このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

熱田を行き来する列車たち3


名城線の全通まで

(金山〜名古屋港)

熱田区は、名城線と4号線の駅があるが、名城線金山〜名古屋港間が開通したのは昭和46年3月29日,4号

線が開通したのは昭和49年3月30日である。名城線の駅として、区内には、日比野駅、六番町駅がある。さて、

この区間では、地下鉄を安全に運行する上でとても重要な点がいくつもある。終点にあたる名古屋港は、海抜

0メートル地帯にあり、昭和34年9月26日に,名古屋・東海地方を襲った伊勢湾台風のときには、長期にわたっ

て浸水していたこともある。また、金山〜名古屋港間の大半の地域でも甚大な被害をもたらしている。そこで、

計画当初では、金山の南の一部分のみを地下式とし,残りのほとんどは,(当時)国鉄臨港線に並行とした高

架式とする計画となっていた。しかし、計画線内には、その後鉄筋ビルが乱立し、さらに東海道新幹線が開通し

たことから、技術的に高架線で建設をすることは困難となった。また、利用客の利便を考えると、市道江川線の

下に地下式で建設をするのが効果大とされ、昭和42年9月に免許を得て、昭和42年12月28日路線変更が告示

されたのである。さて、地下式で建設をすることになったのだが、台風時の浸水対策はどうなったのであろう

か?。その答えは防水対策にある。日比野〜名古屋港の各駅には、高潮や浸水を防ぐために、その出入り口

に鉄製の防水扉を二重に設置して、非常時には密閉できるようになっている。この扉が締め切られた場合、各

出入り口の2階に設けられている避難室が出入り口となる。これは、当然、伊勢湾台風の教訓を生かしてのこ

とである。また、地下鉄の換気装置自体も、防水対策上駅間に設けられた高さ6メートルの換気塔から排気ファ

ンで強制的に排気されるようになっている。排気能力は毎分6,000立方メートルで、1時間に10回換気するように

なっている。金山〜名古屋港間は昭和43年12月に着工しているが、金山〜日比野間は民有地下となり、1.25

キロメートルシールド工法で建設されている。

(まだまだ増えます)

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