農業・グルメブレーク12.豊作より凶作を望む農水省
(なんでも掲示板 08年11月 投稿済)
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凶作を祈る農水省 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年11月25日(火)20時17分29秒
農水省のキャリア官僚は、「凶作になってくれ」と祈っているらしい。 「豊作による価格崩壊の弊害は、凶作時の弊害をはるかに凌ぐ」のが その理由らしいが、食糧の安定供給を任務とした官庁の意識がこれでいいのか?
凶作祈願 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年11月25日(火)23時47分52秒
豊作で頭を抱えるのは、先進国の農林当局共通ですよ。 食糧難ではないのですから、別におかしくないと思います。 例えば、不動産業振興を図る官庁は、売れ残るのが判っていながら、 マンションやオフィスビルを作れとは言わないはずです。 鉄鋼、自動車、等々みな同じでは? 作りすぎて売れ残った商品は、無価値です。 もし、多くの人が、農水省が凶作を祈願しているのに反感をもつのなら、 その理由は何故ですか?
( 無題) 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年11月26日(水)08時13分18秒
編集済
>もし、多くの人が、農水省が凶作を祈願しているのに反感をもつのなら、 >その理由は何故ですか? ここまであけすけに「開き直り」されるとは思わなかった。 供給を満たす需要が作れない凶作、となると、不足分を海外から輸入することになります。 つまり、自給率の低下を招きます。 農水省の「ホンネ」が「豊作対策はヤダ、凶作の方がマシ」ということであれば、それは 「別に自給率なんかあげなくてもいいじゃん」というのが「ホンネ」ということでしょうか? そういえば、農水省は政策目標として「自給率45%」を掲げていますが、 ナナメ読みした農業本では、 「農水省キャリアは、誰も自給率45%が実現可能とは思っていないが、 議員やマスコミが「自給率上げろ、としつこい」ので、実現不可能を承知の上で アドバルーンとして45%の数字を「しぶしぶ提示した」」と 書いてありましたが、そもそも 「ホンネでは自給率を上げたいとすら思っていない?」
平年作>凶作>>>豊作 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年11月26日(水)21時41分51秒
>供給を満たす需要が作れない凶作、となると、不足分を海外から輸入することになります。 >つまり、自給率の低下を招きます。 なるほど、では説明しましょう。 凶作祈願ではなく豊作拒絶です。平年作ならば良く、豊作になるよりは凶作が良いということです。 豊作になると、品目にもよりますが、 まず、野菜は、売れ残ったら、価格は何割も下落して、過剰分は腐るだけです。 その他の品目も、備蓄や輸出が可能ならいいのですが、そうでなければ、 価格を下げたあげくに、腐るだけとなります。 価格が下がればいいという意見もありますが、これは野菜に顕著ですが、下落した野菜の品目を 翌年農家は作りたがらないので、作付け不足気味になります。 経験上、5%程度品不足になると、価格は5割増し、下手すると2倍ともなり、消費者団体から怒られます。 なお、腐るだけよりは、補助金をつけて、国際価格並みに安くして輸出すれば良い という意見もありますが、他の国の農業をつぶしてしまうので、WTO等で厳しい規制があります。 (やっている国も結構あるが) 野菜が1割過剰になった時に、1割多めに食べてくれれば、農家も行政も豊作を歓迎しますが、 あなたの家庭の食事の内容はどうですか? 自給率の向上と豊作論は、別論です。
天候不順による凶作は仕方がないけど、 投稿者:e10go 投稿日:2008年11月27日(木)00時13分7秒
需要を上回る豊作は、需要予測のミスでしょうね。 もしそうなら、農業政策の失敗だと思う。 しかし、農政が農家の生産をコントロールできないなら、農業政策の失敗でなく、 この国の農業システムの問題でしょう。 と、書こうと思ったけど、私は農業について知らない事が多いのに、今、気付いた。 野菜の需要予測は、誰がするんだろう? 農家は、各自で予想して作付けするんだろうか? 農水省は、農家の作付けをコントロールしているんだろうか? 知っている人、います?
