このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





混雑とのつきあい方〜〜東武動物公園





■東武動物公園に行ってみる

 今年平成23(2011)年の黄金連休は、筆者宅においては行動が低調だった。大震災の後とはいえ、泊まりがけの旅行くらいはしたいな、という意識はあったのだ。ところが、娘が体調を崩してしまい、出かけるどころではなくなってしまったのである。病状は決して軽くなく、夜間診療に駆けこむ日もあったほどで、こうなると遠出はできない。

 その一方で、長男坊は元気健康である。どこにも出かけないのは気の毒、ということになり、娘を妻にまかせ、父子で近場に出かけることにした。行先は、初日は浜離宮庭園、二日目は東武動物公園を選択した。

 東武動物公園に前回行った際には、寒い秋の日で、かなり空いていたという記憶がある。今回は黄金連休ゆえ、そこそこ混むだろうと予想せざるをえなかったが、実際には「そこそこ」どころではなかった。本稿は、その混雑に関する記録である。





■無作為におちいる駐車場入場渋滞

 連休に入って意識が弛緩してしまい、起床時刻が大幅な寝坊となっている。平常と比べ約 2時間遅れというところか。自宅出発は10時頃。道のりからして 1時間そこそこで到着するだろう、という読みになる。

 ところが、国道 4号バイパスから16号に入り 4号旧道と交差するあたりから滞り始める。先はまだ長いから、これはまずい状況と判断し、裏道を辿って駐車場に近づく。案の定、右左折の連続でサグが随所にできており、遅々として進まない。都合40分ほど無為に行列する羽目になった。やむなく非正規駐車場の案内に従って道を外れる。その非正規駐車場の様子は後から記すとして、正規駐車場の様子には驚いた。

正規駐車場入口
東武動物公園の正規駐車場入口


 なんと、上の写真のような状況なのであった。千円を徴するゲートが一箇所(一車線)しかなく、典型的なボトルネックになっている。これではいくら駐車場の収容台数が多くとも、活用することなど困難だ。驚くべき無作為というか、渋滞発生のメカニズムに無知というか。同じ造作であろうとも、二車線に展開して駐車料金を徴するだけで、自動車の流れはだいぶ良くなるはずなのに。

 東武動物公園における混雑のあしらい方は、あまり巧妙でないことがわかる断面である。そのおかげで、非正規駐車場を使わざるをえなくなっている。この非正規駐車場の造作がまた凄かった。

非正規駐車場
東武動物公園付近の非正規駐車場


 水を張って田植えする前の田圃に、そのまま自動車を通している! これには驚いた。田圃の現状を改変していないから、農地(一時)転用手続が不要という事情もわかるが、どうしても引っ掛かりを覚えてしまう。

 端的にいえば、こんな乱暴でぞんざいな扱いをされた田圃から収穫された米を食べたいか、という話である。筆者はこのような取扱を好ましくは思わない。そう思いつつも、後に退けなくなって、自動車を駐めることになったのだが……。腑に落ちない思い、後味の悪さが残った。





■園内の乗物

 当日の園内は激しく混雑していた。前回来た時には、カワセミに繰り返し何度も乗れたと記憶しているが、どの乗物も約一時間待ちの行列で、乗物に乗るという観点では充分に楽しめたとはいえなかった(もっともそれでもTDRよりは短い行列だったはずだ)。

カワセミ カワセミ
カワセミ(左:地上から撮影   右:観覧車から撮影)


 カワセミに最初に乗車した際、実は内着胸ポケットに自動車のキーを入れてままにしておいた。内着であれば落ちることはあるまいと判断したからだが、実際には、急降下の際キーは宙に浮き、ポケットからこぼれた。上着がなければ飛散し水没したはずだ(苦笑)。あの浮遊感は伊達ではない。コースター系のなかでは、乗り心地最高だと思う。

レジーナ
レジーナ(到着直前の停車中に撮影)


 レジーナは木造コースターのため、乗り心地は悪いといわざるをえない。浮遊感もいまひとつ。とはいえ、カワセミが早仕舞の運休となったため、唯一残ったコースターとして相応に楽しめた。

 全般に東武動物公園は、来訪者の(より正確には来訪者が引率している子の)年齢層が低く、負荷が小さい乗物がより激しく混雑する傾向にあった。東武動物公園の近年の企画は低年齢層向けが中心となっており、当然の帰結とはいえるが、低年齢の子が負荷に弱いことはいうまでもない。来訪する際には留意したい点である。





■余談

 レジーナに最後に行列した際、直前に並んでいたバカップル! 始終引っ付き虫状態で、ギュウしてチュウしてとベタベタしおって、長男と一緒にいるのだから目の遣り場に困るヨ。もっとも、長男がもっと小さな時分であれば「前の人たちギュウしてチュウしてるよ」くらいの大胆発言を平気でしていたであろうから、大人になったものではある。





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