このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
連帯責任とは、いったいどのようなものか?
選抜高校野球大会に出場が決まっていた敦賀気比高校が、部員の起こした無免許事故により その連帯責任を問われ、大会を約2週間前にして出場が取り消しになった。 過去、敦賀気比高校以外にも出場が取り消しになった事例があり、列挙すると 次のようになる。
以前から新聞の片隅に、部員の飲酒・喫煙で対外試合1ヶ月禁止とか、部員の暴力で 部長が謹慎処分などという小さな記事を目にしてきた。 なんで高校スポーツの中で、野球だけはこんなことがあるんだろう、と みなさんは不思議に思わなかっただろうか? |
② 部長、監督、コーチ、選手又は部員に野球に関する個人としての非行があったときは、
その部長、監督、コーチ、選手又は部員について前項前段の規定を準用する。但し、こ
の非行が、学生野球の健全な発達を阻害し、又は阻害する おそれがあると認められる
ときは、その者の所属する野球部についても前項前段の規定を準用する。
部長、監督、コーチ、選手又は部員の野球に関しない個人としての非行であっても、
その非行が、学生野球の健全な発達を阻害し、又は阻害するおそれがあると認められるときは、
その者の所属する野球部について第一項前段の規定を準用する。
個人の起こした問題が、チームの問題として絡んでくる。 よく考えたら変ではないだろうか? 個人の問題ならば、高野連がその人を含むチームを罰するのではなく、学校側がその個人の 休学・退学なり、チームの大会出場停止を決めればすむことなのではないだろうか? この問題を考える際、重要と思われるのは、高校野球はただの高校スポーツでは ないという点であると思われる。 なにせ、公共放送であるNHKが全国大会を全試合生放送し、ニュース・新聞などでもデカデカと 取り上げるのだから。 我々は、高校球児は純粋でひたむきであるべきだ、なんていう理想像を 勝手に描いている。 連帯責任は、その社会・世間の期待に応えるべく、個人の起こした問題はチームの問題、 だから大会に出場できなくなることもあるんだよ、という一種の「脅し」とも取れないこともない。 日本の高校野球は、特殊性をもっていると言わざるをえないだろう。 |
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