このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
たまには、役に立つ情報があってもいいと思うので、こんど阿木でも作る予定の農業集落排水について 少し余計な入れ知恵をしておきます。
役に立ちそうな情報が載っているリンクを掲載しておくので参考にしてください。
下水道となにが違うのか?サービスを受ける側からすれば、下水道とほとんど変わりはありません。 実際の話、農業集落排水も 下水道法 と 浄化槽法 に基づいて作られています。 (この下水道法のすごいところは、第十一条の三に「水洗便所等への改装義務等」と謳われ、「三年以内」と期限を設定して 水洗便所への改装義務を課しているところ。)
農業集落排水には、その普及を図るための団体が組織されています。その名も「 財団法人 日本農業集落排水協会 」。 略して「JARUS」(”じゃるす”と読む)と呼ばれています。この団体が、農業集落排水の標準的な設計基準をつくっています。 (JARUSⅠ型(じゃるすいちがた)、JARUSⅡ型(じゃるすにがた)、・・・といろいろタイプがある。)
農業集落排水事業とは と題して、意外にわかりやすく紹介されているので、一度見ておくことをお薦めする。
基本的にはないと思っても差し支えはないだろう。もちろん維持管理費に納得できればの話ではある。
最近、話題とされるのが、汚泥の処理である。汚泥は廃棄物であるから、たぶん焼却して最終処分場へ ということにするのがふつうと思われる。一方で、汚泥は窒素やリンに富み有機肥料の原料としても有用である。 日本全国いろんな地区( 福井県の例 )で、汚泥をたい肥化して、有機資源としてリサイクルしようとしている。 ここで注意すべきなのは、汚泥がもったいないから有機肥料にしようというのではなくて、汚泥を肥料に することによって、処理のコストつまり維持管理費を節約しようとみんながんばっていることである。 なかには、汚泥を全部分解させてしまうような処理をする例( 佐賀県佐賀市元相応地区 ; 但し建設コストはびっくりするほどかかっている。)もある。
問題になる可能性があるのは、日常の管理(と維持費)である。
一番気を付けなければいけないのは、農業集落排水事業が農林水産省の補助事業である、という点である。
補助事業だから、市の担当の人は、県や国と協議をしながら工事をすすめることになる。 福島県の県営の補助事業の 例 だが、数年前から準備を進めて、ようやく、国から補助金をもらって工事をすることになる。
だから、市の担当の人が一番弱るのが、工事を始める直前になって、「待った、あそこはおかしい、ちょっと変えてくれ」とか 言われることだ。 たぶん、「地元の意見はまとまっていますから工事をはじめます」と県や国に言った後だから、 工事が遅れる理由を説明するのは大変だろう。意見や文句は早めに言っておくに越したことはない。 早めに文句を言うためにも、しつこく市に説明をお願いするのが無難と思われる。
このページを見て、「何を今頃、あたりまえのことを書いている。 もう何年も前から余所の地区を見たりして、勉強もしているし、そんなこと全部分かっている。」 という感想をお持ちなら、筆者としては心強く幸いである。逆に 「いやあ、初めて知ったよ」と言われると・・・ちょっと不安だなぁ。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |