このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
Gマックスのキットを使って、2000年に復活した南福岡電車区のFm-5編成を製作します。 使用するキットは113系量産冷房車で、その他、交直流電車のパンタまわりとして、 モハ456の屋根板が必要です。実車は415系列のうち、0`番台とよばれる昭和49年以降に製作された編成(新製冷房車)でして、 これはシートピッチは拡大されていません(113系では昭和52年に登場した2000番台の他、 地下線用の1500番台、115系では1000番台、415系では100番台以降がそれぞれシートピッチ拡大車に該当。 ピッチは従来の1420mmから1490mmへと変更。外観の区別は妻面寄りの側面に小窓があるか否か。 KATO、TOMIXの車両はこれらがプロトタイプ)。 また市販の完成品はなく、ベンチレータが撤去してあるのでGMのキットが一番手っ取り早いです。
組み立てに先立って、まず、必要のないものを削り落とします。 クハの2位側にある屋上までのステップは、交直流電車にはないものなので、 屋根のモールドともども削り落とします。また、前面パーツにモールドされている ジャンパ栓受けは偶数車には不要です。
またMG冷却用のルーバ(中間車の中央付近幕板にモールドされている四角いスリット)も 2両とも削り落とします。逆にMGは、クハの偶数車(411-330)にあるので、こちらには GM211系キットに付属しているエッチングのルーバーを取り付けます。 また、各車両は方向幕を装備していますが、モハ414には装備されていません(編成で 前、中、後ろの3箇所につくように位置が決まっているので、これでモハ415の向きも 決定できます)ので削り落とします。モハ414の屋根の切り継ぎですが、 モハ456の屋根板を幅が狭いランボードの端で切断します。モハ456の屋根板は妻板と 45度の角度で合わさるようになっているので、これに合わせて妻板パーツを削るか、 それとも妻板を低屋根対応とするだけであとはキットと同様に組み立てるかを選択して その長さに沿ってキットの屋根板を切断します。難易度を考えると後者が楽ですが、 クーラ脇のランボードの長さが若干短くなります。
こうしてパーツの仕込みが終わったところで組み立てます。 クハは、屋根の塗り分け線が前進(雨どいの終端まで)しているので継ぎ目が目立たぬよう、 瞬間接着剤で埋めた後、400番のペーパーで滑らかに仕上げます。
窓
窓は一番面倒な部分でして、更新工事に伴い一部を除いてはめ殺しになっています。 これは窓の桟を全て撤去することで表現します。 彫刻刀で桟を削り落とし、400番、1000番でこすって平滑にした後、モデラーズのコンパウンド (2000番)で磨いて透明度を出します。その上からクリアーを吹くと良いのですが、 GMのガラスが元々透明度が高くなくそのまま使っても差がないこと、クリアーの乾燥に時間が かかることから見送りました。原型の窓は扉間に1枚ずつで、クハは後ろ寄り、モハは下り寄りの窓がそれです。 100番台なども基本的には同じです。
クーラー
クーラーはなぜかステンレス製のAU75Gではないので、キット付属のクーラーにある枕木方向の ビートを削り落として表現します。よって塗装はグレーで行います。屋根との密着性が よろしくないので、ゴム系ボンドで取り付けました。塗装
屋根のグレーから塗りますが、クハのグレーは前述のとおりの塗り分けです。 そして、クハはクリーム4号を先に吹き、細切りにしたマスキングテープで 帯(前面窓下の手すりのすぐ下から幅4ミリ)を覆い、中間車ともども 赤13号(西武ラズベリーで代用)を吹きました。 Hゴムは前面を含め、全て黒です。その他、クツズリに銀をさします。 そのほかの塗装としては、扉の戸当たり部分にタミヤエナメルの黒をさす、 パンタのシューの先端と関節部にピンクに近い赤をさす、という作業がありますが、 これは好みでよいでしょう。スカートですが、これはずばりそのものがありません。よってキットのものを 取り付け位置に0.5mmのプラ板を挟んで取り付けて良いでしょう。ちなみにKATOのスカートも試してみましたが、 どうも形状が違うようです。
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