1.港湾施設 |
港湾の管理運営は港湾法によって規定 |
①海運・港運関係と工事関係→運輸省、②関税関係→大蔵省、③海上交通と港内の保安→海上保安庁、④施設の管理→地方公共団体(港湾局) |
埠頭の種類 |
①公共埠頭、
②私設埠頭→私企業が保有している埠頭 (例)製鉄所、自動車工場など、
③公社埠頭→外貿埠頭公団(公社の前身)および埠頭公社が造成、建設し(一般に公共埠頭に併設)、船会社または一般港湾運送業者にリースしている埠頭である。 |
2.税関と出入港手続き |
トン税:外国貨物船の貨物の純トン数1トンにつき36円(1994年現在) |
Sea NACCS(Nippon Automated Cargo Clearance System): 海上貨物通関情報処理システム |
輸出入許可申請手続きのコンピュータ化の為、1991年10月導入
通関業者は、自社に備え付けの端末機に輸出許可申請に必要なデータをインプットして税関に伝送すれば、簡単なものは、即刻、税関から端末機を通じて、 許可が下付されてくる。 |
検疫所(Quarantee) |
人を対象→検疫所(厚生省)
動物を対象→動物検疫所(農林水産省)
植物を対象→植物検疫所(農林水産省) |
無線検疫制度:一定の条件を満たした上で、検疫所長の許可をうければ、とりあえず入港できる。夜間等の入港の際等、便利。 |
出入国管理事務所(Immigration Office) |
この事務所は法務省の出先機関で、出入港管理令及び難民認定法に基づき、本邦に入国または本邦から出国するすべての人の管理と難民の認定手続きを行っている役所である。 |
港湾局(Harbor Bureau) |
港湾局は、港湾法に基づき、港湾施設を効率的に運営するため、施設埠頭、公社埠頭も含め入港船のバース(Berth:船席)と入港順位の規制を行っている役所である。
水先人法:一定の基準以上の船舶は、パイロット(水先人)の乗船を義務づけられている。強制パイロット制(Compulsory Pilot System)である。 |
港長(海上保安庁保安部長兼務)(Harbor Master)、港内の保安に係わる事項は、全て港長の許可が必要。 |
入出港→入出港届 |
港湾施設を利用しないで、港内にアンカー→「錨(びょう)地指定願い」の申請が必要 |
その他、許可手続きが必要なこと |
①夜間入港をする場合、②危険物を積載した船舶が停泊、荷役する場合、③港内移動する場合、④船舶を修繕する場合、等 |
3.本船のしくみ |
船長、航海士、機関士及び通信士は、国家試験による免許が必要。近年、航海士と機関士に対しては海技師(Maritime Officer)なる免状が交付されるようになった。 |
一等航海士(チイオッサー)は、本船の窓口。 |
(注)この図表は、一般的な編成をしめしたもので、船舶の近代化、省力化により一部を兼務しているところがある。 |
船長
Captain | 甲板部 Deck Section | 士官 | 一等航海士 | Chief Officer(Mate) チイオッサー |
二等航海士 | Second Officer(Mate)セコンドッサー |
三等航海士 | Third Officer (Mate) サードッサー |
甲板部員 | 甲板長 | Boat Swain ボースン |
甲板庫手 | Store Keeper (Deck) ストーキー |
船匠(大工) | Carpenter カーペンタ |
操舵手 | Quater Master コータマスタ |
甲板員 | Sailor セーラー |
機関部 Engine Section | 士官 | 機関長 | Chief Engineer (C/E)チーフエンジニア |
一等機関士 | First Engineer (1/E)ファーストエンジニア |
二等機関士 | Second Engineer (2/E)セコンドエンジニア |
三等機関士 | Third Enginner (3/E)サードエンジニア |
機関部員 | 機関長 | No.1 Oiler ナンバン |
操機士(一級) | Oiler No.2 オイラー(ナンブトウ) |
操機士(二級) | Oiler No.3 オイラー(ナンブスリー) |
機関庫士 | Store Keeper (Engine) ストーキー |
