このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

言葉にみる阿木の歴史【さば篇】

久々に阿木の同級生と話をして昔の話になったとき、 「サバこすり」のことが話題に上った。 保育園のころ、山から柔らかい石を採ってきて、コンクリートで擦って、 ペンダントとかを作ったあのサバのことだ。

「そういえば、サバってよそでもいうのかな」
「いわんら。」
「大体、サバって本当は何なの?」
「さぁ、なんやろー。」
その場ではそれだけの会話だったが、気になったので調べてみた。 世の中便利になった物で、インターネットで検索をすると出てきた。

サバ土なので・・・(農業関係の記事) 三河で使っているようだ。

砂婆(さば)
やきものネット やきもの用語
瀬戸のやきものと有田のやきもの

焼き物の用語で、土の一種のことらしい。 そういえば、我々が指していたサバは細かく粉にすると粘土みたいになったような気がする。

そう言えば、三郷の方では陶土が山から採れるということだし、 明智や瑞浪では窯業が盛んだ。

これが語源だとすると、

  1. 窯業関係者が陶土の一種を「砂婆(さば)」と呼称
  2. それを聞いた人が「焼き物の原料=粘土」から類推して「粘土の原料=サバ」と憶える
  3. 百姓仕事をしていると出てくる、風化すると粘土になる石を「サバ」と呼ぶ。
  4. 保育園で子供がその石を「サバ」と呼ぶ。
てな具合で、伝わっていったのではないかと類推される。

うむ、子供のころ何となく使っていたけど、魚の鯖とは関係なくてすっきりした。


阿木村総合案内板 2000年3月29日設置 E-mail: agi_jin_sa@yahoo.co.jp
2002年10月26日作成

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