このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





定常状態トレース





■利用状況のイメージ

 日暮里・舎人ライナーの開業から一ヶ月余りが経った。筆者自身も平日・休日に何度か利用し、利用状況が落ち着いてきたと感じるので、そのイメージを伝えたい。

 日暮里・舎人ライナーの編成定員は 257名。各車の座席定員は約20名だから、立席定員は各車約30名程度ということになる。器の大きさは以上のとおりなので、読者諸賢も計測する際には参考にして頂きたい。なお、以下に記す数字は何度か乗車した経験による平均的イメージであり、必ずしも厳密な数字ではないので、あしからず御承知おきを。

 日暮里出発時点では席が全て埋まり、各車に立客10名程度の混み具合。よって編成全体では約 150名の乗車があるものと想定される。西日暮里では乗換客が多数あり、車内からの目測はいささか難しいが、およそ 80〜100名ほどであろうか。堅めに見て80名とすると、西日暮里出発時点では約 230名の乗車ということになる。

日暮里→西日暮里間
夕方の日暮里→西日暮里(TAKA様撮影)


 赤土小学校前での乗降は若干名で、大勢に影響はない。熊野前では都電荒川線との乗換があるため、若干名の降車と20名ほどの乗車がある。編成全体では約 250名の乗車であり、定員ほぼ一杯の利用があるという状況だ。

熊野前→足立小台間
夕方の熊野前→足立小台(TAKA様撮影)


 足立小台での乗降は若干名で、大勢に影響はない。足立小台以北の駅からも若干の乗車があるものの、降車の方が圧倒的に多いので、降車について集中的に記していこう。

 扇大橋では約20〜30名の降車。南側を荒川に画されている地勢のせいか、目立つほどの数ではない。これは里48系統時代から通じている流れである。高野・江北・西新井大師西では、各駅とも約40〜50名の降車が集中する。車内の混んでいる雰囲気もこのあたりまでだ。

江北→西新井大師西間
夕方の江北→西新井大師西(TAKA様撮影)


 谷在家を過ぎると車内はだいぶ空いてくる。定常状態では実乗していないので、予断による推測になり危険なのだが、谷在家以北では各駅とも約20〜30名の降車と想定するのが妥当な線であろうか。

谷在家→舎人公園間
夕方の谷在家→舎人公園(TAKA様撮影)






■数字遊び的な利用実績試算

 以上までの計測に加え、日暮里・舎人ライナーは必ずしも片輸送にはなっていない点、里48系統の利用者が明らかに激減している点を考慮すると、日暮里・舎人ライナーの利用実績は以下の線になるものと想定される。

   250名(一列車あたり利用者数実績)×8(平日日中の運行本数)×2(往復)×8〜10(定常利用のある時間帯)
  =32,000〜40,000名/日

 里48系統時代の利用実績は20,000〜30,000名/日程度と想定されるだけに、素晴らしい飛躍ではある。しかしながら、需要予測(59,000名/日)にまったく届いていないことは確実であって、経営面での展望は気になるところである。





■余談

 試乗的な利用は、平日に関しては落ち着いた印象だが、土日休日の試乗(あるいは半ば観光目的での)利用は未だに多い。日暮里駅における「展望席」の争奪戦はかなり熾烈で、展望にすぐれる「ゆりかもめ」でもここまで厳しかったろうか、という思いを禁じえない。意外といえば意外な現象ながら、家族連れの娯楽として愛好されるのであれば、日常の足としてつくられた日暮里・舎人ライナーにとっても本望ではなかろうか。





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