操缶手 | Fire Man ファイヤーマン |
副缶手 | Donkey Man ドンキー |
機関員 | Oiler, Coal pass オイラー、コロパス |
事務部 Purser Section | 士官 事務員 | 事務長 Purser パーサー 事務員Clerk クラーク |
司厨部Cook Section | 司厨部員 | 司厨長 | Chief Steward (チーフステイワード) |
司厨士 | Steward ステイワード |
調理手 | Chief Cook チーコック |
調理士 | Cook コック |
司厨員 | Boy (Saloon Boy) ボイ(サロン)、 (Mess Room Boy) (メス)、 (Pantry Boy) (パントリー) |
無線部 Operation Section | 士官 | 一等船舶通信士 | Chief Wireless Operater(C/W) チーフオペレーター |
二等船舶通信士 | Second Wireless Operater(2/W)セコンドオペレター |
三等船舶航海士 | Third Wireless Operater(3/W)サードオペレター |
医務部 Sanitary Section | 士官 | 船医 | Docter ドクター |
医務部員 | 看護婦 | Nurse ナース |
4.吃水(喫水)(Draft:船脚(ふなあし)とも云う) |
吃水とは、船体が水面下にある部分の深さ、即ち水面から船底の最低部(竜骨:Keelの下面)までの深さである。船体は、浮沈の度合いと貨物の重量との間には、相関関係があるから、吃水を目測して船体の浮沈の度合いを計れば、揚げたり積んだりした貨物の重量を推測できる。それを見やすく表にしたものが、ディスプレイスメント・テーブル(Displacement Table)といって、各本船に必ず取り付けてある。船首と船尾の吃水が相違する状態を吃水の釣合い(Trim:トリム)といっている。一般には、船尾のほうが船首より大きくなっている。この状態をバイザスタン(By the stern:トモアシ)といい、反対に船首のほうが大きい状態をバイザヘッド(By the head:オモテアシ)いい、最も悪いトリムである。船首と船尾が同じ状態を、イーブンキール(Even Keel:ヒラアシ)といい、浅い港湾内でぎりぎりまで積荷する場合に、この方法を採る。なお、積んだ貨物全体の重心が低すぎると、船体浮力との関係で復元力が強まり、 船の揺れが激しくなって、乗り心地が悪くなる。反対に、重心が高いとゆったりと揺れるが、度を越すと転覆の可能性が高くなる。この状態をトップ・ヘビー(TopHeavy)と言っている。 |
5.種々の船舶のトン数 |
1)総トン数(Gross Tonnage:G/T) |
船舶積量測度法により計算した船内の総容積を1トン=100立方フィートまたは、353分の1,000立方メートル単位で表したものである。桟橋、係船浮標使用料、水先案内料、綱取り外し作業量、入渠料、船舶輸入税の基準となる。 |
2)純トン数(Net Tonnage:N/T) |
総トン数から、機関室や船室などの貨物を積載することのできない箇所のトン数を控除したものが純トン数である。トン税、入港税、灯台税、登録税などの基準となる。 |
3)排水トン数(Displacement Tonnage) |
船体、機関、貨物その他すべての搭載物の全重量、すなわち、その時の船体が 排除したところの水の重さ(アルキメデスの原理)を1トン=1,000Kg(仏トン:Kiro Ton)または、2,240ポンド(英トン:Long Ton)の単位で表したトン数である。計測したときの貨物の搭載状態などによって、排水トン数は変わってくる。一般的には、満船状態の時のものを、その船の排水トン数としている。軍艦等は、当才物の多少による変化があまりないので、主としてこのトン数( 基準状態における排水トン数)を使っているが、一般の海上取引関係では、直接これを使うことはほとんどない。
(参考)
ヤード・ポンド法
イギリスでは 1トン=2,240ポンド(約1,016Kg)→ロング・トン、又はトン
アメリカでは 1トン=2,000ポンド(約907Kg)→ショート・トン又は米トン
