━━　日暮里・舎人ライナー各駅寸描　━━


Ⅱ．西日暮里

■サブターミナル

　西日暮里は日暮里・舎人ライナーのサブターミナルのような位置づけである。ＪＲとの接続は日暮里が優先されている様子（機能がより高度）だが、メトロ千代田線との接続があることから、重きをなす駅といえる。

西日暮里駅全景

　駅の造作がその重要度を端的に示している。ホームから改札口までのエスカレーターが上下両方向揃っているのは、日暮里・舎人ライナー全線で西日暮里が唯一である（日暮里ではメイン改札口とホームが同レベル）。ホーム幅員もそれだけ広いわけで、相応に多数の利用者が見込まれていることがわかる。


西日暮里駅ホーム


　ただし、細かな造作がどうにも素寒貧だ。最も気になったのはこの連絡通路。


西日暮里駅連絡通路


　上部が鋼製の軌道桁で覆われているから、確かに屋根がわりにはなっている。とはいえ、無骨かつ無粋で寒々しい景色ではないか。また、側壁の高さが人間なみに抑えられており、ちょっと強い風があれば雨が吹きこんでくることは確実である。コストダウンを図る必要は理解できるものの、「貧すれば貪する」そのままの、情けない眺めになってしまった。

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