このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

踊る時刻表>JR線>JR東日本水郡線

郡山駅水郡ホームにて

水戸—上菅谷—常陸大宮—常陸大子—磐城石川—安積永盛上菅谷—常陸太田
 いわゆる「中通り」と「浜通り」の連絡線です。路線の名称を見ても明らかなように、水戸と郡山を結ぶ路線。もっとも、末端区間での通勤・通学需要が大きいことは否めません。水戸〜上菅谷〜常陸大子〜郡山という本線と、上菅谷で分かれて常陸太田までの支線があります。水戸側では本線直通と支線直通が交互に運転され、比較的本数はありますが、県境より少し茨城側の常陸大子止まりの列車があるため、郡山側の本数は少なくなっています。郡山始発の列車は多くが水戸へ直通するダイヤです。
<乗車記>
 2002年も押し迫った12月26日夕刻、私は東北本線の各駅停車で郡山駅に到着した。郡山駅ホームには12月1日改正で登場した特急「あいづ」が停車していたり、電気機関車が留置されているなど、心くすぐられるものがたくさんあった。目指すは水郡線。福島県の県庁所在地は福島市だが、交通の要衝であるこの郡山の方が活気があると言っていいだろう。
 郡山駅の水郡線ホームは3・4番ホームの上野寄り、切り欠きの「水郡のりば」であった。結構な距離を歩かされる構造になっていて、少し閉口した。次の安積永盛までは東北本線を走るのだが、何とも肩身の狭い思いである。停車していたキハ110は高校生らの集団で混雑していた。それでも座れないほどではない。発車直前の駆け込み乗車を待つと座席はほぼ満席、立ち客もちらほら、という具合になった。
 安積永盛で東北本線と分かれ、山間に入っていく。駅に停車する度、帰宅途上らしい高校生のグループの人数が一人、また一人と減っていく。キハ110は水郡線仕様で、運賃表示機にも駅名が刻んであるし、車体の側面には魚のイラストが描いてある。車内の側面広告スペースには沿線案内のイラストマップが掲げてあった。福島・茨城県境は矢祭山〜下野宮間である。住民基本台帳ネットワークへの不参加をいち早く打ち出した福島県の矢祭町というのが、ここである。
常陸太田駅にて
 いつの間にか眠ってしまい、気付けば上菅谷まであと少し、というところであった。上菅谷からは常陸太田までの支線が出ている。水郡線のおおもとである太田鉄道が最初に開通させたのがこの「支線」の方である。もちろん、私は支線にも乗ってしまう。水戸を起点にして支線直通と本線直通が交互に運転されるようにダイヤが組まれており、郡山方面と常陸太田方面との接続が図られている。…と言うより、単線なので要は行き違い待ちをしなければならないわけであるが。すっかり暗くなった車窓をぼやーっと眺めているとほどなく終点の常陸太田。折り返し水戸行きになった列車は上菅谷で水戸から来る本線直通常陸大子行きの列車を待って、発車した。20分もたたないうちに列車は水戸駅に滑り込んだ。
[03.03.09更新]

(駅案内)水戸—常陸青柳—常陸津田—後台—下菅谷—中菅谷—上菅谷—常陸鴻巣—瓜連—静—常陸大宮—玉川村—野上原—山方宿—中舟生—下小川—西金—上小川—袋田—常陸大子—下野宮—矢祭山—東館—南石井—磐城石井—磐城塙—近津—中豊—磐城棚倉—磐城浅川—里白石—磐城石川—野木沢—川辺沖—泉郷—川東—小塩江—谷田川—磐城守山—安積永盛/上菅谷—南酒出—額田—河合—谷河原—常陸太田
(その他)全線非電化単線、地方交通線

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