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相模の国を走る相模線です。「相模」を「すもう」と読んだという笑い話もあったりしますが、「さがみ」です。横浜線橋本から東海道本線茅ヶ崎までを結ぶ路線で、都心から放射状に延びてきた私鉄の駅を相互に結ぶような路線形態になっています。横浜線は一部東京都内を走りますが、相模線は全線神奈川県内です。
橋本では横浜線・京王相模原線、海老名では相模鉄道線、厚木では小田急小田原線に接続します。線内折り返しの各駅停車が主体で、一部海老名〜茅ヶ崎間の折り返し列車と、ラッシュ時に橋本から横浜線に乗り入れて八王子に至る列車が設定されています。
<乗車記>
2003年大晦日、私は茅ヶ崎駅にいた。東海道線の沼津行きから乗り継ぎで、相模線ホームにとっとこたどりつくと、世にもなつかしい「半自動ドア」の車両が停車していた。仙台エリアを含め、東北地方の多くの列車では車内保温のため停車時にドアが自動では開かず、乗客がドア脇のボタンによる開閉を行う。それと同じような装置がこの相模線の205系に搭載されていたのである。郊外路線であるがゆえであろうか…。ただ、開閉時に何もアクションがないので、注意を喚起する電子音ぐらいはあってもいいような気がする。仙台エリアの701系のような耳障りなチャイムはできればやめて欲しいが。
大晦日の午前中とあって、車内はガラガラであった。それでも、小田急との接続駅厚木や相模鉄道との接続駅海老名ではそこそこの数のお客さんが乗降した。単線路線ゆえ、時折「行き違い待ちです」と停車する。こういった場合、やはり半自動ドアが重宝されるのだろう。
たまたま私の近くに座った40代前半くらいの夫婦があれやこれやと相模線の話をしていた。単線だから行き違い待ちがあるんだよ、とか。都心に向かう路線じゃないけど、私鉄と接続して利用客がいるんだよ、とか。ボタン式のドア開閉は冬のこういう寒い時期はあると助かる、とか。「原当麻」駅は知らないと読めない、とか。(「はらたいま」です。←ドラッグして反転させて見て下さい。)相模線「相武台下」駅というのは小田急の「相武台前」駅とそう離れてはいない、とか。早朝の小田急線新宿行きにこのあたりから乗ると空いていて寒い、とか。沿線利用者ならではの話が聞けて少し面白かった。そうこうしているうちに電車は終点、橋本駅に滑り込んだ。
[2003.12.31乗車]
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