東海道本線熱海から分岐して伊豆へと向かうルートです。熱海駅の１番線に発着します。路線は伊東までで、伊東から伊豆急行線に接続しています。特急「踊り子」が東京〜伊豆急下田間を伊東線・伊豆急行線経由で結んでいる他、普通列車でも伊豆急下田〜熱海間直通列車があります。また、伊東までは東京方面との直通列車があります。伊東線内折り返し列車にも伊豆急行の車両が使われているなど、観光の風情が感じられる路線です。

＜乗車記＞
　来宮まで東海道本線とほぼ並行するように走っていた電車は、左にカーブを切ってトンネルの連続する区間に入っていった。伊東行きの各駅停車ながら車両は伊豆急行の「リゾート２１」電車。２＋１の固定式クロスシートあり、窓側を向いたロビー風の座席あり、普通のロングシートありと、バラエティに富んだ座席配置が独特だ。網棚には桜の造花が飾ってあり、早くも春の装いだ。
　車内は伊東に観光(?)に向かうサラリーマン集団が既に宴会モードに突入しており、騒がしいことこの上ない。熱海からの接続で乗り換えてきた地元の通勤客は、そんな光景はなれっこだと言わんばかりに各々シートに身をあずけている。伊東線は17.1km、各駅停車でも20分ちょっとの区間である。何本かの対向列車とすれ違うと、間もなく終点伊東に到着した。向かいのホームでは伊豆急下田行きの「黒船電車」が待っている。こちらの電車から、さらに伊豆急方面に向かう乗客が足早に乗り換えて行った。
[05.03.18乗車]