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宝立山
宝立山は、標高471mの山で珠洲市宝立町と輪島市町野町の境にあります。「能登名跡誌」などによれば、宝嶺山と書かれている。他にも法立山、黒嶺、宝領山とも書きます。山の名前の由来は「能登志徴」によると「冷水絶頂にあり、薬草其他多し。一国はいうに及ばず、近国を見下ろし、廻船の目当となる山にて、景勝類なく、実に宝領なり」とある。
古くは山信仰の対象となり、また内浦で鰤網を置く際の見当になったといいます。この山を拠点とした阿部判官伝説が多く伝えられるのも、旧珠洲郡の主峰であることを物語っています。山頂には、黒嶺権現があります。
標高400m以上に、ブナの自然林があり、黒峰林叢として昭和41年(1966)珠洲市天然自然物に指定されました。
山伏山
山伏山は、鈴ヶ岳(嶽)、珠洲ヶ嶽、嶽山とも称され、海上交通に関わる山といわれ、おそらく珠洲市域で最も古くから意識された山であろう。能登の先端に位置し、標高172mである。崇神天皇の御代に、頂上に鈴ヶ嶽奥神社が創建された。平安時代になり、修験者の往来をみるようになり、山伏山と呼ばれるようになったようである。現在は社地4haを残すほか、周囲はアカマツ、コナラの2次林、またはスギの植林地となっている。社叢林は、アカガシ、スダジイ林で、亜高木層はヒサカキ、ヤブツバキ、シロダモ、低木層はヒメアオキが多く、林床にナニワズ、ナツエビネ、ホクリクムヨウランなどが見られる。
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