このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

今年度の二大企画、「北九州写真館」・「香港現在事情」プレ企画
香港に潜む「偽ラーメン」の実態をつかめ!!

まずは、更新に相当のブランクがあったことをお詫びしたい。まあ、なんていうか、管理者の怠慢であって、、、
ま、それはともかく。今回は今年度前期の二大企画である、「北九州写真館」と「香港現在事情」のプレ企画として、香港で発見してしまった、『北九州ラーメン』の体験記を述べてみようと思う。

前.発見
 それは3月も終わり頃のことであった。私たち家族は香港・旺角にある「女人街」といわれる、いわゆる衣料を中心とした出店街を歩いていた。
 さて、おなかもすいたことだし、軽く何か食べたいな、そう誰かがいったその時、私たちはとんでもない店を発見したのである。それが、今回紹介するラーメン屋だ。
 さて、その外観であるが、一見日本でいえばファーストフード店のような、洋風のしゃれた作りになっていた。そこまでは、別に驚くべきことではない。こんなものか、といえば済む話だ。問題は、テーブルについてからであった。テーブルには、日本でもおなじみのメニュー表を挟んだプラ板がおいてあった。そこには下記のような文言が書かれていたのだ。

中.実食
 

 これが、その例のものである。え?何が書いているのか、読みづらいって?画像自体をクリックしていただければ、もっと大きな画像としてみることができるので、そこで確認していただきたい。
 文章の日本語訳は、、、もうしなくても、いいでしょ。いい加減なことがたくさん書かれていることは、一見しただけで分かっていただけると思う。まず、「日本元祖北九州ラーメン大王連合会」なる組織がはたして存在するかどうか、確かめる必要が、、、、ないわな。とりあえず、支店が2400店舗あって、香港ではここだけがその認可を受けている、そうな。
 ごたくはこの際どうでも良い。実際の味はどうだったかというと、ずばりいって、
 「うまかっちゃん」であった。そのものではないかもしれないが、それに限りなく近い、典型的インスタントラーメンの味であった。一応、北九州ラーメンと称しているからか、麺が博多ラーメンの細麺ではなく、太麺タイプであったことが、何となく救いであった。
 餃子はさすが香港だけあって、ひどい味ではなかった。まあこんなものか、といったところだ。値段はラーメン餃子セットでおよそ600円(日本円換算)。香港の物価を考えると妥当な線だろうが、何となく釈然としない。

下.考察
 さて客観的に考えると、日本でも「北九州」という地名がいったいどこを指すのか分からない人が多いのに、香港の人がはたして、「博多ラーメン」と「北九州ラーメン」の違いを識別できたとは、とうてい考えづらい。ここでの「北九州」とは、久留米・博多・北九州地域の総称であろう。あるいは、博多・長浜地域に限定したものだろうか。もし、後者であるならば、このラーメンが太麺であるという事実からして、このラーメンは嘘に嘘を重ねた、相当にひどいものである、としか言えない。まあ、ブランド品の偽物が出回っている「女人街」だからこそ、許されるものなのだろうか。
 このラーメン屋は、2000年3月31日現在、香港・「女人街」メインストリート、地下鉄旺角駅近くに存在している。もし、香港に寄る機会があるなら、ものの試しに食べてみてもいいのではないだろうか。ただし、食べたとしても笑い話以上の何ものにもならないだろう。
 
 

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