このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ブレーク17・世界&各国人口と文明のスピード

(なんでも掲示板 04年12月 投稿済)

まち・むら・そしてたびのページのトップへ戻る

コーヒーブレーク目次に戻る


この文章への感想・反論・コメントは なんでも掲示板 で受け付けています。


もろもろ 投稿者: スルッとKANTO  投稿日:12月 9日(木)19時15分59秒

もろもろ

1.世界の人口は60億人を突破していると思うが、
  人類が文明を有し始めた1万年前から、現在までの
  「延べ人口」は何人だろうか?
  
  理屈としては、
  「現在の世界人口」+「この1万年間に死亡した人口」ということになる。
  
  意外と、「この1万年間に死亡した人口」というのは
  60億人もいないんじゃないか、と思う。
  人口爆発は近年の現象ですので。

  で、何がいいたいのかと言えば、
  「文明は有史以来の延べ人口に比例して発展する」という
  仮説が成立するんじゃないか、ということです。

  つまり、有史以来のヒト1人1人の文明への貢献の累積が
  現在の文明ですから、単純に比例するんじゃないか、ということです。

  実際には、
  人口×寿命×教育リテラシー×経済余力×時間余力
  となるんでしょうケド。

  寿命、というのは
  「40年生きた人間より、80年生きた人間の方が、
  文明の進化に2倍貢献する」という仮説に基づきます。
  教育リテラシーは、
  「平均学歴が中学校の国家より、
  平均学歴が高校生の国家の方が、より文明の進化に
  貢献する」という仮説に基づきます。
  経済余力は、
  「経済的に豊かな人は、文明への貢献活動をする
   余力がある」という仮説に基づきます。
  時間余力は、
  「時間に余裕がある人は、文明への貢献活動をする
   余力がある」という仮説に基づきます。

  20世紀に入って、文明が等比級数的に進化したのは、
  いわゆる「文明国」において、
  「人口が増え」
  「寿命が延び」
  「教育水準が上がり」
  「中産階級が増え」
  「労働時間が減少し、ゆとりの時間が増えた」からです。

  21世紀に入り、「旧先進国」(欧州・アメリカ・日本)の
  人口は横這いになりますので、これらの国の文明の伸びは
  「等差級数」的な伸びに留まります。 
  日本では人口減が予想されますので、「伸び率が鈍化」します。

  一方、中国・インド・ロシア等は、
  「人口が増え」
  「寿命が延び」
  「教育水準が上がり」
  「中産階級が増え」
  「労働時間が減少し、ゆとりの時間が増え」ることが予想されますので、
  これらの国で爆発的に文明は進化するでしょう。

  しかし、さすがに22世紀になると、これらの国でも伸びはストップするでしょうから、
  その頃には全世界的に「等差級数的な文明の進歩」になるのでしょうか?
  あるいはその頃でも、イスラム圏やアフリカは人口が増加しているのかな? 
 


ロシアとサハラ以南 投稿者:cornucopia 投稿日:12月10日(金)20時34分44秒

スルッとKANTO さま:
> 一方、中国・インド・ロシア等は、
>「人口が増え」

ロシアの合計特殊出生率ですが日本と大差ないです。そのため人口も減少傾向。
http://www.hi-net.zaq.ne.jp/nizhniy-kobe/subekt.census1989-2002.htm

>「寿命が延び」

ロシア人男性の平均寿命
http://www.geocities.jp/putniki/jinko.htm
大幅に短くなった平均寿命が、ようやく若干回復してきた程度です。

> あるいはその頃でも、イスラム圏やアフリカは人口が増加しているのかな?

 イスラム圏はともかく、サハラ以南のアフリカは、HIV感染による平均寿命の
短縮と国家崩壊が懸念(人口も減少してしまう)されています。
http://www.undp.or.jp/HDR/hdr2004j_04.htm

 地球人口ですが、以外に早く頭打ちになるかもしれない。
その前に確実に民族・宗教の構成比率が激変します。


HIVによる危機 投稿者:cornucopia 投稿日:12月15日(水)00時49分20秒

> サハラ以南のアフリカは、HIV感染による平均寿命の短縮と国家崩壊が懸念

と自分で書きましたが、手後れに近いかも知れません。
以下に状況の説明があります。

The Joint United Nations Programme on HIV/AIDS
Sub-Saharan Africa
http://www.unaids.org/en/geographical+area/by+region/sub-saharan+africa.asp

 サハラ以南のアフリカで2003年末の成人 (15-49歳) のHIV 陽性率は平均7.5%。
7ヶ国 (Botswana, Lesotho, Namibia, South Africa, Swaziland, Zambia,
Zimbabwe) では既に20%を越えている。

The impact of AIDS on people and societies
http://www.unaids.org/bangkok2004/GAR2004_html/GAR2004_04_en.htm #P401_70506

 上記の20%を越えている国では1995-2000年生まれの平均寿命が約49歳と推計
AIDSが存在しない場合とくらべて約13歳短縮)。Swaziland, Zambia,
Zimbabwe では2000年代生まれで(適切なウイルス対策を取れなければ)35歳
未満に落ち込むと推計されている。

 このまま推移すると、アフリカの38ヶ国では、2025年にはAIDSが存在しない場合と
比べて14%人口減少。上記7ヶ国では3分の2以下に減少すると推計されている。


このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください