このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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━━ 日暮里・舎人ライナー各駅寸描 ━━
Ⅴ.足立小台
■この地に駅をつくった慧眼
足立区の最南部には、隅田川と荒川(放水路)に挟まれた、馬の背のように細長い陸地が続いている。後背地が薄いため、常識的に考えれば、駅をつくるという発想が出てくることはまずない。しかし、日暮里・舎人ライナーでは、足立小台を敢えてこの地に置いたのである。
足立小台駅全景
足立小台には駅前広場が設置されている。造作はなかなか立派だ。偶然ながら消防車も停車中で、賑やかな絵柄になった。
足立小台を象徴し、その存在意義を端的に示しているのは、
「はるかぜⅧ」
との接続である。荒川放水路が開鑿されたがゆえに、小台・宮城地区は足立区における飛地のような地理的状況に置かれてしまった。たとえ実態が飛地でも、同じ行政単位の中にある以上、行政は他地区と公平・公正な扱いをしなければならない。
足立小台駅前広場に停車中の「はるかぜⅧ」
「はるかぜⅧ」の開業、そして足立小台駅の設置及び「はるかぜⅧ」との接続は、小台・宮城地区への行政からのメッセージといえる。実需が伴うかどうかはまず措いて、行政の建前として必要な施策もある、という視点で見ると興味深い事例だ。
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