これらを区別するために文献では、「tons 2,240 pounds」というような表現をすることが多い。
(参考)
メトリック・トン
重量1,000Kgを1トンと言うような時は、明らかにメートル法を使っていますが、その時の「トン」単位を、メートル法であることを明示するために「メトリック・トン」ということがある。 |
4)積載重量トン数(Deadweight Tonnage:D/W) |
満船状態の全重量(排水トン数)から、空船状態の全重量(排水トン数)を差し引いた残りが積載重量トン数である。その船にどれだけの貨物(重量)が積めるかを表したものである。総トン数より、約50%大きい。船価、用船決定料の基準となる。 |
5)載貨容積トン数(MeasurementTonnage:Cubic CapacityまたはSpaceTonnage) |
貨物倉の全容積を40立方フィートを1トンとして算出したトン数である。その船に、どれだけの貨物(容積)が積めるかを表したものである。このうち、グレン・トネジ(Grain Tonnage:Grain Capacity)は、貨物倉内の空席全部の容積トン数であり、石炭、大豆、麦などの撒積貨物の積載に利用する。また、ベール又はコットン・トネジ(Bale or Cotton TonnageまたはCapacity)は、貨物倉の空席から、倉内の梁(ビーム:Beam)、肋骨(フレーム:Frame)などの突起物の為に、貨物が積載することができない空席を除いた容積トン数である。雑貨、綿花等包装貨物の積載に利用する。Grain Capacityのおよそ90〜93%である。なお、実際に貨物を積み込んだ場合、その貨物のトン数はこの容積トン数より、ある程度少なくなる。これは貨物相互間の積付け上の空間の累積によるもので、ブロークン・スペース(Broken Space)といい、貨物の種類、荷姿によっ大分相違がある。 |
6)船体各部の名称、航海用語、港湾施設の名称 |
オモテ=船首(ForeまたはStem)、舳先(へさき:Bow)、トモ=船尾(Aft)、艫(とも:Stern)
注)StemやStern は、どちらかといえば、船体構造上の言葉で、船の先端、後端の部材のことをいう。船首でいえば、もっと広い意味で使われているのが、Bowで、もっと単純に、ForeやHead が使われている。
Starboard(スターボード)=船首に向かって右舷、Port(ポート)=船首に向かって左舷
オモ舵=右に舵をとること、トリ舵=左に舵をとること
入船付け(いりふねづけ)=入港した船が、オモテを港口に向け着岸する。これが普通。
出船付け=入港した船が、トモを港口に向け着岸すること。これは、特殊。(参考)港は、普通狭いので、出船が入船に優先する規則になっている。
舫綱(もやいつな)=係留索(Mooring Rope)、ビット=係留索止め(Bit)
ギャングウエイGangway=昇降階段(着岸後本船から吊り下げられる階段):ギャング=荷役作業員グループ
カーゴ・ホールド=Cargo Hold、貨物を積載する船倉
ギヤレス船(Gearless Vessel)、ディペンデント船(Dependent Type Vessel)=荷役用機器を設置していない船:(例)コンテナ船、撒積船(Bulk Carrier)
セルフ・サステイニング船=Selfsustaining Vessel 、荷役機器の設置されている船
デリック(Derrick)=荷役用機器(揚荷装置)
デッキ(Deck)=甲板、船尾楼=Poop、船首楼=Fore Castle(フォクスル)、船橋楼(Bridge)=ホイールハウス(Wheel House)ともいう。
蛇輪(ステアリング ホイール)=Steering Wheel
アンカー(Anchor)=いかり(碇)。アンカー・チェーン(Anchor Chain)= 碇鎖
ハッチ(Hatch)=甲板に取り付けた船倉部の開口部。船首に近い方から、1番ハッチ、2番ハッチと言う
カーゴ・ホールド(Cargo Hold)=貨物を積載する船倉
トィーン・デッキ(Tween Deck)=中甲板:カーゴ・ホールドを上下に区画する。
ロアー・ホールド(Lower Hold)=一番下のホールド(又は、ダウン・ビロウ:Down Belowともいう)
