このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
中央線立川から青梅、奥多摩へと伸びる路線です。青梅までは東京から中央線直通特別快速「青梅特快」が乗り入れ、通勤特快も運転されるなど通勤路線であることを強調しています。奥多摩への観光路線という顔も持ち、201系の展望型電車「四季彩」が投入されているほか、休日には奥多摩〜新宿間直通特快「ホリデー快速おくたま」が運転されます。
<乗車記>
立川を出た時点でかなりの蒸し暑さを感じていたのだが、拝島の手前でとうとう降り出した。青梅で奥多摩行きに乗り換える頃には土砂降りになっていた。中央線の201系には前面下部に「中央特快」などの幕を表示する窓がついているのだが、青梅線の201系はさにあらず、「青梅・五日市線」と描かれたステッカーが貼ってある。編成も4または6両で、201系と言えば中央線の10連のイメージが強かった私の目には幾分奇異に感じられた。端的に言えば、「うわ、短っ!」というところである。
奥多摩行きの電車にはハイキングにでも行くような格好の乗客が結構乗っていたが、この天気では厳しいであろう。列車はカーブを繰り返し、トンネルを抜けて徐々に山に分け入っていった。やはり、私のこれまでの201系のイメージとは合致しない体験であった。こんな山岳路線にはせめてセミクロスシート車が欲しいと思うのはわがままだろうか。短区間とは言え、4ドアロングシートの通勤型車両はいささか浮いた存在にも思える。
かなりカーブしたホームの奥多摩駅に到着。恐らく、ホームを無理に延長したためにあのような形になったのだろう。ホームに降り立つと、雨が上がって陽が射してきた。採石場のような施設も見える山に目をやると、雲が低く降りてきていたのか、木立ちの間から湯気がたっているような景色を見ることができた。山のもつ荘厳さにふれたような気がして、言葉を失った。と、先ほどまで「圏外」になっていた携帯電話に友達から着信が。「あのさ、来週提出のレポートのことなんだけど…」…携帯電話というのは時として度し難い怒りを禁じえなくなる存在である。
[03.04.01乗車]
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