このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


私なりに岩手大会を総括してみました。


大会前は春優勝の盛岡中央、準優勝の専大北上の2強を、秋・春ともにベスト4という 安定した成績を残した盛岡大付属などが追う展開が予想されていた。 ところが、その盛岡大付属が初戦で久慈工に敗退。 半分のシード校が初戦で敗退するという波乱の序盤であった。

しかし、「2強」は順調に決勝まで勝ち進んだ。 第1シードの盛岡中央は2回戦の千厩戦、 4回戦の花北商戦、準々決勝の福岡戦と 1点差のきわどい試合を制し、さすがに力のあるところを見せた。 第2シードの専大北上は自慢の強打が爆発。2〜4回戦は全てコールド、 準々決勝で初のシード校との対戦となったが壮絶な打撃戦を制し、また、 準決勝でも勢いに乗る盛岡商を7対2で下して決勝進出を決めた。 去年に続いて盛岡中央専大北上の対戦となった決勝戦。 この大会、いまいち調子の出ない 中央のエース・千葉に専北打線が襲いかかり、10安打を浴びせKO。 結局、計12安打9得点をとった。 ディフェンス面でも専北のエース・梶本が中央を4安打に抑えての完封。専大北上は去年の雪辱を晴らし、2年ぶり4回目の甲子園出場を決めた。

さて、印象に残る試合をピック・アップしてみよう。
∇1回戦
 開幕戦、部員9人ギリギリの釜石北の戦いぶりは感動的だった。
 大船渡対盛岡北盛岡商対遠野は共に延長11回までもつれこむ大接戦となった。
∇2回戦
 シード校を撃破した花巻南久慈工盛岡工盛岡商は立派。 敗れたシード校にとっては初戦ということもあり、堅さが取れなかったのだろうか。 しかし、春から夏にかけてチーム力は格段に上がる。シード校を敗った4校はそのような チームだったといえるだろう。
 住田対麻生一関は延長11回までもつれ込む接戦に。
 福岡対久慈商伊保内対大迫盛岡四対花巻東戦はそれぞれサヨナラで決着がついた。
∇3回戦
 盛岡工対花巻東戦は打撃戦の末サヨナラで盛岡工が4回戦へコマを進めた。
∇4回戦
 盛岡中央対花北商大船渡対水沢戦ともに 9回逆転サヨナラという劇的な幕切れ。
 福岡対盛岡南久慈工対前沢花巻北対盛岡商戦は1点差の息詰まる好試合だった。
∇準々決勝
 水沢対前沢の胆江地区同士の対戦は、延長13回までもつれこむ大熱戦となった。
 福岡は第1シード・盛岡中央を最後まで苦しめた。
 専大北上対釜石南は15対11という壮絶な打撃戦となった。
∇準決勝
 前評判の高かった2校が決勝へ勝ち進んだが、前沢盛岡商の健闘は特筆に値する。

今大会の専大北上の優勝により、6年連続で私立の優勝となった。前沢盛岡商とノーシードの公立校も健闘したが、 そろそろ公立校の意地も見たいところである。 また全体を通して見ると、打高投低の大会だったといえるのではないだろうか。 完封はたったの4試合であった。 その点、エース・梶本を中心とし、守りもしっかりしていた専大北上が優勝を勝ち取った のは無理もないだろう。
最後に、専大北上の甲子園での活躍を期待して終わりとしたい。


このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください