このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





━━ 日暮里・舎人ライナー各駅寸描 ━━


Ⅷ.江北





■駅前広場

 江北は環七江北陸橋の南側に位置しており、日暮里・舎人ライナーの地理的な中間点といえる。里48時代には、始点日暮里駅前・終点舎人二ツ橋以外の停留所には高度な機能が付加されておらず、中間の停留所では、たとえ乗降が多くとも簡素なつくりにとどまっていた。

江北
江北駅全景


 そのなかで、江北にはバスベイ付(四箇所のうち三箇所使用)の立派な駅前広場が設置された。地理的中間という枢要の地において、バスと日暮里・舎人ライナーの強固な連携を図る意図がうかがえる。

 なお、この駅前広場を設置するにあたっては、尾久橋通−バス通(筆者注:王40系統が通る道路の俗称。他の俗称としては、斜め通、大正バス通など)間をショートカットする畦道由来の細街路が潰されている。江北四丁目交差点の信号をパスできる抜道だったので、地元住民としてはいささか残念な面もある。

東43
東43駒込病院行(東京都交通局)


 しかしながら、現状はバス路線最末端との接続であり、広大な後背地を涵養するという域からはほど遠い。まずは東43系統。今までは荒川土手操車場が終点であり、一部の便を江北駅まで延長した。最末端の運行間隔は毎時 1本程度にすぎず、日暮里・舎人ライナー需要拡大に寄与するとは考えにくい。その一方で、筆者の周囲からは「これで駒込病院に通うのが楽になった」という歓迎の声がちらほら聞こえてくる。おそらくは、通院バスとして機能していくのではないか。

 背後に見えるライフ&コジマは夏に開業が予定されている。特にライフは、西新井大師西・舎人付近の既存店に加え、この江北と扇大橋(既開業)付近にも新規出店しており、積極的な攻勢を示している。

北05
北05北千住駅前行(東武バスセントラル)


 こちらは東武バスセントラルの北05系統。路線の設定意図は 「はるかぜⅥ」 と共通しているように見受けられる。ほぼ終日に渡って毎時2〜3本運行と、それなり積極的なダイヤ設定となっている一方で、運行間隔はランダムに近くわかりやすいとはいえない。また、道路狭小といった状況は特になく、なぜ今までこの系統が設定されなかったのか、疑問がないわけではない。





■自転車駐輪場

 日暮里・舎人ライナーでは自転車アクセスが重要視されている。各駅毎に駐輪場が整備されたことに加えて、各駅周辺は路上駐輪禁止と定められた。うまく機能すれば、自転車アクセスのお手本となる事例であろう。

駐輪場
江北駅付近の駐輪場


 江北駅付近にも駐輪場が新設されている。他の駅では公営駐輪場が多いのに比べ、民間経営という点が目を引く。本日は開業初日の日曜日とあってガラガラに空いており、案内のスタッフも手持ち無沙汰の様子だ。おそらく本領発揮は、翌月曜からということになるのだろう。





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