このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ブレーク1.人文の世界に「トンデモ」を持ち込む危険性

(なんでも掲示板99年11月に投稿済文書を一部改訂)

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インターネットの世界では(一般の世界もそうですが)もっともらしく「科学」を装って、
実際、「トンデモない」内容のヨタ話が多いですよね?

最近ではこういう話を
「トンデモ」と称してお笑いの対象にしています。
まあ「UFOはナチスの秘密兵器だった」とか「アインシュタインの相対性理論は
間違っていた」というヨタ話が、ネット上や書店でよく並べられています。

ところで、こういう「トンデモ・ヨタ」と「真科学(?)」の境界上にある話、というのは
非常に扱いが困難です。
一例を挙げれば、一時期
「常温核融合に成功した」という話がありましたが、その
科学者の続報を聞きません。一部にはトンデモ科学に手を染め始めたそうです。

さらにあいまいなのは、一時期話題になった「患者よ、がんと闘うな」。
著者・近藤誠氏の説が正しければ、がん検診は百害あって一理ナシなのですが。
普通のお医者さんからの反論があまりないのは、「近藤氏の本はトンデモだ!」と
無視を決め込んでいるのでしょうか?あたかも「ナチスのUFO」の話にマトモに
反論する人がいないように。

でも一患者から見ると、近藤氏の言うことも一部は当たっているように見えますし、
近藤氏のいうことを信じてがん治療を変更する人がいればそれこそ大問題です。
小生は全く医学と無縁の一不動産屋ですが、
ガン論争は「近藤氏=トンデモ」で
終わらせてはいけない
です。ちゃんと白黒つけて欲しい。
(因みにこの投稿はTV「ガン戦争」を見ながらの感想です)


参考までに癌関係のURL→ http://www.ceres.dti.ne.jp/~gengen/cancer.html

このようにトンデモ話がUFOとか、相対性理論に留まっている限りは実害は少ないのですが、
医学の世界に絡むと実害が多くなります。

そして人文、さらに政治に絡むとその影響が計り知れなくなる。
その一例が
「ナチスのガス室はなかった」という文芸春秋「マルコポーロ」記事事件です。
今では「ナチスのガス室がなかった」というのは歴史番「トンデモ」である、とも
言えます。誰も信じない。(少なくとも「一流」マスコミは)
しかし境界線上の話はかなり危うい。
その代表例が
「南京大虐殺」です。
左の立場からは、「南京大虐殺が無い、というのは歴史上のトンデモだ」ということになり、
右の立場からは「いや、トンデモでなく歴史的事実だ」となります。

政治的話題の論議をする場合に、相手の理論を「トンデモだ」と批判(というより
「トンデモ」のレッテルを貼って以後相手にしない)するのはたやすいことであり、
かつ危険な話です。

小生の友人、あじあ号氏は「トンデモ」を茶化すのが好きです。
しかし別にトンデモの肩を持つわけではないですが、政治・社会の現象に対し
「トンデモ」のレッテル貼りをするのは危険だ、と公務員の彼には言いたいです。

(85年日航機事故について、小生が「自衛隊機衝突の可能性」を言及したところ、
「一種のトンデモではないか?」と批判されたので・・・)

首都機能移転の掲示板では、そういうことを念頭にしつつ、管理人業務を
していくつもりです。
なんかチトまじめになってしまったな・・・


<関係HPその1・・・ナチス・ガス室真贋論争>
以前、文芸春秋「マルコ・ポーロ」に「ナチスのガス室はなかった」という記事が掲載されて、
ユダヤ人団体の抗議で「マルコ・ポーロ」自体が廃刊に追い込まれた、という事件がありました。
出版界ではこれで一件落着でも、ネット界ではまだ終わっていません。
この「人文・歴史のトンデモ」が「本当に正しい」のか、様々な関連HPを集めましたので、
皆様でご判断下さい。
対抗言論のページ   日本人によるユダヤ人虐殺評価の是非   検閲不能なインターネット
『第三文明』1998年9月号用原稿   インターネット大学 グローバル・カレッジ
歴史修正主義の根を断て   回収本のご紹介   アウシュヴィッツの嘘   さよならマルコポーロ
三鷹板吉のホームページ の中の hondana970824  

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