このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

能登の漆喰鏝絵
他、土蔵など民家の壁のレリーフ

 漆喰鏝絵とは、民家や土蔵の白壁などに、左官職人が鏝を使って、漆喰でレリーフ状に盛り上げた絵柄を塗ってつくったもののことである。家内安全、火災除け、不老長寿といった施主の願いをたくして造られます。こういう作品は最近、見かける機会が非常に少なくなってきたので、私は勝手に撮影し、個人的に文化遺産(もしかしたら自治体で実際登録しているかもしれないけど)として承認し、このホームページに写真を載せることにした。
 まだ2軒だけですが、今後も見つけたらどんどん載せていく予定です。また皆さんから情報をいただければ、現地に行って撮影したいとも思います。ただし漆喰鏝絵の中でも、家紋に関しては非常に多くの蔵などで見られるので、それに関しては対象から省きたいと思っています。
 1)上は、七尾市舟尾の出村哲夫さんのお宅の蔵の漆喰鏝絵です。2005年2月はじめ、ちょっと仕事でこの家に寄った際、目にしたので、写真を撮らせてもらいました。立派なな龍のレリーフです。鉄の扉の上に家紋がみえますが、他に屋根の軒下あたりには、雲のような模様も彫られ、家紋と同じ手法で(黒の漆?)描かれていました。


 2)上の写真2枚は志賀町の甘田小学校の近くの道路際で見つけた土蔵の漆喰鏝絵です。右上が鏝絵の拡大写真。鶴、松、亀、桜が描かれ、いかにも縁起のいい絵柄です。この日は曇っていてちょっと写真うつりが悪いですが、ほんとに綺麗な漆喰鏝絵でした。2004年1月某日撮影。


 3)上の写真は七尾市奥原町方面へ仕事でいった時、偶然見つけて写真で撮った漆喰鏝絵です。のと鉄道の線路のちょっと北側を平行して走る道路際にある家(吉田家と書いてありました)の土蔵です。鶴と亀のレリーフの他に、それから家紋らしきものと、軒の下あたりに雲のような柄も作られていました。2004年1月某日撮影。

 4)上の写真は中島町と穴水町の境界線のすぐ脇の中島側の家の土蔵らしき建物のレリーフの写真です。何で作ってあるレリーフかわからないが、漆喰鏝絵と同様、縁起いい題材(おそらく大黒さん)を取上げています。輪島から国道249号線で帰って来る途中に見つけました。交通量が多いところだったので、自動車を長く駐車することもできず、どなたの家かは確認することはできませんでした。2004年1月28日撮影。


 5)上の写真は、すぐ上の3)の写真の近くの家です。3の写真から数10m中島側の家の土蔵のレリーフです。石の彫刻でしょうか、それとも石膏などを掘ったものでしょうか(不明)。題材は龍ではないかと思われます。2004年1月28日撮影。

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