あじあ号様へ
農業について入門書を読んで自分なりに咀嚼しているのだが、
次のような現状認識でいいのか?
間違っていたらフォロープリーズ。
※勿論、他の方からのツッコミも大歓迎。
★よく誤解されているが、既に生産者米価・消費者米価というものは存在しない。
コメの「政府買入価格」は大幅に引き下げられており、
コメは「純経済学的には、作ればつくるほど赤字」状態。
★日本のコメは半分以上が兼業農家の手によって作られる。
専業農家によるコメの場合も、「コメだけ作っている」のではなく、
「コメを作りながら畑作・野菜」を作っているので生計が成り立っている。
★コメ農家の兼業率は高いが、畑作・野菜・果樹・畜産農家は専業率が高い。
★畜産農家も従前は零細だったが、ここ数十年で一気に大規模専業化が進んだ。
★コメの場合は、畜産等と違って「週末でもできる農業」のため、
大規模専業化のインセンティブが働かない。
★農家がコメに執着するのは、キャピタルゲイン目的(転用値上がり期待)や、
非経済的動機(先祖代々の・・・)が原因、とされる。・・・本当にそうか?
★日本の農家の規模・・・EU基準では「農家」の定義にすら該当しないほどの零細規模
(EUの農業統計=1ha以上の「農家」を集計。
日本では1ha未満の農家が7割を占める)
★農業従事者の高齢化比較
65歳以上 英=7.8%、仏=3.9%、日本=52.9%
圧倒的に高齢化が進んでいる。
★日本・・・戦後常に、「農業は昭和一桁世代が担ってきた」
★日本の自給率低下
・・・国民のコメ離れに対応できなかった。
(コメ離れに対して、小麦等の他作物の生産を増やさなかった。)
★30年前と比べて、農業部門の生産額は微減。
これに対して食品関連産業(食品加工・外食)は急成長。
「食の外食化・中食化・加工食品化」の商機にも対応できなかった。 |