ボットム・シーリング(Bottom Ceiling)=船底は普通二重底になっており、ホールドの底面をBottom Ceilingという。ボットム・タンク(Bottom Tank)=ボットム・シーリングの下にあるタンク。真水や油を貯蔵し、時には海水(これをバラスト(Ballast))を入れて船のバランスをとったりする。ボットム(Bottom)=底、底面
セル・ガイド(Cell Guide)=コンテナ船の場合、甲板開口部から船底にかけて、 コンテナの大きさに合わせてセル・ガイドが取り付けてある。それによって、船倉は垂直に区分されている。その区分された1つ1つをセル(Cell)という。
ファンネル(Funnel)=船の煙突のこと。
バルバス・バウ(Bulbous Bow)(球状船首)(Bulbousとは球根のこと)=この球(根)状の船首は、波の抵抗によるエネルギーのロスを少しでも軽減するために考案されたものです。船首によって起こる波と、この球状にふくらんだ部分によって起こる波が、互いに干渉しあって、船首付近の波を小さくする仕組み。
サイド・スラスター=船体の吃水線下に左右に抜けるトンネルを作り、このトンネルの中央に設置した可変ピッチ・プロペラの動きを変化させることで、船体の横方向の動きを制御する装置です。
バウ・スラスター=船首部にサイド・スラスターを設置したもの
スターン・スラスター=船尾部にサイド・スラスターを設置したもの
オートパイロット(Auto-Pilot)=自動操舵装置
IMO(International Maritime Organization)=国際海事機関。海事に関する諸条約、改正条約作成作業及び採択決議の開催に責任を有する唯一の国際機関。
アンダーキール・クリアランス(Under Keel Clearance)=余裕水深(略:UKC)
アンローダー(Unloader)=荷揚装置、ローダー(Loader)=積荷装置、ローダー(Loader)=積荷装置、ウインチ(Winch)=揚荷機
ウインドラス(Windlass)=揚錨装置
LNG運搬船(Liquefield Natural Gas Carrier)=液化ガスを専用に運ぶための専用船。
オメガ航法装置(Omega Navigator)=10〜14KHzの超長波を使って地上局の3局以上の電波受信し、船の位置を決定する航法装置
カーラダー(Car Ladder)=自動車専用船に車を積込むために、岸壁と船との間にわたす橋状のもの。
可変ピッチプロペラ(Controllable Pitch Propeller:CPP)=軸を一定方向に回転させたままで、翼角を変更させて前身、後進が自由にできるようにしたプロペラのこと。キール(Keel)=船首から船尾まで縦通する船の背骨に相当する重要材。竜骨のこと。
コールサイン(Call Sign)=信号符字 それぞれの船舶には必ず固有のアルファベット及び数字が与えられている。このアルファベットをいう。
コンテナ(Container)=貨物ユニット化を目的とする輸送容器。
コンパス(Compass)=羅針儀
シーバース(Sea Berth)=沖合荷役設備。(例)大型石油タンカーの多くは、港湾の水深上の理由から、このシーバースへの横付けのパターンが多い。沖合いのシーバースに横付けしてから、そこから伸びる海底パイプラインを通して製油所のタンクに入れたり、あるいは、石油基地へ一旦受け入れてから、小型船タンカーなどで、製油所などへ搬送することが多い。
ショア(Shore)=岸壁(Quay)、ピア(Pier)=桟橋
スタビライザ(Stabilizer)=船の横揺れを軽減するための装置
スタンバイ(Stand-by)=準備、用意
タグボート(Tug Boat)=曳船(えいせん)
チャート(Chart)=海図、パイロット・チャート(Pilot Chart)=海象、気象の概要が記入された海洋図
潮汐(Tide)=潮の満ち干き(潮の上下による)、潮流(海流:Current)=潮の流れ
デッドスロー(Dead Slow)=極微速
ドラフト・マーク(Draft Mark)=喫水標
ノット(Knot)=船の速度を表す単位。記号はkt。1ノットは毎時1,852m。
バンカー・オイル(Bunker Oil)=燃料油(Fuel Oil)
ビーコン(Beacon)=立標、海に立っている標識
