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━━ 日暮里・舎人ライナー開業シリーズ そのⅠ ━━
超速報・バス路線再編計画
■開業日は平成20年 3月30日
日暮里・舎人ライナーの開業日は長らく曖昧なままであったが、最近になってようやく平成20年 3月30日に確定した。平成19年度中開業という修正目標を、かろうじてギリギリの線で達成する日付で、開業に至るまでの苦心のほどがうかがえる。
開業日確定と前後して、沿線のバス路線網再編計画が明らかになりつつある。現時点ではまだ流動的な部分が多く残されている様子ではあるものの、プロジェクトの成否を占ううえでもたいへん興味深いので、確度を吟味せずに速報したい。
■バス路線再編計画
1.<系統番号未定>見沼代親水公園駅−草加駅西口:新設
東武バスセントラルが運行する予定とされる。今まで公共交通空白地帯として残されていただけに、新規路線設定は妥当なところであろう。ただし、沿線の人口密度が低い点は否めないので、運行本数がどの程度になるのだろうか。
2.<系統番号未定>見沼代親水公園駅−川口市新郷地区:新設
国際興業バスが運行する予定とされる。見沼代親水公園駅のすぐ北には都県境があり、まとまった人口を擁する川口市新郷・安行地区に隣接していることから、新規路線設定は当然といえよう。その一方で、両地区から埼玉高速鉄道にアクセスする利用者数は極端に少ないのが実態であり、日暮里・舎人ライナーが同じ轍を踏まない保証はない。さて、両地区の住民はどのような選択をするのであろうか。
3.<西11>西新井駅西口−舎人団地:経路変更
現在「はるかぜⅢ」として国際興業バスが運行している路線。終点付近の経路を鍵型に変更し、入谷八・九丁目を経由するよう改める。日暮里・舎人ライナーの駅勢圏から遠い地区を縫う形になるわけだ。「はるかぜ」路線網では最も利用者が少ないと思われる路線であることから、少なくとも現状より利用状況が悪化することはないと想定される。
4.<川14>川口駅東口−舎人駅:経路変更
現在国際興業バスが運行している入谷東循環を、やや東に延伸し、舎人駅に接続させる形となる。
5.<川15>川口駅東口−舎人公園・谷在家駅:経路変更
現在国際興業バスが運行している弥平町・加賀循環を、やや東に延伸し、舎人公園駅と谷在家駅に接続させる形となる。人口の多い加賀団地の扱いがどうなるのだろうか。
6.<赤23>赤羽駅東口−荒川大橋−鹿浜−西新井駅西口:経路変更
現在国際興業バスが運行している路線の一部を経路変更して、幅員の広い都市計画道路(東武バスセントラル・西05「はるかぜⅣ」も経由する)を通し、西新井大師西駅に接続させる。ほぼ同経路の東武バスセントラル・新04は追随しない様子である点が興味深い。日暮里・舎人ライナー開業後もなお残る軌道系交通空白地帯の鹿浜を擁するだけに、このバス路線網再編計画のなかで最も効果を発揮するものになると想定される。
7.<系統番号未定>北千住駅西口−江北駅:新設
東武バスセントラルが運行する予定とされる。新日本観光自動車「はるかぜⅥ」の変形といえよう。北千住の集積性は足立区内では突出しており、今まで設定がなかったことがむしろ不思議なほど。
8.<系統番号未定>扇大橋駅−堀之内方面循環:新設
新日本観光自動車が運行する予定とされる。周辺状況から按ずるに「はるかぜⅩⅡ」になるものと目される。前項と同じく、「はるかぜⅥ」の変形といえる。
9.<里48>日暮里駅−舎人二ツ橋:未定
東京都交通局が運行する、日暮里・舎人ライナーの完全並行路線。日中でも10分間隔で運行されており、特に江北6丁目団地以南では利用者が多い。現時点では、関連各路線とあわせ再編計画は未定のままのようだ。筆者が考えるに、並行する 200円均一運賃のバス路線を残したままでは、巨額の費用を投下し日暮里・舎人ライナーを整備した意味が大幅に減殺されてしまう。日暮里・舎人ライナーの運行主体が第三セクター会社でなく、東京都交通局直営になったことは、この需給調整を念頭に置いてのことと推測されるだけに、現状のまま推移するとは考えにくい。
可能性としては、隅田川以北の区間が全廃されることもありうる。あるいは、細切れにされたうえで、王子駅や西新井駅または北千住駅に接続する路線に再編される事態も充分に考えられる。例えば、現在の路線でいえば東武バスセントラル・西01皿沼循環を再編し、舎人方面に枝線を延伸するような対応など。
10.<王49>王子駅前−千住車庫前・足立区役所:未定
環七と尾久橋通との交差点には江北陸橋があり、日暮里・舎人ライナーは陸橋を避けるような形で駅を設置(江北・西新井大師西)しているため、同交差点直近には駅がない。環七を通る都バス・王49は、日暮里・舎人ライナーにどう接続するのだろうか。あるいは、現状を改変せず接続をまったく考慮しないこともありうる。
11.<王40>王子駅前−西新井駅西口:未定
都バス・王40の利用者はかなり多い部類のはずだが、江北4丁目バス停が江北駅の至近距離にあるため、特段の改変は加えないものと思われる。
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