このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


展示用レイアウト


 王滝村公民館祭り(村民文化祭)に出品したOゲージナロー(On2・1/2)鉄道模型のレイアウトをご紹介します。


2003年のレイアウト

昨年のレイアウトは一昨年の流用で済ませてしまったので、今回はいくつかの改良を施しました。


試運転時の姿(展示では樹木や材木、人形などを配置しました。)

《改良点1》展示ケースの手前側が傾斜しているために、一番線(一番手前の線)にやまばと号などの背の高い車両が入線できない問題がありました。一番線を20mm程奥側に移動させまると共に、一番線にポイントを直線(スルー)で進入出来るように改良しました。この結果、C4型やボールドウィンが入線出来るようになり、脱線事故減少のメリットも生まれました。
《改良点2》子供に受けることを狙って、内側線に直径100mmのターンテーブル(転車台)を新設しました。レイアウトのベースボードは5.5mmベニヤ3枚合わせなので、天板を残すと裏側には高さ11mmのスペースしかありません。この極薄スペースに機構を組み込むことに苦労しました。(ライブスティームのメーカーとして有名な 和田ワークス 様に知恵を貸していただきました。)一目見て ターンテーブルが増えたことを言い当てる子がいて、子供の記憶力の良さに驚きました。

 ポイントやフィーダーはシーケンサーの接点出力を利用し、自作の電気回路を経て制御しているところは以前から変わっていません。改良したレイアウト上の車両達の演技パターンが分かるように新たなアニメーションを作ってみました。実際にはアニメの内容を約3分で演技しますが、演技後にはD列車とE列車の位置が入れ替わっているのが分かると思います。更にターンテーブルによりD列車が転向するために、4回演技、すなわち約12分間演技しないと全車両が元の位置に戻りません。車両達はこの一周期12分間の演技を終日、全自動で繰り返しました。(更新またはリロードボタンでもう一度最初から見る事が出来ます。)


 展示当日は以下のように車両を配置しました。

A列車:珊瑚模型製加藤5t(キット組立)牽引のナベトロ列車(逆向き牽引)
B列車:珊瑚模型製酒井7t(キット組立)牽引のやまばと号(正向き牽引)
C列車:珊瑚模型製酒井5t(キット組立)牽引の運材列車(正向き牽引)
D列車:バックマンのポーターサドルタンク
E列車:酒井5tの131号機(模型徒然号)

注1)「F」は集材クレーンで、運材列車が到着するとブームを左右に動かします。
注2)模型徒然号とはオレンジカンパニー製の「助六の酒井」こと131号機のキットを組み立てたもので、 RMモデルス 誌に連載中の山下修司氏のコラム「模型徒然」でたびたび話題にされた車両です。長い間未塗装の状態でしたが、今回の展示に合わせて山下氏が塗装を行いました。詳しくは RMモデルス のバックナンバーをご覧下さい。
注3)ターンテーブルは機構の都合で桁とピット底面が一緒に回ります。また、自動運転に対応するためにテーブル上に車両が存在するか否かの検出、テーブルからはみ出して停止していないかを検出する回路を設けています。

 
新設のターンテーブル・動力源と制御基板はベースボードに収まっていません

2003年11月12日 記



2002年のレイアウト

 2002年のレイアウトは昨年の流用で済ませてしまいました。列車の配置は若干変更しました。

 A列車:珊瑚模型製加藤5t(キット組立)牽引のナベトロ列車
 B列車:珊瑚模型製酒井7t(キット組立)牽引のやまばと号
 C列車:珊瑚模型製酒井5t(キット組立)牽引の運材列車
 D列車:バックマンのポーターサドルタンク
 E列車:HOWA製ディーゼルスイッチャー


子供たちに大人気のレイアウト

2002年11月17日 記



2001年のレイアウト

 このレイアウトは木製枠・ガラス張りのケースに入れて展示するもので、1700×600mmの大きさがあります。線路には7基のポイント(内2基は固定)があり、レイアウト上に配置した5列車を、順次自動的に運転する事ができます。これらの制御は、線路内に埋め込んだ反射型センサーで列車位置を検出し、シーケンサーによりコントロールすることにより実現しています。脱線などのトラブルがなければ、手を触れることなく自動的に運転する事が可能で、期間中はたくさんの子供達に楽しんでいただきました。

 詳細なご紹介をする計画ですが、設計者が多忙を極め執筆が遅れているので、先ずはレイアウト全景写真のみUpしておきます。(2002-1-31記)


 私達のグループはツルハシやバールを振り回す肉体派ばかりだと思っている方も多いと思います。でも、こんな緻密な工作が出来る人材もいるんです。

 レイアウトの制御は、すでに上にも書きましたがオムロン製の反射形センサーを線路内に埋め込んで列車の位置を検出しています。検出された位置情報は、松下製のプログラマブルシーケンサーに入力され、そのシーケンサーにプログラムを書き込むことにより自動運転を実現しています。

 ポイントやフィーダーはシーケンサーの接点出力を利用し、自作の電気回路を経て制御しています。これらのハードウェアと、プログラムを工夫する事により、以下のような複雑な運転パターンを実現しています。


 レイアウト上の列車達の演技パターンが分かるようにアニメーションを作ってみました。(更新またはリロードボタンでもう一度最初から見る事が出来ます。)

 このアニメーションでお見せした演技のために、シーケンサーの最大能力である13ステップのプログラムを作りました。たった13ステップでこの様な複雑な動きを実現できるのはスゴイと思いませんか? そして、皆さんは恐らく気がついていないと思いますが、最初の状態と最後の状態ではD列車とE列車の位置が入れ替わっています。したがって、もう一回この演技を繰り返すことで全ての列車が元の位置に戻り、一周期となります。なお、アニメーションでは前半の13ステップ分のみを表現しています。

 列車達はこの演技を終日、全自動で繰り返します。公民館祭りの展示当日は以下のように車両を配置しました。

 A列車:HOWA製ディーゼルスイッチャー牽引の運材列車
 B列車:珊瑚模型製やまばと号(キット組立)
 C列車:珊瑚模型製酒井5t(キット組立)牽引の運材列車
 D列車:バックマンのポーターサドルタンク
 E列車:珊瑚模型の加藤5t(キット組立)機

 車両不足のためA列車は16番(HO)の既製品です。また「F」は集材クレーンで、運材列車が到着するとブームを左右に動かします。

 相変わらず、設計者が多忙を極めているので代理人が概要をUpしました。

2002年7月9日 記


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