ヒービングライン(Heaving Line)=投綱
(例)入港時、岸壁が15メートル位に近づくと、ヒービング・ラインという細い紐を岸壁に投げます。この紐の先には、砂袋などの重りが付けられており、これを甲板手がカーボウイの様に振り回して投げる。岸壁には、ラインマンという繋留作業員が待機していて、投げられたヒービングラインを手繰り寄せます。ヒービングラインの端は、太いホーサーが、結んであり、これを手繰り寄せたり、時には、車で引っ張たりして、重みで海中に垂れたホサーを巻き込みつつ、船体はタグ・ボートに押され静かに着岸する。
ピッチ(Pitch)=①船の横揺れ、②プロペラが一回転する毎に進む距離
ホーサー(Hoser)=ロープの中で通常直径40mm以上のものを指す。
マスト(Mast)=船に固定されている大柱
ラインマン(Line-man)=船が入港、出港するときに繋留してあるロープを受けたり放したりする人。
ラダー(Ladder)=舵
ラッシング(Lashing)=貨物をロープ等を使って固定すること。
ロールオン・ロールオフ方式(Roll-on/Roll-off:RO/RO)=クレーン等で吊り上げて船に積み込むのではなく、カーフェリーのように直接トラックなどで乗り入れる方法で貨物を積み込む方式。
ログ・ブック(Log Book)=航海日誌
ワッチ(Watch)=当直
救命設備(Life-saving appliances and arrangements)
レーダー(Radar:Radio Detection and Rangingの略)=文字通り「電波を利用して目標を探知し、かつその距離を測定し、位置を決定するもの」
コリオリ力=地球の自転により受ける偏向力。これにより、海流は、北半球では右へ右へと曲げられ、南半球では、左へ左へと曲げられることになる。
風浪=Wave、うねり=Swell、横揺れ=ローリング(Rolling)
安定ひれ(スタビライジング・フィン:Stabilizing Fin)=船体には、船の揺れを軽減する為に色々な工夫が凝らされているが、例えば、船底の湾曲部に平面ひれを取りつけ、水との相対運動に伴う抵抗で横揺れを止めようとするのものが、ビルジキールです。フェリーや客船では、この平面ひれの角度を横揺れの方向にしたがって変えることのできる安定ひれ(Stabilizing Fin)を普通取り付けている。
揺れ止めタンク(Anti Rolling Tank)=フェリーや客船では、船体の揺れ軽減の為、安定ひれの他揺れ止めタンクが普通取り付けられてれは、タンク内の水の移動の位相を、船の揺れの位相と90度ずらすことで、横揺れのエネルギーを吸収しようという装置。
エコーサウンダー(音響測深機)=水中の中で、超音波技術を応用して水深を測る装置。 |
6.港湾運送と港湾運送事業法 |
港湾において貨物を取り扱う行為を港湾運送といい、この行為を行う業者を、 港湾運送事業者といっている。港湾運送はきわめて公共性が高いので、これらの港湾運送事業者は、港湾運送事業法によって規制されており、一部の業種を除き、運輸大臣の許可がなければ、他人のために港湾運送業務を行うことはできないことになっている。
1)外国貿易決済のしくみ
<外国貿易決済の概要>
|
|
②S/O(Shipping Oder):
⑤M/R(Mate's Receipt)
⑥B/L(Bill of Lading)
FOB(Free on Board):「本船渡し条件」という意味で、輸出価格には、工場渡価格、 国内運送費、輸出検査費、輸出通関費、船積費など船積みまでの諸掛かりがふくまれている。
C&F(Cost and Freight):[運賃込本船渡し条件」という意味で、FOB価格に海上運賃を加算したものである。CFRとも呼ばれている。
CIF(Cost, Insurance and Freight):「運賃、保険料込本船渡し条件」という意味で、C&F価格に海上保険料を加算したものである。FAS(Free Alongside Ship):「本船船側渡し条件」という意味で、本船船側までの費用を輸出業者が負担する方法である。特殊のケースに利用される。
なお、FOB、C&F、CIFとも積地条件の売渡しといわれ、輸出者の貨物に対する危険負 担は、輸出地の港で船舶に貨物を積み込むまで、となっている。 |