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九州旅行記・2005年10月26日
1.博多→別府
ドリームにちりん号は大分駅で時間調整のために1時間余り停車するが、その時に目が覚めた。その次に目が覚めたのは5時半前の小倉駅。ここでかなり乗ってきた。どうやら新幹線は6時半が始発なので、博多方面へ向かう実質始発列車がこれのようだ。小倉で進行方向が変わるので、寝る向きを変えたが、ここからこまめに止まり、しかも全部放送が入るので、結局寝られなかった。車内でコンタクトを入れたりして過ごす。
定時の6時17分に博多駅到着。事前にコインロッカーの位置を調べておいたので、すぐにそこに向かい、あらかじめ必要なものを抜いておいた大きな鞄をそこに入れる。そしてすぐにホームに戻り、博多6時半発の特急リレーつばめ33号に乗車。ここから再び熊本に戻る。始発から2番目のリレーつばめで、車内はそこそこの乗車率だった。朝早いためか、車内販売はないとのこと。結構急いで飛び乗ったので、車販があるとありがたかったのだが、仕方ない。さすがに眠かったので、大牟田から少し寝た。目が覚めると列車が駅ではないところで止まっている。どうやら無理な踏切横断があったようで、上熊本の手前で4分停車したようだ。そのため、熊本には少し遅れて午前8時前に到着。
熊本駅でお土産を少し買い、吉野家で朝食をとって、8時25分頃に改札内に入った。すると乗車予定の九州横断特急2号はすでに入線していた。急いで跨線橋を渡って乗車する。今日もテレビの撮影が来ていた。列車は一昨日乗ったくまがわ号と同じく、キハ185系の2連。自由席の窓側の関はほぼ全部埋まっていた。
熊本を出た列車はすぐに鹿児島本線と別れ、熊本の市街地を通ってゆく。途中の肥後大津までは電化されており、完全な通勤・通学路線となっている。また、小倉・博多からの特急有明号も直通している。かつて非電化だった時代は、熊本からディーゼル機関車が電車を引っ張って、県庁最寄りの水前寺駅まで走るというようなこともしていた。朝8時台で通勤列車も多いため、南熊本・竜田口では運転停車もしながら、列車はのろのろと進んでゆく。熊本を発車した時に客室乗務員からの案内放送があった。どうやら客室乗務員のお姉さんは車掌ではないらしく、扉の開閉などは運転士がするので、ワンマン運転という扱いらしい。だがお姉さんは検札をするなど、車掌業務もこなしていた。その他、車内販売をする時には制服を着替えるなど、かなり大忙しで働いていた。
電化している肥後大津までは市街地だが、肥後大津を出ると一気に山の中になる。9時15分に立野(たての)駅に到着。ここもスイッチバック駅。2分ほどの停車時間の間に運転士さんが移動し、逆向きに列車を進める。その様子を鹿児島テレビのカメラマンが追いかけていた。立野からは南阿蘇鉄道が分岐しているが、停車時間が短かったために見に行けなかった。残念。
立野を出た列車は、熊本方面にあるスイッチバック線を1キロあまり進み、そしてそこからまた反転して先の線路へと進んでゆく。最大勾配は33.3パーミル。この規模のスイッチバックは日本最大。8月まではSLあそBOY号が走っていたのだが、引退してしまった。このスイッチバックを越えて、阿蘇山のカルデラ内へと入っていく。
阿蘇山カルデラ内に入ると、阿蘇山の姿が見えてくる・・・はずなのだが、今日は雲がかかっており、ほとんど見えなかった…。それでも阿蘇駅付近では何となく見えたが。写真は修正を加えて、山が見えやすくしたもの。車内から撮ったので、窓で反射されたデジカメ本体が写っているが…。阿蘇駅でかなり下車した。阿蘇の次の宮地駅を出てしばらくすると長いトンネルに入る。これで阿蘇山のカルデラを抜ける。ここらから眠くなって寝た。目が覚めると大分到着。1時間半ぐらい寝ていたのか。大分を出た列車は別府湾沿いを通り、11時34分に終点別府に到着。
2.大分→由布院→博多
別府駅到着後、地図を見ると海側の方が繁華街のようなので、駅前通りをぶらついてみる。トキワという大分の百貨店に併設されている郵便局で金を下ろし、別府タワーへ行ってみたが、定休日のため休み。毎週水曜日が休みって…。仕方がないので商店街などを見て回った。駅前通りには写真の「駅前高等温泉」なる温泉があった。夜は簡易宿泊施設になるとか。駅の周りを散策して、駅の売店で少しお土産を購入。そしてホームに上がった。12時28分発の特急ソニック19号で大分へ。大分と別府の間はそこそこ人口の移動があり、鈍行より特急の方が圧倒的に本数が多いので、自由席特急券の回数券が売られている。だが今回私が乗った時には検札が来なかったので、乗車券だけで乗れる気が…。10分で大分駅に着いた。
大分駅の時刻表を見ると、12時55分発の鈍行があり、せっかくだから鈍行の旅を楽しもうと思い、これに乗ることにした。だから駅前を少しぶらつき、売店で「ふるさと弁当 大分づくし」と、SUNTORY炭濾過純生・阿蘇を購入。炭濾過純生は一番好きな発泡酒だが、最近見かけなくなった。こんなところで残っていたとは…。弁当を買って、地下階段を通って7番乗り場の久大本線久留米行き1856Dに乗車。車両はキハ125系の2連。だがボックスシートは全部埋まっており、仕方なくロングシートに座ることに。
