このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

鹿児島地区ちょっとした情報

10年目を迎えて変貌した787系つばめ



92年7月15日の改正で、西鹿児島乗り入れの特急有明が”つばめ”と 改称され、787系がデビューしてから10年が経ちました。 10周年のセレモニーが7月15日に行なわれる予定でしたが、折からの 台風の接近のため中止となり、水俣で運転が打ち切られる列車が 出るなど波乱尽くめでした。10年前の同じ日、やはり出発式が 西鹿児島駅で執り行われる予定でしたが、局地的な大雨のため、 やはり中止となっています。車体色が雨雲に似ているからでしょうか? あんまり雨との相性がよろしくないようで...。(上の看板は 川内駅に立てられたものです。西鹿児島駅など、つばめ号の停車する 各駅に立てられたようです)。7月まで、787系のつばめ号用の車両として 鹿児島総合所に配置されていたのは、7両編成8本、6両編成6本、 増結用サハ787‐100番台(定員64名)1両の計93両でした。

さて、再来年春に迫った新幹線新八代‐鹿児島中央(現西鹿児島)開業に 向けての準備の一環として787系も改造されることとなりました。 理由は、新幹線車両として計画されている800系電車の座席定員が390名となっている一方で 787系の座席定員は、従来、7両編成で320名のためで、これだと新八代で 積み残しが出る恐れがあるためです。また、4時間近くかかる現在の 列車としてではなく、博多‐新八代の新幹線連絡列車に使用され、 2時間足らずの乗車時間となります。そのため、連結されてきた ビュッフェが必要ないだろう、ということでそのスペースに座席を設置する こととなり、同時に内外装をリニューアルすることになりました。 また、6両編成の列車も7両編成とし、そのためにサハ787−100が3両新造され、 8月4日早朝、下松から鹿児島に到着しました。これに増結用の余り1両を 加え、6連のうち4本を7両編成としました。残った2本は南福岡電車区に 転出させ有明用として使用することとなります。

新しいつばめのロゴです。ステンレスの鏡面仕上げとなっており、 最近のかもめ、ソニックの流れを受け継いでいます。

増備されたサハはすでにリニューアル車両と同じタイプで新造され、 8月8日より運用に就いています。当然リニューアル工事をしていない 編成にも組み込まれるため、写真のように色の違いを見ることが出来ます。

改造されたサハシです。新たにサハ787の200番台が付番されています。 車内は885系と同じタイプの座席にモケット張りとなっています。 シートピッチは1200ミリで、グリーン車並みに広く、指定席としては 乗り得の車両です。なお、4人用のセミコンパートメントは存置されています。 従来どおり4号車に連結されています。 先頭車や車内の写真は準備中です。そのうちアップします。



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