役人はコメを食え!! 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年11月27日(木)07時53分49秒
知人が、減反政策について、 「コメが余っているのなら、国家公務員・地方公務員に 「現物支給」してやればいいじゃないか!」 (その分給与カット?)と迷案を出していました。 なので、野菜が豊作なら 「今月はハクサイが豊作だから、公務員給与のうち1,000円分はハクサイ支給!!」とか、 「今月はミカンが豊作だから、公務員給与のうち1,000円分はミカン支給!!」 のようなこと、できないか・・・無理か。
Re: 役人はコメを食え!! 投稿者: くろだ 投稿日:2008年11月27日(木)19時52分36秒
>知人が、減反政策について、 >「コメが余っているのなら、国家公務員・地方公務員に >「現物支給」してやればいいじゃないか!」 >(その分給与カット?)と迷案を出していました。 米を1000円分すら食べない公務員の家庭ってたくさんあるんでしょうか。 なけりゃ市場の米が余るだけでは。
野菜の需給調整 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年11月28日(金)03時08分19秒
>需要を上回る豊作は、需要予測のミスでしょうね。 >もしそうなら、農業政策の失敗だと思う。 >しかし、農政が農家の生産をコントロールできないなら、農業政策の失敗でなく、 >この国の農業システムの問題でしょう。 >と、書こうと思ったけど、私は農業について知らない事が多いのに、今、気付いた。 >野菜の需要予測は、誰がするんだろう? >農家は、各自で予想して作付けするんだろうか? >農水省は、農家の作付けをコントロールしているんだろうか? >知っている人、います? 毎年2回、有識者、農水省、全農、産地農協、商社、大手小売店等からなる検討会で 需要、国内生産量、単位収穫量、輸入量を予想するガイドラインを作成します。 この予想から、必要な作付面積を出して、全農、産地農協により作付けを行います。 なお、野菜の作付計画は、あくまで民間ベースで、国の法的関与はありませんが、 農協の尽力により作付面積はほぼ計画どおり実行されます。 国が原則関与しないのに、作付計画がほぼ実現できるこの仕組みを見た旧ソ連農業省の人から、 ソ連では国が直接やっても計画が全然達成できずだめだったのに、すばらしいと 褒められました。(ソ連農業が駄目だった原因は、この辺にあるのかも) さて、1人当たり需要の予想も的中は難しいし、輸入量も中毒事件や為替変動で予想が難しいですが、 一番やっかいなのは、単位収穫量の予想です。 毎年の天候が違うため変動が大きすぎ、過去の実績から予想が出来ないことも多いし、実際 天候の善し悪しで生産量が変動し、不足で価格暴騰、又は過剰で産地廃棄となることもあります。 というわけで、天候が問題となるのですが、天候を予想して作付計画を作るというのは、 現在の気象予報技術の元ではまだ無理のようです。 ところで、自動車や鉄鋼は、需要予想とか生産計画とか立てているのかな? 個々の企業では立てているでしょうが、日本全体(世界全体?)とかは民間又は国等で 作っているのかな? ところで気になった点があります。 >需要を上回る豊作は、需要予測のミスでしょうね。 >もしそうなら、農業政策の失敗だと思う。 ●需要予想を行政がミスすると、行政の失敗になるの? >しかし、農政が農家の生産をコントロールできないなら、農業政策の失敗でなく、 >この国の農業システムの問題でしょう。 ●農政が農家の生産をコントロールできないなら、この国の農業システムの問題になるの? コントロールして当然だと思います? というのは、行政が生産計画を立てることは、余計な行政の関与だとさんざん批判されているので、 貴兄の掲示を見て、むしろ驚いているので。そういう見方が強いのでしょうか?