列車は12時55分に大分駅を出発。大分駅は高架工事をしているようで、久大本線も途中までは高架になるようだ。大分駅を出て少し進むと山の中へと入り、川に沿って湯布院へと進んでゆく。弁当も発泡酒も平らげ終わり、大分を出て30分ほど経った小野屋駅でボックス席が空いたので移動。キハ125は比較的新しい列車なのに窓が開くからありがたい。
大分を出て1時間ほどで、由布院駅に到着。由布院は町名が「湯布院」、駅名が「由布院」だったが、今月1日に3町が合併して「由布市」となり、駅名と町名が違うというねじれ現象が終わったようだ。全国的に有名な観光地だけあって、駅舎も新しく、また駅内には足湯があるようだ。次に乗る列車が来るまで15分ほどしかないので、お土産屋を少し見て回って、あとは携帯充電用の電池をコンビニで買った。新市誕生によって市長選挙があるらしく、由布院駅前には2人の候補者の選挙カーが止まっており、宣伝がうるさかった…。
2時10分ぐらいに駅に戻ると、博多行きゆふDX4号の止まるホームにはかなり人が並んでいた。ゆふDX号はかつてオランダ村特急号や特急シーボルトなどで使われたキハ183系1000番台。1編成しかないので、1日1.5往復の運転しかない。4連のうちの2連が自由席で、2連が指定席。先頭にはパノラマシートがあったり、もと個室だったところはフリースペースになるなど、DXの文字をつけているだけのことはある。久大本線にはこのほかに特急ゆふいんの森号が走っているが、こちらは全車指定席なので、周遊きっぷで乗るには1870円の追加料金がいる。列車の指定席はかなり埋まっていたが、自由席はがらがら。ツアー旅行の団体客などは指定席を取るので、このような状況になることは他の特急でも珍しくない。
由布院の次の野矢駅で運転停車。その次の豊後中村駅は九重連山への登山口。この辺から筑後川の上流にあたる玖珠川沿いを走る。その次の豊後森には、SL機関庫跡が残っており、廃墟マニアの間でも非常に有名なのだが、見落とした…。温泉街でも有名な天ヶ瀬駅を過ぎた辺りでまた就寝。1時間近く寝て、目が覚めたら久留米の手前だった。久留米から博多までは鹿児島本線で、電車特急も多数走っているが、久留米・大牟田・鳥栖あたりでもこのゆふDX号にもけっこう乗ってきた。4時33分に博多駅到着。
3.博多
博多駅に着くと、翌日乗る特急かもめ号が止まっていたので写真を撮った。駅のコインロッカーに入れておいた荷物を出そうと改札を出たら、コインロッカーがない。どうやら東口のコインロッカーに入れたのに、中央口へと出てしまったようだ。東口へ行って荷物を出して、博多口から外へ出た。さすが九州の中心、大きなビルが多い。博多駅から10分ほど歩いて、祇園の近くにあるホテルへ着いた。チェックインをして荷物をおき、少し休憩してからまた外へ出た。
地下鉄祇園駅から地下鉄に乗車。祇園駅というのは京都人からすると変な感じがする。ホームには簡易ホームドアが取り付けられて、なかなかいい感じ。福岡の地下鉄は各駅に駅マークがある。福岡出身のデザイナー、故西島伊三雄氏のデザイン。大阪万博のロゴオーディションでこの人の案が一旦選ばれたものの、万博協会の財界人の反対で没になったらしい。今年開業した七隈線にもこの人のデザインした駅マークがついている。どうやら亡くなる直前に病床で描いたものとか。
祇園の「祇」は正しくは「示氏」と書く。京都市バスの祇園バス停も同じ字だな。祇園から2駅先の天神で降りた。天神は福岡の中心繁華街。まず福岡の百貨店、岩田屋へ。日本酒を見ていると店員さんに新潟の酒をすすめられたので、関西から来たことを言った。福岡の酒について教えてもらい、日本酒の4合瓶を2本購入。その他にもお菓子などを見たのだが、何も買わず。次いで西鉄福岡駅へ。特急用車両の8000系が普通柳川行き、一般車が特急に使われていた。次に天神地下街を通って三越行った。天神地下街もお土産はなさげなので、地下鉄で博多駅まで戻り、駅のお土産屋さんへ。ここでお土産を色々購入。今回はお土産をかなり控えたが、それでもかなりの量になった。ホテルまでは地下道を歩いて戻った。ホテルに荷物をおいて、宅配便用の段ボール箱を買って、荷物を詰めた。
荷物を詰め終わるとちょうど夕食の時間になったので、昨日ガイドブックで見た博多大砲ラーメンへ行った。ホテルのそばを通っている国体道路沿いに行けばホテルから歩ける距離なので、てくてく歩く。川を渡ったところに店があるとガイドブックに載っていたのだが、そこには店がない。おかしいなあと思いながら、中洲の歓楽街をうろうろする。携帯で調べ直して、しばらく歩くと、もう1本川があって、そちらのそばに店があった。ああ、中洲って本当に「中洲」なのか。多大砲ラーメンは久留米の大砲ラーメンから40年前ぐらいにのれん分けしてもらったそうで、今はほぼ別の店。ここを選んだのは久留米より味があっさりしているから。だがそれでも博多のラーメンなので普通にとんこつ味。インスタントラーメンはともかく、店のラーメンで本気のとんこつを食べるのは初めてかもしれない。
帰りにダイエーとローソンに寄って酒などを購入。午後11時前に就寝。
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