JA職員が書いた本の中で様々な提案をしていた。
(「お米が主食でなくなる日」幸田亮介)
その中で成る程と思ったのが
「母親作戦」
子供がいないあじあ号様には分かりづらいかもしれないが、
ミルクメーカー、ベビーフード業界は、いわゆる育児雑誌(「たまひよ」の類)や
育児系サイトにものすごく広告出稿している。
のみならず、産婦人科や小児科、保健所とか保育園・幼稚園に無料サンプルを置いているし、
育児系イベントにも大々的に出展している。
他方、コメ業界は全くと言っていいほどこれらの世界へ無関心である。
恐らくコメ業界にいる人々は、三世代同居の家庭が多いので、
「核家族の母親が、育児雑誌や育児サイト、産婦人科等の情報に左右されやすい」
ということを知らないのだろう。
そんな育児雑誌に頼らずとも、姑がキチッと育児ノウハウを伝えるので、
農村部では育児雑誌が入り込まないのかもしれない。
農村部で育児雑誌がはやらないのは別にいいが、都市部の母親たちの
行動パターンをJAとか農水省が知らないのは、どうか、という気もする。
で幸田氏が提唱しているのが、
「産婦人科や小児科にコメ離乳食のサンプルを置いたり、
育児雑誌に大量広告出稿する」。
マクドナルドは「味覚は幼少時に形成される」として、子供にマクドナルドの味に慣れさせて
「刷り込み」を図って、彼らが大人になってもマクドナルドファンのままで
いさせることに成功したのだが、コメ業界も「マクドナルド戦略」を逆手に取って
反撃すればいい、ということである。
ただ悲しいかな、コメ業界には、マクドナルドや明治乳業、和光堂、大塚食品のような
大資本が存在しないから、そのような反撃はしずらいんですよね・・・ |