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いささか旧聞で申し訳ないが、8月の半ばに携帯電話を買い換えた。
携帯電話を持ち始めて6年に近づいた時期(この文章を書いている時点では6年超)で4台目ということになったわけで、割合電話機を長く使う方である。
ちなみに、僕がはじめて携帯を持ち始めた頃は、電話機の買いきり制が解禁されてから半年後という時期で、デジタル回線もまだないという時期で、新規加入料・電話機に消費税を含めて11万円弱を支払ったことを覚えている。
それから考えればいまや隔世の感がある。
さて、今回買い換えた電話機は、何とかモードとか、なんとかかんとかいう新しい方式ではなく、従来どおりのデジタル機だが、電子メールのやりとりはできるという機種にした。
しかし、使い始めてみるとこれが意外と厄介であった。
というのも、周りから入ってくる情報では携帯電話機の機能向上は耳にしていたものの、見事なボリュームのマニュアルとの格闘を余儀なくされたのである。
携帯電話の買い替えは1年9ヶ月ぶり。
前機種のマニュアルは1冊だけだったのに、今回の機種はなんと4冊組。
キー操作を覚えるのに3日、アドレス帳の整理と電子メールアドレスの書き込みに3日、メール送受信の設定にさらに2日と1週間以上の時間をかけて操作を覚えるのに悪戦苦闘したのである。
行きつけの居酒屋さんで酒を飲んでいると、そこのオーナーが私の携帯電話を覗き込んで、
「どうしてみんなが携帯電話にそれほどの多機能化を求めるのだろう」
と、ひとことつぶやいた。
なるほどと思う。
考えてみれば、一般の加入電話も昔はNTT(当時は電電公社)が貸し出す黒電話だけしか認められていなかったのが自由化されたのと同様、携帯電話も自動車電話とショルダーホン(知っている人にとっては懐かしいアイテムじゃないですか?)の貸し出しのみだったのが買いきり制が導入されると、今度は電話機自体の大量生産がはじまり価格が下がり、普及が進むと加入料制度が廃止された。
近年では新規加入は電話機も含めてただで手に入るという状況にまで行き着いてしまった。
これ以上電話機を売ろうと思えば、電話機の機能を上げなければならなくなるのは、ある意味で当然の結果だろうと思う。
いずれにしても、これからもまだまだ携帯電話の機能向上はどう考えても止まりそうにない。いつか携帯電話機を買い換えるときが来るだろうが、ひょっとしたらそのときにはもう使いこなせないのではないかとそらおそろしくなる今日この頃である。
最近の電話機(通常は携帯で通じます)の普及はすさまじい。
ちょっとしたやり取りも電子メールが主流となりつつあります。
ただ心配なのはコミュニケーションのあり方だと思います。
最近の中高生の間では、携帯電話が無いと友達が出来ないとまで言うものもいるのです。
それ以前の問題ではないであろうか?
Black
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