このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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平成22年の初日
■舎人公園にて
昨年と同様、舎人公園で初日の出を迎えることに決めた。御承知のとおり、舎人公園の地下空間には日暮里・舎人ライナーの車両基地が存在している。この車両基地建屋の上には覆土が施され、築山のような地形を呈しており、足立区内の公共空間ではおそらく最高標高地点で、眺望に恵まれた地理上の特異点となっている。
平成22(2010)年元旦、午前 6時半頃に起床。長男坊を起こし、クルマを出す。日の出まではギリギリの時間だが、二度目となれば慣れたもの。筆者が勝手に「舎人山」と通称している築山の頂上に着いて驚く。人数が明らかに多い。昨年は百名を軽く超え、二百名まで届くかどうかという人出だったが、今年はざっと数えて三百名以上というところか。「舎人山」は既に、「眺望の良い場所」という情報が共有されたようだ。
舎人公園(日暮里・舎人ライナー車両基地直上)で迎える初日
天気は快晴、綺麗な初日になった。地平近くの雲の端が切れ切れに輝き始め、雲の谷間から不意に初日が顔をのぞかせた。地上はすぐに明るさを増してくる。
そういえば満月がまだ残っていたはず、と西の空を振り向いてみたが、時既に遅かった。初日の明るさに霞み、満月はすっかり消えていた。元旦の満月と日暮里・舎人ライナーの組み合わせを撮ることはできなかった。
■荒川河川敷にて
ならばと荒川河川敷まで足を伸ばし、初日を浴びて走る日暮里・舎人ライナーを狙ってみる。こちらはうまくいった。太陽をまともに正面から撮るアングルで、空の青が深みを増しており、自分好みの写真に仕上がった。
初日を浴びて走る日暮里・舎人ライナー(足立小台−扇大橋間)
日暮里・舎人ライナーは所詮、荒川・足立区内のローカルな交通機関にすぎない。とはいえ、「舎人山」から初日を仰ぐ人出は昨年以上に増えており、ますます地域に根づいてきたと感じた次第である。本年は日暮里・舎人ライナーの成長にも似た良い年になりますように。また、日暮里・舎人ライナーが地域発展を底支えするインフラストラクチャーとして、より一層発展しますように。
■駄句
霜柱 踏みわけ仰ぐ 初日の出
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