三崎口駅で並ぶ2100系と新1000系快特

　快特の運転系統からするとこちらが「本線」のような錯覚すら覚えてしまいますが、堀ノ内から分岐するこちらの路線が支線の「久里浜線」です。データイムを中心に、ほとんど快特しか入ってこないため、線内は優等列車が各駅に停車します。線内だけで見ると、10分間隔の覚えやすいパターンダイヤになっています。
　品川から来る電車に乗っていると、横浜を過ぎたあたりからトンネルや橋が断続的に現れ、やや山がちな地形の箇所を走っている雰囲気が沸いてきますが、こと、久里浜線に入るとそれが顕著です。京急久里浜から先は単線区間もあり、三浦半島の末端を実感と共に走り抜けます。青い海と木々の緑、そして京急の赤い電車、実に素敵なコントラストです。
　終点の三崎口は、単線の高架橋で住宅地を跨ぎ越し、丘の中腹に突っ込むような感じで到着する、2面2線、相対式ホームの折り返し駅です。橋上駅舎と言うか、ホームから階段を上がったところに改札口があり、同じ面に駅前広場が広がっています。泉岳寺・品川だけでなく、遠く押上や青砥から走ってきた快特がしばしの休息をとって折り返していきます。