系統名 | 変更内容 | ラッシュ時 | 日中 | 営業する会社 | 見01 | 【新設】見沼代親水公園駅−安行循環 | 約30分間隔 | 約60分間隔 | 国際興業 | 見21 | 【新設】見沼代親水公園駅−草加駅西口 | 約20分間隔 | 約30分間隔 | 東武バスセントラル | 川14 | 【経路変更】入谷東循環を舎人駅経由に | 約30〜60分間隔 | − | 国際興業 | 西11
はるかぜⅢ | 【経路変更】入谷三丁目経由を入谷八丁目経由に | 約30分間隔 | 約50〜75分間隔 | 国際興業 | 川15 | 【経路変更】弥平町・加賀循環を舎人公園駅・谷在家駅経由の循環線に | 約10〜30分間隔 | 約60分間隔 | 国際興業 | 赤23 | 【経路変更】谷在家公園経由を西新井大師西駅経由に | 約10〜20分間隔 | 約20分間隔 | 国際興業 | 王46 | 【経路変更】上沼田小学校経由を西新井大師西駅経由に | 約30分間隔 | 約60分間隔 | 東京都交通局 | 北05 | 【新設】北千住駅−扇大橋駅−江北駅 | 約20分間隔 | 約20〜30分間隔 | 東武バスセントラル | 東43 | 【延伸】終点を荒川土手操車場から江北駅に | 約30分間隔 | 約60分間隔 | 東京都交通局 | 里48 | 【減便】運行本数削減
【廃止】足立流通センター終点行・東京北部病院行 | 約 9分間隔
− | 約20〜30分間隔
− | 東京都交通局 | 深04 | 【廃止】 | − | − | 東京都交通局 |
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こうして見渡してみると、実効の伴う再編は里48の減便及び赤23の経路変更くらいではないかと思えてくる。新設される見01・見21のダイヤなどは、単に形を整えただけにすぎないと評するべきで、同じ国際興業バス川11・川13の圧倒的な運行本数の前には霞まざるをえまい。
ラッシュ時運行間隔20〜30分程度の端尺路線を集めたところで、日暮里・舎人ライナーの利用促進にどれほど寄与するか、大きな疑問符がつく。もともと東京23区内のバス路線網は、軌道系交通ネットワークとの連携を重視しているとは必ずしもいえない。このたびのバス路線再編でも、その通弊が顕在化したといえようか。
■里48の利用状況
しかしながら、現状の里48利用状況から判断する限り、日暮里・舎人ライナーの見通しはあながち暗くないと思われる。たまたま平日18時台の舎人二ツ橋行に乗車したところ、利用者の動きが双方向にあることがわかったからである。
筆者が乗車した舎人二ツ橋行は、日暮里駅前発車時点で既に混雑し、西日暮里駅前発車時点では寿司詰めとなった。最混雑断面は熊野前−扇大橋南詰間で、利用者数は80〜90名程度であろうか。この状況はおそらく、夕ラッシュ以降どの便でも大差ないと思われる。これに対して日暮里駅前行は、江北六丁目団地発の便こそガラガラに空いていたものの、舎人二ツ橋発の便には立客が出るほどの混み具合になっていた。利用者数は40〜50名程度というところで、足立流通センター付近からの退勤客と想定される。
思い起こせば、筆者はかなり以前、
この方向にも通勤需要がある
、と記事にしたことがある。里48はもっと幹が太いわけで、逆方向ラッシュの存在について失念していたのは、われながら迂闊であった。
東京都心と足立流通センターでは、通勤需要の絶対値に懸絶があるとはいえ、それでも双方向のラッシュが成立している意義は大きい。東京都心への通勤ラッシュはあまりにも巨大で、首都圏の軌道系交通はこれを太宗とせざるをえないのが実態だが、逆方向の通勤ラッシュは沿線産業の成熟を示す指標であり、好ましい現象だ。さらに日中の利用も相応にあれば、沿線住民の日常的活動の活発さを表すモノサシとなる。
日暮里・舎人ライナー開業後の利用状況がどうなるか、まったくもって楽しみである。もっとも、器が大きすぎるから、それなり利用されていても、閑散寂寥たる様子に見えてしまう可能性もまた否定できない。開業後は、以上の点について、努めて客観的に伝えていこうと考えている。
長らく不定期に続けてきた日暮里・舎人ライナー開業直前シリーズ記事は、とりあえずここまで。次は開業初電・初日のレポートを届ける予定である。
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