小生に言わせれば、GMO反対運動などは「宗教」と同様で、非科学の極みなんだが、
GMO反対運動の論拠としてよく語られるのが
「GMOをこのまま推進すると、種子メジャーが全てのライセンス・権益を確保してしまい、
世界は種子メジャーにひれ伏すことになり危険だ」という理屈。
一見もっともな話であるが、よく考えるとオカシイ。
確かに種子メジャーがそのライセンスを振りかざして不当な行動を行う危険性はあるが、
であれば「種子メジャーがそのような行動を取らないような方策を考える」というのが
素直な解決策であるべきだが、それがなぜか「だからGMOを取りやめる」と
論理が飛躍してしまっている。
あと、グリーンピースとかは
「飢餓が南北間の食料移動のアンバランスを正せば解決する話であり、
GMOを使う必要がない」という反論を載せているが、これもおかしい。
「食料の南北間のスムーズな移動」が「カンタンに」できるのであれば、数十年も南北問題が
「放置」されてきているハズがない。
カンタンに食料移動ができないので、飢餓が残っているのである。
言うはやすし、行うは難し。
であれば、「いつになったら解決するのか皆目わからない南北移動問題」に過度の期待を
持つのではなく、現実的手段としてGMOを選択するのが責任ある態度ではないのか?
あと、アメリカは
「ヨーロッパ諸国がGMOを容認しないので、アフリカ諸国は
(生産の一部を対欧輸出に振り向けることができないので)GMO導入に
踏み切れなくなる」と批判している。
アメリカの言動は温暖化対策等では訳わからない動きが多いが、
GMOに関しては、このアメリカの言動を強く支持する。
さらに言えば、GMOの生産はおろか、研究ですら「不法行為で妨害する」ような
GMO後進国日本に対しても、「世界貢献としてなぜGMOを容認・研究しない?」と
アメリカは強く「外圧」を掛けるべきだ。 |