このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
首都圏ではもうおなじみのICカード式定期券・プリペイド乗車券「Suica」(スイカ)が2003年10月26日、いよいよ仙台地区(宮城県内では65駅)で導入開始されました。使用可能駅は次の通りです。
・東北本線 白石〜小牛田間の各駅(松山町、品井沼、愛宕、館腰、北白川、東白石は簡易改札機) ・(利府支線) 岩切〜利府の各駅(新利府は簡易改札機) ・常磐線 岩沼〜山下の各駅(岩沼、亘理以外は簡易改札機) ・仙石線全駅(あおば通〜東塩釜間全駅、松島海岸、矢本、石巻以外は簡易改札機) ・仙山線仙台〜愛子の各駅(葛岡は簡易改札機) 改札機にタッチするだけで通過でき、Suica定期券の場合は乗り越し精算までも自動的に行うという優れものです。ただし仙台地区では新幹線には乗れません。首都圏でも使用できますが、仙台エリアと首都圏をまたがっての使用はできません。使用可能区間では磁気定期券からの移行も可能となっており、利便性が浸透するに連れ移行が進むのではないかと期待されています。なお、阿武隈急行線直通定期はSuicaに移行できません。ちなみに簡易改札機というのは右の写真のような機械で、無人駅などに設置されています。改札を出る時は黄色、入る時は緑色の機械にSuicaをタッチすればOKです。タッチしないと入出場情報が正確に記録されず、次回使用できなくなる恐れがあります。 仙台駅西口のステンドグラス前では記念行事や実演イベントなどが盛大に開催されました。プロゴルファー宮里藍選手が「通り初め」を行うなど、多彩なイベントだったようです。この日、導入を記念して発売された記念Suicaの一部に課金(チャージ)ができないなどの不具合が見つかったほか、仙山線では踏切事故のためダイヤが大幅に乱れるなどややトラブル含みのデビューとなりましたが、これで随分利便性が上がりました。 私も早速Suicaイオカードを購入し、仙山線で出かけました。クレジットカードのような厚さのカードで、表面は素っ気ないほど何も書いてありません。この面に定期券情報や使用履歴を印字する必要があるため仕方ないと言えば仕方ないんですが。パスケースなどというものを普段使わないため、カードをむき出しのまま「ぺしっ」と自動改札機の読み取り部分に当てて通過しました。「ピピッ」と電子音がし、ディスプレイに140円の初乗り運賃を差し引いた旨表示され、無事通過できました。改札通過時に使用情報が印字されないのが欠点と言えば欠点でしょうか。しかしハイテクもここまできたかと感慨ひとしおでした。 |
仙台地区で次に望まれるのはやはり市営地下鉄との共通化でしょう。いっそバスまでICカード化すればさらに便利になると思います。
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