確認されている最後の直角椅子の普通夜行列車。
4年時の夏旅行の帰り(オプション?)で乗車。
東の山男列車、西の太公望列車と、名の知れている夜行普通列車であるため、22:45発に対し20:00から待つということをした。が、新大阪のホームには1人しか待っている人はなく、その後も増える気配はなかった。入線時刻近くになってようやく人が増えてきたが、乗れないことはなく、天王寺で多くの人が乗ってきた。どうやら新大阪で時間までに行けば座れないことはないらしい。
友人と2人だったことと、どれくらい混むのか分からなかったことで車両最後尾の2人掛けを選ぶ。が、1ボックス2人掛けでもかわまない雰囲気ではあった(そのかわり網棚が釣り道具ばかりでもあったが)。
使用車両は163系(確か165ではなかった気がする)だが、雰囲気は165系と変わらず、席幅は広めだった。
時刻表を見ると、途中の駅で時刻調整をしているようだったが、その間停まっているのか、ゆっくり動いてるのかは、寝ていて分からなかった。まぁ、夜行列車なんてほとんどそんなもんである(景色が見えるわけではないので乗ったときの雰囲気で十分でしょ?)。
《臨時普通夜行列車編》
1、ムーンライト九州 京都−博多(9231/9232)
乗車日:9.8.17/8.8.22 9.8.20
京都を起点に持つ多くの臨時夜行列車の一つ。
上り1度目は、3年時のサークル夏旅行(オプション)。下りと上り2度目は4年時のサークル夏旅行。
この列車は、夏だけということらしいが、シュプール号の車両を使っている。そのため、割とゆったりしていて、荷物置き場や更衣室も付いていて便利である(が、おばさんが寝ていることもある。といってデッキで着替えることもないだろうと言われた)。
基本的には指定券を取った方がよいと思われる。博多駅での自由席待ちは長蛇の列になっていて、これだけの人がホントに乗れるのかと言うぐらいになる。
また、グループで乗るからと言ってボックス席に変えてしまうのも問題である。前後の人がリクライニングしてしまうと戻せないので、その辺の覚悟をしてからボックス席にすべきである。
2、ムーンライト高知 京都−高知
(9239→8221/8222→9238)
乗車日:なし/9.8.21
京都起点の臨時夜行列車の一つ。グリーン車が併設されているので、18切符愛用者は、予約の際に注意が必要。
4年時のサークル夏旅行(オプション)で使用。I君と“カツオの刺身をニンニクで食べようツアー ’97”(現地集合)を決行。
使われている車両は、昔の夜行特急用らしい。が、席の高さと窓枠の高さが合わず寝ずらかった気がする(まぁ、酒飲んで乗ったら変わんないんだけどね)。
発車時刻は23:04と遅い。が、駅周辺に(まともな)コンビニがなく、そして何よりも“土電”の終電が早すぎるので注意が必要。ぎりぎりまで飲み屋で飲んでいるのもまた一興。
《急行夜行列車編》
1、急行利尻 札幌−稚内(311D/312D)
乗車日:7.8.22/なし
札幌から更に北の稚内をつなぐ列車。外観は綺麗だった気がする。
2年時のサークル夏旅行で使用。
22:00発に21:00頃から並ぶ。自由席には旭川で切り放しの車両もあるので注意。また、旭川で減灯されるがそれ以前でも、大声で話すと周囲の人に注意されので気を付ける(当然か?)。
4:30頃から車窓は明るくなり、広大な北海道の一部が見れる。天気がよいと海に浮かぶ利尻富士がくっきりと見えるらしい。
稚内着は、6:00でまだ、頭の回転が利かないが、忘れ物には気を付ける。使用した切符には無効印を押してもらい、駅そばを食するのも良いだろう。
2、急行だいせん 大阪−出雲市(705/706)
乗車日:8.8.19/なし
宝塚線から山陰線に抜ける急行。
3年時サークル夏旅行で使用。
サークル旅行時の集合場所が鳥取ということで、4:10に下車。あまり朝早く降りるのも問題である(ちなみに集合は7:50だった)。
編成には指定席もあったが、敢えて自由席を使用した。そのため、4人で2ボックスを使用した。こう言ったところでも思い切った決断力をし、夜行列車での旅を堪能したいものである。
終わりに
旅行の際の移動手段に普通列車を中心に使う事に関しては、不思議な人が多いと思う。しかし、来春に就職を控えたいま、こんな馬鹿なことができるのは今のうちだと気付いた。そう、新幹線や特急を使うことは簡単だし、時間的無駄もない。しかし、そのために「既知の地」の連続面ではなく、「未知の地」に浮かぶ小島となってしまい、地理的無駄になってしまう、と思う。
旅行の際に夜行列車を使う事に関しては、体質的なものがある。しかし、人間、慣れである。リクライニングシートの車両も増えたことなので、以前よりも格段に眠り心地(?)は良くなった。無理なことができるのは若いうちだ。さぁ、夜行列車に乗ろう!!
おまけ
この文章を書こうと思いついたのが9月1日。そして、完全制覇にあと一歩だと気付いたのが4日。即、6日・9日の指定席取得を試みたが不可能だった。従って、完全制覇は冬以降である。達成できるかどうかは、乞うご期待。
(文責:4年 高田 CHU)
プラットフォーム第15号所蔵 1997年11月
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