このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
セントレア寸描
■鉄道アクセス
セントレア(中部国際空港)には、名古屋鉄道が通じている。新名古屋駅に一般急行が到着した様子が上の写真である。歴史的経緯からして、新名古屋駅の造作が手狭でしかも寒々しい感じがするのは仕方ないとしても、「どこか遠くに旅立つ場所」としては心躍らない場所ではある。しかし、それが空港駅になると一変する。
天候のせいもあって寒々しい印象は変わらないが、とにかく広く、ゆったりしている。列車が到着して人数があふれると、華やぐ空間だ。外側の微妙な空間は、将来の線増余地であろうか。
改札を出るとさらなる大空間が待っている。駐車場へ出入りする利用者が重なるため、常に賑やかかつ華やかな雰囲気で、まさに「どこか遠くに旅立つ場所」という感じがする。
空港アクセスを支える列車の一つ。鉄道車両がグッドデザイン賞を受賞するのは決して珍しくないが、受賞の証を前面に掲げるとはたいへん面白い。その心意気、はたして利用者にも通じているだろうか。
■道路アクセス
中部国際空港にやってくるバスは、どういうわけか早足だ。到着したかと思えば、すぐに走り出している。名鉄バスを撮ろうとしたら、シャッター速度が遅く流れてしまった。いま少し余裕のあるダイヤを組んでも良さそうなものなのだが。
こちらは懐かしさのあまり、ついつい撮ってしまった。はるばる長野からやってきた、中央タクシーの空港タクシー。
一般の路線バスもやってくる。他のバスが「よそゆき」の衣装をまとっているなかで、「普段着」の姿は異彩を放つ。昔と異なり空港利用者の多くは普段着なのだが、「どこか遠くに旅立つ場所」にはやはり華がほしいものではある。
■ターミナルビル
羽田と比べると天井が低い感じがするが、圧迫感があるというほどではない。利用者の数が多く、たいへん賑やかで活気がある。また、利用者の動線がターミナルビル中心から分散していくレイアウトのなかで、航空会社カウンターの配置はかなり重要な意味があるといえる。日本航空のカウンターが一番遠い端というのは、昨今の情勢を考えるとかなり意味深長である。
大きな空港では、小さな子連れ向けにこのような空間が設けられている例が多い。全般に余裕ある空間構成による部分も大きいとしても、配慮があるということだけでも意味がある。これと比べ、鉄道や高速バスなどは如何に子連れでは利用しにくいことか。
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