このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





魔魅魍魎の誘い(続)





■交通新聞平成29(2017)年 4月14日付記事より


 JR北海道
 2年連続で増収
 16年度の運輸取扱収入


 JR北海道は12日、2016年度(平成29年度※)の運輸取扱収入(速報)が 734億4500万円となり前年度を 1.1%上回ったと発表した。増収は2年連続。昨年8月末の一連の台風による減収が32億円に上ったものの、昨年3月開業の北海道新幹線効果による増収40億円でカバーした格好だ。
 (以下略)

  ※引用者注:原文ママだが平成28年度の誤りであろう





■コメント

 もはや何をかいわんやである。あれだけ甚大な被災を受けながら運輸取扱収入 2年連続増加となったとは、はたして慶賀の対象とすべきかどうか。交通新聞による「提灯記事」の毒なのか、JR北海道の無神経さなのか、字面からは判読しがたい。

 敢えて過去記事と同じことを書かなければなるまい。

 こんな数字は幸運でもなんでもない。不幸中の幸いですらない。むしろ、異界の窓から悪鬼羅刹や魔魅魍魎の類が誘っていると考えるべきであろう。

 因果律の矛盾は、危機意識を鈍らせ、当事者意識を奪うに違いない。視野や思考を幻惑し、堕落を誘発し、更正意識を萎えさせる麻薬にも似ている。

 JR北海道を「赤字体質」の会社と呼ぶのは決して適切ではない。むしろ、周辺環境の変化、経営手腕の当否と数字が関連していないという意味において、「不健全・不健康な財務体質」の会社とみなすべきか。すなわち、先に指摘した「 当事者意識の著しい欠如 」とは、「不健全・不健康な財務体質」から導かれる必然の結果であるかもしれない。

 なお、期初の事業計画における運輸取扱収入は 750億円とされていた。計画と比べ実績は15億円強のショートとなり、数字の辻褄が大枠でも合わない。最終的な決算報告はどうなるのだろうか。





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