野菜 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年11月28日(金)03時09分34秒
>野菜が豊作なら「今月はハクサイが豊作だから、公務員給与のうち1,000円分はハクサイ支給!!」とか、 そういう人も結構いますが、駄目です。 理由:公務員が八百屋から買う野菜の量が減るだけ
多分そう反論すると思った 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年11月28日(金)19時32分50秒
>>野菜が豊作なら「今月はハクサイが豊作だから、 >>公務員給与のうち1,000円分はハクサイ支給!!」とか、 >そういう人も結構いますが、駄目です。 >理由:公務員が八百屋から買う野菜の量が減るだけ さて、現物支給がなければ 「週に3回ご飯食、週4回パン食」の公務員家庭があったと仮定します。 で、ここに「週7回ご飯食できるだけのコメを現物支給」するとします。 そうすると、ご飯嫌いの家庭でなければ 「週7回ご飯食」になるでしょう。 あるいは、 「週2回は大根を野菜として食べ、週3回は人参を野菜として食べ、 週2回はほうれん草を野菜として食べる」という家庭があったとします。 で、「大根が豊作」で「週5回食べられるだけ現物支給された」場合、 「大根が週5回、人参が週1回、ほうれん草が週1回」とローテーションが 変化するでしょう。 ※栄養学者に言わせれば、大根・人参・ほうれん草間で栄養素の代替関係が 成立しない云々、「健康に悪い」と言いそうですが、ここでは無視します。 >理由:公務員が八百屋から買う野菜の量が減るだけ 全く減らないとは言いませんが、100%減るとは言えないでしょう。
Re:野菜の需給調整 投稿者:e10go 投稿日:2008年11月28日(金)20時53分56秒
あじあ号様、回答ありがとうございました。 需要予測は、複数の団体が集まって検討するんですね。 天候により供給量が変動する事を、忘れていました。 冷害や台風で、米や野菜の収穫量が減るニュースもありましたね。 作付けは、農協が関与する事でうまくコントロールできているんですね。 農協の存在を忘れていたけど、日本の農業に農協の存在は大きいですね。 あじあ号様から、質問がありましたので、回答します。 >ところで気になった点があります。 >>需要を上回る豊作は、需要予測のミスでしょうね。 >>もしそうなら、農業政策の失敗だと思う。 >●需要予想を行政がミスすると、行政の失敗になるの? 2つの勘違いで、この書き込みは間違っていました。 1.農水省(のみ)が需要予測をしている、と思っていた。 2.天候により供給量が変動する事を、忘れていた。 仮に、農水省が需要予測をしても、天候で供給量が変動したら、行政の責任ではないですね。 現在の科学技術では、正確な供給量を予測できる程の天候予測は無理ですから。 >>しかし、農政が農家の生産をコントロールできないなら、農業政策の失敗でなく、 >>この国の農業システムの問題でしょう。 >●農政が農家の生産をコントロールできないなら、この国の農業システムの問題になるの? >コントロールして当然だと思います? コントロールしないと、供給がめちゃくちゃになるでしょう。 と言っても、規制や指導という形でのコントロールは、無理だし、問題がでるでしょう。 生産者側の反発やマスコミが騒ぐだろうし。 私の考えていたコントロールとは、 「需要と供給がバランスするように、農家の生産物・生産量を誘導する」 ですが、農協がその役目を果たしているようですね。
れ:多分そう反論すると思った 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年11月29日(土)00時37分42秒
うーん。野菜を普段食べている以上の量をタダで渡しても、消費量を増やさず、 結局、ゴミになるのが教訓です。残念ですが。
ビジネス・経済ブレーク129・株主優待食物をフードバンクへ 投稿者: くろだ 投稿日:2008年11月29日(土)13時41分16秒
はじめ管理人さんの書き込みを読んだときの違和感の正体がわかりました。 >うーん。野菜を普段食べている以上の量をタダで渡しても、消費量を増やさず、 >結局、ゴミになるのが教訓です。残念ですが。 そこで、このアイデアを利用してはいかがでしょうか。 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/7891/business/129.html もっとも、私は商品作物の市場を荒らすだけだと思いますけど。
不敬な農水省 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年1月4日(日)22時07分10秒
たけしの正月番組で、天皇の元日宮中祭祀が紹介されていたが、 五穀豊穣を願う祭祀を執り行う天皇陛下に対して、「豊作より凶作の方が望ましい」と 幹部が発言する農水省は、「不敬」だと、思わないか? ・・・とウヨクが言ってた、というはなしもある。
レス 投稿者:あじあ号 投稿日:2009年1月5日(月)00時18分52秒
>「豊作より凶作の方が望ましい」と幹部が発言する農水省は、「不敬」だと、思わないか? 朝日新聞記者が、転作があるので、農村や田畑が荒廃したとよくして いますが、計画経済なら別として、経済行動の中では、「常識」が通 じないのです。