このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

意外と多い!?和製英語

ふだんよく耳にする野球用語には,和製英語が意外と多いんです。
それらのいくつかを紹介しましょう。


トンネル→fail to catch a grounder 
このトンネルも立派な和製英語です。英語では,「fail to catch a grounder」 という表現を使います。
 ex. He failed to catch a grounder in the game.
   (彼はその試合でトンネルをした。)
その他の表現として,allowto go through his legsという表現 もありますが,ニュアンス的にはトンネルの方がしっくりきますよね。

ヘッドスライディング→headlong slide
「ヘッドスライディング」とは文字通り,ベ−スに頭から突っ込むスライディング のことですが,これも和製英語です。正しくは,「headlong slide」といいます。
   ex. Kosaka reached first on a headlong slide.
   (小坂は1塁へヘッドスライディングをした。)
あるいは,side head-first,dive head-firstという表現もあります。

ホ−ムランバッタ−→home run slugger
「batter(バッタ−)」ではなく「slugger」を使います。他の表現として,home run producerhome run hitterpower hitterなどがあります。

アベックホ−ムラン→back-to-back homers
この「アベック」という言葉は,もともとはフランス語の「avec」に 由来するもので,英語の「with」に相当します。 「ホ−ムラン」は英語で「home run」というので,「アベックホ−ムラン」は フランス語と英語が一緒になった表現なのです。

フルベ−ス→bases full
「フルベ−ス」っていういかにも英語っぽい表現,これも和製英語なんですね。 正しくは,「bases full」とかbases loadedといいます。
 ex. In the bottom of sixth inning with the bases full, Takahashi came to bat.
   (6回裏フルベ−スで高橋がバッタ−ボックスに立った。)
ちなみに,この「バッタ−ボックス」も和製英語で,正しくはbatter's boxといいます。

シ−ズンオフ→off-season
99年のシ−ズンオフは,工藤や佐々木などのFAで話題が持ちきりと なりました。さて,「シ−ズンオフ」は,正しくは「season」と「off」を ひっくり返して「off-season」といいます。
 ex. Kudou joined the Giants during the off-season.
   (工藤はシ−ズンオフ中に巨人へ入団した。)

オ−プン戦→the exhibition game
「オ−プン戦」の「open」を辞書で調べると,「あいている,公開の」という 形容詞の意味があるのですが,いまいち「オ−プン戦」の意味にピッタリあてはまりません。 誰がどういう風にそう呼び始めたのか気になるところです。


【お詫び】
ナイタ−→night game
「さぁ,今晩はゆっくりナイタ−でも見ながらビ−ル飲もうか。」っていう お父さん方の声をよく聞きます。でも,この「ナイタ−」ってのも和製英語 なんですね。正しくは,「night game」といいます。

と以前、このページで紹介していましたが、 「アメリカで、昔は『ナイター』という言葉は使われていた」そうで、 「かなり年配の方が子供のころに使っていた言葉なので、今は使われていないだけ」であるというご指摘をいただきました。
訂正してお詫びいたします。
(2001.6.2)


 

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