農業・グルメブレーク57.水田は環境に優しいか?
(なんでも掲示板 09年08月 投稿済)
まち・むら・そしてたびのページのトップへ戻る コーヒーブレーク目次に戻る
農業・グルメブレーク トップに戻る
この文章への感想・反論・コメントは なんでも掲示板 で受け付けています。
投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年8月5日(水)20時27分19秒
以前まる様が「農業は伝統文化として文化庁保護下に」と書かれていて、 それに対して「環境省の方がいい」と小生が書いたところ、 まる様から「農業は自然を破壊している」と反論があった。 しかし、水田の雨水保水効果は、数兆円にも上る、という試算もあり、 水田を維持することにより、大規模ダムを建設しなくても済む、という関係になる。 アメリカのような灌漑農業だとともかく、日本の小規模農業の場合は、 対環境面では、マイナスではなくプラスである、と愚考しますが・・・ というネタを手帳に書いておいて、数ヶ月放置していた。
投稿者:まる 投稿日:2009年8月7日(金)18時14分36秒
>>しかし、水田の雨水保水効果は、数兆円にも上る、という試算もあり、 >>水田を維持することにより、大規模ダムを建設しなくても済む、という関係になる。 水田をアスファルト舗装してしまう場合と比較すれば、水田の保水力は数兆円に上ると いってもいいのかも知れない(根拠は知らぬ)。 しかし、比較対象が、水田に開墾してしまう前の森林だった場合、森林の保水力は水田 よりも優れているはずである。少なくとも劣りはしない。 農業のために、日本の森林はみんな傾斜地である・・・。 日本にも平坦な森が欲しいと、ドイツの空から森を眺めて思ったことがある。
投稿者:あじあ号 投稿日:2009年8月8日(土)02時57分8秒
それは全部水田や畑に何千年もかけてなっちゃいました。
投稿者:e10go 投稿日:2009年8月8日(土)14時20分51秒
>しかし、水田の雨水保水効果は、数兆円にも上る、という試算もあり、 >水田を維持することにより、大規模ダムを建設しなくても済む、という関係になる。 日本では、水田の水は大部分がダムから供給されているんですけどね。
投稿者: くろだ 投稿日:2009年8月8日(土)17時21分11秒
水田として使ってたら、洪水時に水流し込んだり 旱魃時に水抜いたりできませんよね。
投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年8月9日(日)00時07分5秒
「耕作放棄地にしてしまうと、保水能力が一気に失われてしまう」ので、 「耕作を続けること自体が、治水政策になる」という趣旨です。 100〜1,000年経過すれば、耕作放棄地が「森林」になって保水能力が戻るのかもしれませんが、 過渡期においては、保水能力が失われる。
投稿者: くろだ 投稿日:2009年8月9日(日)07時01分43秒
>「耕作放棄地にしてしまうと、保水能力が一気に失われてしまう」ので、 >「耕作を続けること自体が、治水政策になる」という趣旨です。 ただ「水田に水が溜まっている」だけではダムの代替にはなりませんよ。 雨が降って水位が上がったら稲のために水抜かなきゃいけないんですから。 バッファとしての能力は耕作放棄地ほどありません。
投稿者:e10go 投稿日:2009年8月9日(日)12時08分14秒
>「耕作放棄地にしてしまうと、保水能力が一気に失われてしまう」ので、 >「耕作を続けること自体が、治水政策になる」という趣旨です。 治水じゃなく利水ですね。 耕作地(水田)の保水能力は、ほとんど無いですよ。 寒い時期なら別ですが、平地に水を溜めても蒸発してすぐに干上がってしまいます。 水を溜めるなら、池かダムにするべきでしょう。 昔から水不足で悩まされている香川県では、ため池がたくさんあります。 http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34.3&lon=134.1&ac=37&az=&v=2&sc=8 水田の保水能力が大した事ないから、これだけ沢山のため池があるんですけどね。
投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年8月12日(水)18時43分25秒
>治水じゃなく利水ですね。 もはやダムを作りすぎて、「水余り状況」になり、 京都府などは「府営水道水を使ってくれないと赤字になる」と大山崎町(地下水が豊富)に 水を押し付けて訴訟沙汰になっている。 そのため、いわゆる「多目的ダム」の主目的は、「農業(工業用水)の取得」ではなく 「100年に1回の洪水に耐えられるか?」「いや500年に1回だ」となってきています。 反対運動がある徳山ダムとかでも、もはや「農業用水のため」という大義名分は成立しなくなり、 「洪水対策」だけが強調される。 で、大雨の洪場合に、水田と耕作放棄地で、 どちらが「下流域の洪水を抑止できるか?」の比較になる。
投稿者:e10go 投稿日:2009年8月12日(水)22時14分37秒
wikiより、 >治水(ちすい)とは、洪水・高潮などの水害や、地すべり・土石流・急傾斜地崩壊などの土砂災害から人間の生命・財産・生活を防御するために行う事業を指し、具体的には、堤防・護岸・ダム・放水路・遊水池(遊水地)などの整備や、河川流路の付け替え、河道浚渫による流量確保、氾濫原における人間活動の制限、などが含まれる。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%BB%E6%B0%B4 それは置いといて、 >そのため、いわゆる「多目的ダム」の主目的は、「農業(工業用水)の取得」ではなく >「100年に1回の洪水に耐えられるか?」「いや500年に1回だ」となってきています。 今後は確実に、大雨による水害は増えますよ。 当地(北九州市)では、先日「100年に1回」に匹敵する洪水が起きています。となりの山口県でも・・・ >で、大雨の洪場合に、水田と耕作放棄地で、 >どちらが「下流域の洪水を抑止できるか?」の比較になる。 水田または耕作放棄地を治水として使うには、どちらも 「下流域の洪水を抑止」できそうにないでしょう。 短時間に100ミリも降れば、それで満杯になります。 もっとも、昔は洪水が起きそうな時に平野部の広い地域の水田を 遊水池代わりにするケースはありましたが、緊急避難的な方法です。 耕作放棄地でもできますけど・・・ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8A%E6%B0%B4%E6%B1%A0 これをやっちゃうと、水田の作物は全滅します。 そもそも、北海道のように広い土地の水田や耕作放棄地でもなければ、 洪水抑止には程遠いですね。 それに、水田に貯めた水は飲用や水道に使えません。