このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

鹿児島総合車両所一般公開

国鉄色リターンズ

10月14日の鉄道の日、鹿児島市にある鹿児島総合車両所の一般公開が行われました。
部員は欠席者1名を除いて全員集まり、車両所にて第一工業大学鉄道研究会と
合流して見学(車両所内自由行動)となりました。
南福岡電車区と公開日が重なりましたが、100万都市と50万都市の違いでしょうか、
それとも宣伝量の違いでしょうか、博多南や小倉といった工場の一般公開と違い、
人出が少なく、じっくり眺めることが出来ました。


復活国鉄色

展示の目玉は、国鉄時代の塗装に戻された3形式の車両の展示。 並んで展示され、懐かしがる人々やファンが群がり、撮影していました。 一番左の475系は公開の前日になってようやく出場しました。 ワンマン表示があったりドアレールがなかったり、検電アンテナにグリースが 塗ってあったりして、妙といえば妙ですが、雰囲気は出ています。



軌道自転車 軌道原動機つき自転車の体験乗車もありました。エンジンがつき、4人乗りで 時速15kmくらいで走行。 クラッチのつなぎ方で前進・後退・変速ができるスグレモノです。 一台欲しいとおもったのは私だけでしょうか? バネがないので長時間の乗車はきついだろうと思います。 奥は車内を公開している寝台特急”なは”の車両。 個室車両(ソロ・デュエット)とレガートシート車の公開が行われていました。 見た感じ、狭いなといった印象でしたが、夜出発するので、寝転んでしまえば 苦にならない、というのが利用経験のある部員の感想でした。



クレーン ”実演もの”のハイライトは、トラバーサーの実演(車両(キハ47ほか)に仮台車をつけて フォークリフトのような自動車でトラバーサーに押し込んで移動、さらに移動先で 同じ自動車がが押し出して、完了)と40tクレーンでの車両の移動。 40tクレーンでの移動風景です。合図の笛に合わせて2台のクレーンが息の合った アクションで10分ほどで別の台車に履き替えられました。



検査風景 土曜日だからといって列車が休むわけではないので仕事もあります。 モーターの検査をしているところでしょうか。山積みになった クーラーキセ (冷房装置カバー)や、車輪を転削(車輪の磨り減り方が一様でないと 乗り心地や安全性に問題が出るのでそれを防ぐために削る作業)したあとの削り屑 など南九州の要としての重要性が随所に見られました。



キハ58の塗替作業 塗り替え作業中でしょうか、急行くまがわに使われるキハ58が補修工事を 受けていました。キハ47の エンジンテスト風景



車両所内に置かれていたクモヤ440という入れ換え用の車両です。 数年前までは活発に動いていましたが、現在は静かに保留車として 日向ぼっこをしています。



SLのカットモデル 車両所内におかれていた蒸気機関車のカットモデルです。 昭和40年ごろに廃車となったそうです。内部の様子がよく分かりますが、 イメージしていたよりも小さな印象を受けました。 鉄道模型では迫力を出すために、やや大きめに作ってあるそうです。



この他、食堂では、バザーでの日用品の他、特急の座席に使われる
モケット(布)やカーテンなどが100円/mなどの格安で売られていました。
来年は車両所が80周年とのことです。
工場公開の意外な穴場(南の端っこの上、県民の鉄道への依存度が
著しく低い)の鹿児島総合車両所へ来年はぜひお越しください。
ガラ空きなので心行くまで堪能できます。


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