このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


夕暮れの小道



今年の元旦に富士が見たいといって、カメラ抱えて飛行機に飛び乗った館長と愉快な仲間達。
夕闇の近づく小道を歩いていると橋の欄干から見下ろした
自然の姿に感動してシャッターを切った。
忙しい街の中でいつか忘れてしまった何かが、ここにはあるような気がした。
「幾山川 超え去りゆかば寂しさの 果てなむ国ぞ 今日も旅ゆく」とある詩人の詩が
心の中に浮かんできた。

旅人はこの道を通りながらいずこから来たりていずこに帰り行くのだろう。
そんな館長の側を犬を連れて散歩する夫婦、寒空に肩を寄せ合う恋人達>人生の旅人達が
現れては過ぎ去ってゆく。館長も人生の旅人である。
人はどこからやってきてどこへ向かうのだろう。
そして館長もこれからどこへ向かうのだろう。
人生は長いようで短い。一生を一瞬のごとく生きる人もいれば、
むなしく過ごして最後に悔いを残す人生もある。
そんな人間模様をずっと見つめてきたこの川の流れと自然はどう答えるのだろう??

夕暮れの小道を歩きながら悠久の時の流れをじっと何も答えずに
ただひたすらに生きる自然に対し、館長は大事なのは「自分自身がどう生きるか?」
「自分自身をどう高めるのか?」ということを無言の厳しい忠告と共に励ましの道を学んだ気がした。

またここで声なき声を持つ自然と共に人生を哲学を語り、その姿を収めることを
約束して名残惜しくも旅立った。また出会う日のために…


このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください